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追悼のモナコ。

2019.05.23 13:08

ダンケ、ニキ!

さすがに今年のモナコはニキ・ラウダ追悼一色ですな。一番印象深いのはこの(▲)ヴェッテルが被っている、フェラーリ時代のラウダをモチーフにしたメット。レプリカと言われてますが、レプリカというよりは、ラウダ追悼の想いを込めたメットという感じじゃないかな。赤いマシンで、これを被られたら、やっぱ応援したくなるよなぁ・・・。

▼他にもメルセデスのノーズとか、

▼フェラーリPUチームのフィンのとことか、

▼もちろんティフォシたちも、

ニキの突然の訃報に、お別れの挨拶と、そして感謝を告げています。予選映像の中では確認できませんでしたが、レッドブルや他のチームなども何かしらニキへの哀悼の意を示すマーキングをしている模様。DAZN解説のお二人も終始、ニキの話題で盛り上がっていました。

偉大なる70年代のドライバーが次々と居なくなってしまいますね。スチュアートの爺さんはまだまだ死にそうにないですが(そういや最近見ないな・・・(;'∀'))

フリー走行から攻める人たち。

伝統のモナコも今年で77回目、90周年を迎えるそうです。数々の伝説的バトルを刻み込んだ路面に、今年もF1が帰ってまいりました。昨年のコースレコード1:10.810を叩き出し、致命的なトラブルを抱えながらもPtoWをキメたリカルドは、今年は黄色いマシンに乗り換えになりましたが、その意気込みを早速見せ付けてくれています(▼)。

▼なかなか活路を見いだせず、鬱憤を募らせているクビサは気負い過ぎたか、カジノコーナーを抜けたあたりで単独スピン。

▼何人もがサン・デボーテで勢い余ってツッコンでました(写真はストロール)。

▼モナコではあまり運が無いフェルスタッペン。ミラボーでタイヤをロックさせるほど熱くなっております。ギヤがリバースに入らず、マーシャルの皆さんにお神輿されてしまいましたが、

▼見てください、この最終コーナー立ち上がりのキワキワ感!

▼実際、セクター2、3では、この時点でトップタイムをマークしていたハミルトンを凌駕! 今年のホンダは中高速コーナーでキラっと輝いています。

▼グロージャンだって負けてません。どうですか、このキュッとタイヤが食い込むくらいの攻めっぷり。ほんとにレーシングドライバーってクレイジーです。

そういや物議を醸したリッチ・エナジーの自称"クワガタマーク"。結局裁判に負けて使えなくなるようですが、モナコではまだ使ってますね。どうなるのかな。どうせなら、もうちょっとクワガタっぽいデザインにすればいいんだよ。

なかなか認知されない・・・

のがフォース・インディアから、オーナーが変わったレーシング・ポイント。今日もライコネンに「まったく遅いんだよ、フォース・インディア!」と、久々にピー付きで毒づかれてましたね。もうすぐ1年になろうとしてるけど、解説の皆さん含めていまだに覚えられていない。

安定のメルセデス。

フリー走行1回目の結果はこちら。トップのハミルトンは1:12秒で1番手。記者会見をキャンセルするほど"ニキ・ショック"で意気消沈しているのかと思いきや、やっぱりすごいです。

同じ12秒台に並んでいるのはいつもの顔ぶれ。地元レースになるルクレールは、まだまだ本気を出していない感じ。ハースの2台も10位以内に顔見せているので、今回も活躍が期待できそうですね。そういえば、このレースからハース、アルファロメオがスペック2のエンジンに換装らしいです。フリー走行初日ではまだ前のヤツらしいですけど。

ルノーのヒュルケンはんがひょっこりはんしていますが、前回のスペインGP後のバルセロナでのテストで、ルノーだけプレスリリース出していないらしく(小倉氏ソース)、どこかキナ臭いです(笑)

後半組はトロロッソが伸び悩んでいる感はありますが、いつもの顔ぶれ。サインツは電気系のトラブルかなにかで、結局、タイムアウトギリギリでコースに出ることができました。タイムアタックはまったく出来ていないので、2回目以降に期待ですね。


眠たかったFP2。

同じ日に行われたフリー走行2回目。今回は、皆さんセッション後半はもうロング走行モードになってしまい、あまり面白いシーンはなし。ハミルトンとボッタスの1番タイム争いだけが熱を帯びておりました。

▼サン・デボーテで勢い余るハミルトン。

▼シケインで跳ねまくるボッタス。

まあ、なんだか二人だけで盛り上がっちゃってる感じ(笑)

というわけで結局、FP2の1番タイムはハミルトンが奪取。1:11秒台にもっていきました。お馴染みの面々が同じ11秒台で追従する中、アルボンが気合いを見せています。さり気なくアルファロメオの2台もTOP10に食い込んでますね。ルクレールの元気の無さが気になるところです。

マクラーレンもぼちぼち早くなってきました。ルノーはFP1の勢いはどうしちゃったの?って感じですが、まあそれでもタイムは縮めてきてますね。

モナコは他のグランプリと違って、中休みが1日ございます。次回は土曜日のフリー走行3回目。今日のデータをもとに、じっくりマシン調整して、また違う結果が出てくるのを楽しみにしたいと思います。

ニキ追悼GPに相応しい、フェアな歴史に残るバトルを期待しましょう。

では最後に、最近珍しく見れたグロージャンの笑顔お別れです!

▲これチームクルーたちが、リッチ・エナジーのロゴをピースで表現してるんですな、たぶん(笑) 見納めだからか?(笑)


【おさらいF1④:レースフラッグ】

と、終わろうと思ったんですが、久々に気になったことがあったので、おさらい。

久々にこんな表示がFP1でありました。

▲画面上に"RACE CONTROL:BLACK FLAG FOR CAR 8(GROSJEAN)"とあるのが分かるかと思いますが、これは「チームの無線がちゃんと機能していないので、いったんピットに戻りなさい」という意味で出されたフラッグ。グロージャンだけでなく、このあとマグヌッセンにも出ました。

最近はデジタルサイン化されているレース中のフラッグを、もっぺんおさらいしておこうと思います。

上の図、上段左から右へ。

【チェッカーフラッグ】レースのフィニッシュラインで振られる旗。セッション(レース)が全て終了したことを示す意味で表示されるもの。F1やNASCARでは1本、インディでは2本のフラッグが振られる。"チェッカーフラッグを受ける"とは、すなわち"勝者"を指す言葉であるというのが世界共通の認識。チェッカーを受けフィニッシュラインを通過後は、安全速度に減速しウィニングラップ(ヴィクトリーラン)をすることが義務付けられております。

【ブラック アンド ホワイトフラッグ】非スポーツマン行為を行なったドライバーに対して使用される旗。FIAカテゴリーでのみ使用されている。ドライバーの振る舞いに対して表示される旗で、マシンのメカニカルな問題や、ドライバー、チーム関係者のルール違反では表示されない。警告の意味で1度だけ使用されるもので、それでも態度を正さないドライバーには黒旗が降られる。日本のSUPER GTでは頻繁に見られるらしい(笑)

【オレンジサークルフラッグ】FIAカテゴリーのレースで使用される旗で、ドライバーをピットに戻らせる旗。マシンの燃料漏れ、パーツの脱落など、マシンのトラブルでレースに支障をきたすと判断された時に振られる。ピットイン後は技術審判員が修繕完了と判断するまで、ピットアウトできない。

【オイルフラッグ】これが掲げられている区間は滑りやすいという注意を喚起する旗。エンジンブローなどでオイルやクーラントがコース上に撒き散らされたり、スピンやクラッシュ等でコース上に大量の砂や細かいパーツが飛散したりした時や、ゲリラ豪雨で水たまりが出来た時などに振られる。

【ブラックフラッグ】これが今回、ハースの受けた旗。ドライバーにピットインを求める旗で、ルールに背いたドライバーやチームを処罰する為に使われるもの。ピットイン後、規則で決められた位置にマシンを誘導し、審判団からの裁定に従わないといけない。この旗が掲示されて3周以内に支持に従わない場合、失格になってしまいます。今回は無線機器が故障しているのではないか、との嫌疑で振られたようですが、ハース関係者いわく「ちゃんと無線は機能してた」らしい。

図、下段左から右へ。

【グリーンフラッグ】コース上に問題が無く、クリアな状況で走行できることを伝える旗。イエローフラッグなどが出た後、この旗が振られれば、通常のレースやタイムアタック、追い越しなどが可能になる。

【ホワイトフラッグ】F1で振られることはあまり見ないが、FIAルールでは、旗を掲げた区間内に遅い車が存在することを知らせるために使われる。インディ、NASCARの場合はファイナルラップに入ったことを知らせる旗となっている。上の画像のキャプションが"Last Lap"となっているのは、そういうことですね。

【イエローフラッグ】コース上に危険があることを示すために振られる旗。 FIAの競技規則によれば、振られているイエローフラッグが1本の場合は「コース脇やコースの一部に危険箇所あり。速度を落とし、追い越しをしない。進路変更する準備をしておく」という意味で、2本の場合は「コースを完全にあるいは部分的にブロックするような危険箇所、もしくは、マーシャルがコース上で作業をしている箇所あり。速度を大幅に落とし、追い越しをしない。進路変更する、あるいは停止する準備をしておく」という使い分けが存在している模様。

【レッドフラッグ】"赤旗"と呼ばれるけど共産党の機関紙ではない。セッションを続行するには危険だと判断され、レースを中断する必要がある場合に振られる。その際は即座に減速し、追い越しは禁止となる。また、次の機会に必ずピットインが必要。

【ブルーフラッグ】後続の車両に進路を譲ったり、後続車両に抜かせるように指示する際に振られる旗。今回もフェルスタッペンがローズヘアピンで振られておりました(写真右上のアルファロメオの上あたり)。

このフラッグを、しっかり見えるように、ベストなタイミングで振るマーシャルも神経使うんだろうね・・・。うっかり違う旗とか振ろうもんなら、エライことになりそう・・・。