清水優美の『Buona giornata!』vol.13 「イタリアのイースターと嬉しい出来事♬ そして、ミラノ・スカラ座」
Buongiorno!
日本は、「令和」の時代が始まり、もうすぐ1ヶ月が経とうとしていますね。
10連休のGWはかなり華やかなものだったことと思います。
イタリアでも日本の新しい時代の幕開けのことは話題になっていて、テレビのニュースで何度も見かけました。
日本のGWの少し前の期間には、イタリアでもイースターの休暇がありました。
イースターは、イタリア語で「Pasqua(パスクア)」といいます。
「パスクワ(復活祭)」とは…
イエス・キリストが十字架の上で亡くなり、3日後に復活した日を祝うお祭りのこと。
毎年日にちが変わる「移動祝日」で、その日の定め方は「春分の日を過ぎて最初の満月の日の次の日曜日」。
(近所のお店には可愛らしい雑貨が並んでいました)
今年のPasquaは4月21日で、翌日22日もPasquetta(パスクエッタ=小さなパスクア)といわれる祝日でした。
(思わず買ってしまいそうになります!笑)
日本ではあまり定着していない(GWの方が重要!?)イースターですが、イタリアでは「たまご」や「うさぎ」をモチーフにしたお菓子や雑貨が多かったです。
「たまご」は、
”動かない卵から生きものが生まれること(=死んだキリストが復活するさま)”を表し、
「うさぎ」は、
“多産なことから、豊穣と生命の象徴” を表しているそうです。
イースター当日は、クリスマス同様、家族と過ごす方が多いようですが、
周辺の連休はピクニックを楽しんだり、お友達と思い思いに過ごすみたいです!
(前回の投稿で素敵なエピソードをくれたイタリア語の先生談)
私も、イースター期間ではありませんでしたが、先生に誘っていただいてイタリア初ピクニック^ ^
(時期も、内容も、日本のお花見と同じですね!)
企画してくださった先生のお友達のイタリア人女性が、日本語を勉強中で、「Hanami~!!」とテンション高めだったので、日本から持参したお抹茶を。
(見よう見まねで恐縮ですが、皆さんに喜んでもらえたようでよかった!)
ミラノでも少しずつ友人が増えてきて嬉しいこの頃ですが、先日、久しぶりに国立音楽大学の同級生とミラノで再会することができました。
彼女も声楽科を卒業して、いまは東京で演奏活動をしているのですが、短期でミラノに留学しに来ていたそうです。
久しぶりに連絡をもらえて本当に嬉しかったです!Benvenuta in Italia!
(ヴィットーリオ・エマヌエレ二世のガレリアで)
(欠かせないカフェタイム。最近はミラノにあるフランス風のカフェにはまっています。ケーキが美味しい♪)
(締めのラーメン、ならぬ、ジェラート。Venchiという有名店です。)
一緒にミラノを観光している途中で、イタリアの有名な作曲家ジョゼッぺ・ヴェルディのお墓がある「Casa Verdi(カーザ・ヴェルディ)」という場所にも行ってきました。
(偉大な作曲家のお墓を前にちょっと緊張)
ヴェルディが亡くなったのは、ミラノのスカラ座近く、Grand Hotel et de Milan(グランド・ホテル・エト・デ・ミラン)の一室と言われていますが、 このカーザ・ヴェルディは「音楽家のための憩いの家」として、ヴェルディが作った最後の傑作といわれています。
現役引退後の音楽関係のプロだけが入居できる、特別な場所なのだそうです。
そんなヴェルディに想いを馳せながら、スカラ座にも行ってきました。
(地図に示すと↓こんな感じです)
さてスカラ座ですが、初めてPlatea(プラテア)席での鑑賞♪
ステージと同じ目線(アリーナ席ともいいますね)で、演出や衣装、歌手の細かい動きまでしっかりと見ることができます!
いつもチケットが高くてなかなか手が出ないのですが、今回は知り合いの方からリハーサルのチケットをいただけて、とてもラッキーでした。
(んん~ステージが近い!!(興奮))
(満面の笑み。笑)
(後ろを振り返っても美しい。ステージからはこんな景色が見えるのかぁ…)
(人気の演目で、リハーサルでもほぼ満席)
また別の日には、世界的に有名な指揮者ズービン・メーター氏指揮のコンサートも聴きにいきました。
(コンサートのプログラム)
本編ももちろん素晴らしかったのですが、アンコールがモーツァルト作曲のアヴェ・ヴェルム・コルプスという曲でした。
https://www.youtube.com/watch?v=HXjn6srhAlY
(3分くらいの短い曲なので是非聴いてみてください♪)
この曲は、歌を始めたばかりの時に東員町の少年少女合唱団でたくさん歌わせてもらった思い出の曲。それをスカラ座で聴けるなんて...!思わずうるうるしてしまった夜でした( ; ; )
(スカラ座のロビー。美しいシャンデリアが印象的です。)
スカラ座といえば、ステージでも鑑賞席でもふんだんに使われている美しい「赤」色のイメージなのですが、 実は先日趣味のインテリア巡りをしていたら、スカラ座に生地を卸しているブランドを見つけました。
テキスタイルを主に扱っている、「Rubelli(ルベッリ)」です。
(ブランドのショールーム)
(主にルベッリの美しいテキスタイルを使った家具が並んでいました)
(こんなカタログが…!!)
(スカラ座とのコラボレーション)
(この鮮やかな赤の生地がスカラ座の椅子や壁などに使われています。)
両親がインテリア関係の仕事をしている影響で、ミラノにきてからはまったインテリア。
最近は、ショールーム巡りが趣味のようになっています。笑
ミラノは、音楽はもちろんですが、インテリア、建築、ファッションなど様々なアートが溢れていてとても興味深いです。
4月9日~14日まで、Milano Salone(ミラノ・サローネ/国際家具見本市)が開催されていたので、次回はそれについて書きたいと思います。
それではまた!Ciao!
<つづく>
☝今日のイタリア語☝
「Buona Pasqua!(ブォナ・パスクア)」
イースターの挨拶 「イースターおめでとう!」 .
イタリア語で「イースター」は「Pasqua(パスクア)」といいます。「復活祭」です。
イースターの翌日は 「Pasquetta(パスクエッタ)=小さなパスクア」 で、祝祭は続きます。