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柴又100Kへの道・令和元年度版最終回②~地獄の入り口はどこで開いているか分からない~

2019.05.24 00:50

昨日夕方、休憩時間に松屋で夕飯を食べたのち、伝馬町の交差点に差し掛かると、何やらオーラを纏った美女が信号待ちをしていました。よく見ると、仕事帰りの横綱ではないですか。もちろん、右手に一升瓶、左手に盃。思わず沢田研二の「サムライ」の歌詞が浮かんできました(さ~せん、もちろん話を面白くくしたいだけで~す^^;)。


アンド、昨日は会長のお誕生日。え~と、何歳でしたっけ?クイズにしちゃいますかね、四択です。

①21歳

②51歳

③61歳

④101歳

え~と、僕には答えが皆目検討もつかないので、今週末の練習会で会長に答えを直接お聞きいただき、正解された方は会長から賞品をお受取りください。賞品は、たぶん握手とか、ハグとかだと思いますけど(^^)


ということで、前置きがキリンの首のように、ないしはうなぎの寝床みたいになってしまいましたが、昨日の続編。NORIさんの柴又100K編の第2弾をお送りします。昨日のお話しでは、折返しの55キロまでは順調だったんですよね~、NORIさん!




55㎞からは、

再び江戸川に戻りひたすらゴールを目指して走りますが、やっぱり強い向かい風でした。いつもは体力に余裕をもって65㎞過ぎから歩きを入れます。100~200m歩いて力を貯めて次のエードステーションを目指してを繰り返します。しかし、この風で歩いてしまったら走り出してもどの位ペースダウンしてしまうか分からないのでとにかく走り続けようと思いました。これが大失敗で地獄の入り口が開きました。

Photo by James Lee on Unsplash


体力維持を考えていつもより多くビタミン剤やゼリー状のエネルギー補給食品を摂ったためか?気持ちが悪くなってきました(レース初体験)。更に70㎞手前でお腹も痛くなりトイレに駆け込むハプニングも起きました。でも、まだサブ12を考えていました。


風はまた強くなっているようです。

70㎞過ぎからは5㎞40分台までペースは落ちていてゴォーゴォー(ピューピューではない)という風の音も気になり出してもうダメだと思いましたが、静Tの言葉「もうダメだは自分の裁量」を思い出して走り続けます。


いつもは90㎞地点でまで気が付かないスカイツリーに80㎞で気がつきました。あれを目指そう。

(大会公式HPより)

それでも85㎞地点で、

とうとう心が折れてしまいました。それまでも、もうこれ以上は遅く走れないというスピードでしたが、どうしようもありません。歩き始めました。この時点でゴールタイムを考えるのも止めました。


ギリギリまで走ってしまったため、一度歩くと強い風に向かって走り出すきっかけがつかめません。風音に軽いノイローゼになったようになり、ちょっと頭痛もしてきました。風の音はもう聞きたくない!チラッとですが、リタイアも頭を過ぎりました。ここでも静岡走ろう会に助けられました。一緒に走っている二人以外は会場にいるはずのない仲間の顔がゴールの先に見え勇気をもらいました。どうなるか分からないけど先に進もう♪


日が暮れて寒くなってきました。アームウォーマーが役立ちましたが、寒さはそれ以上で鼻水も出てきました。走ったり歩いたりしながらもうボロボロです。


ゼッケンのメッセージを読んでいたら「苦しみを楽しもう」、「サブ10」があって、「この状況で本当に楽しい?」、「もう、サブ12も無理だね」などと意地悪ことを思っていました(深く反省)。思えば、後半のNORIさんのメッセージは「もうダメだを乗り越えてゴールに行こう」なので誰かがが見たら「お前自身その状態でゴールまで行けるのか?」と突っ込まれそうです。


スカイツリーは江戸川の流れに沿ってレースコースが曲がっているので、右に見えたり、左に見えたり、真正面だったりして段々と大きくなってきて、もうすぐだよと励ましてくれました。 


(つづく)




あ~、わかります、わかります。レース後半での自分との対話。嫌な自分が出てきたり、前向きな自分が出てきたり、小学校のクラスメイトにひどいことを言ってしまったことを突然思い出したり(100キロ未完走者が偉そうに言うことではないですけれども)。でもそうか、強風&前半飛ばしすぎってことなんですね、NORIさんの自己分析としては。それでも、もう90キロ近くまで来てるんですから、あと残り約10キロ!無事完走できたのか、それともまさかのDNFとなってしまったのか・・・明日の完結編をお楽しみに~!