百合子都知事、U20で令和三十年までに室効果ガス排出実質ゼロを掲げる
【社会報道】 令和元年五月二十二日に東京・新宿にて『二〇一九年U20東京メイヤーズ・サミット』と「都市の防災フォーラムTokyo(URF)」の二つの国際会議が同時開催され、記者発表が行われた。登壇者は小池百合子(壬辰)都知事、日本人女性初の国連事務総長 特別代表である国連 国際防災戦略事務局・水鳥真美(庚子)代表と二十六都市の市長。
U20では本年に日本がG20の議長国となる事を受け、都は世界の主要都市が一堂に会する『U20メイヤーズ・サミット』を主催。持続可能で包摂的な世界の実現に向け、都市共通の課題や解決について議論し、G20に対するメッセージを首相に提言。URFでは東京五輪を前に災害の取組みと知見を共有し、都市の連帯を高め、共通の財産とする。併せて、世界的な都市災害の激甚化・頻発化を踏まえ、大都市における災害への対策の重要性を世界に訴える。
U20では主に「気候変動対策」「社会の包摂及び統合」「持続可能な経済成長」をテーマにコミュニケを行った。気候変動のゴールとして、温室効果ガス排出実質ゼロを三十一年までに達成させたい。社会の包摂及び統合では経済的機会、都市計画における包摂インクルージョンだけでなく、ジェンダ平等の主流化、移民への統合、高齢化への対応の必要性が訴えられている。持続可能な経済成長では、本年新たに提言として先端技術を利用し、都市住民の生活向上と経済発展に活かす観点を盛り込んだ。
都知事は六月に大阪で開催されるG20に向け、G20が都市と連携して取組むべき四十三項目をまとめたコミュニケを発表。同日に、G20議長の日本首相に同コミュニケ内容を提言した。記者発表で都知事は「今年の議長としてU20のコミュニケ発表にあたり、二年目の策定をリードし、成果発表できて嬉しい。」と英語でコメント。三十一年後の令和三十年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすべく、前向きに取組む姿勢だ。
撮影記事:岡本早百合