5月15日 山梨県甲斐市〜ミスティック社でキャンピングカーの修理
5月に入り暖かくなりつつあるので、九州から途中を飛ばして、長野県まで再度北上し、そこから北陸・山陰と南下することにした。
振り子のように南北を行ったり来たりしているので、移動距離は増えて効率は悪いけれど、「暑い時期に北を、寒い時期は南に」の方針なので、このまま行くと東海・関東地方が最後になる。
大まかに言うと、関東での慣らし走行→北海道→東北→新潟→山梨→(大移動)→沖縄→九州→(大移動)→山梨(今ココ)→長野→北陸→山陰→九州残り→山陽→四国→近畿→中部→東海→関東といった流れ。
まだまだ、先は長い。
ということで、佐賀県から高速を飛ばして一昨日に山梨県に着き、馴染みの道の駅「富士川」に宿泊した。
昨日は雨だったが、翌日は我らがアンセイエの修理日なので、晴天を祈りつつ車内で過ごす。
今日は気持ちの良い晴天。
朝イチで、アンセイエのメーカーであるミスティック社へと向かう。
前回関東から九州・沖縄方面に一気に移動する途中、コンバータ交換のために立ち寄ったのが12月だから、もう5ヶ月も前になる。
修理と言っても、車本体(トヨタ・カムロード)の故障ではなく、架装部分の電気系統のトラブルだ。
車本体の故障ならトヨタに修理を依頼することになるが、あとから加えた架装部分は、全国に散らばる他のキャンピングカーメーカーでも修理できないことはないだろうが、やはり配線などを熟知している製作元のメーカーが話が早い。
今回の修理は以下の3点。
1)リアカメラのモニターの映像が不安定
宮崎県を走っている時に、運転席にある「リアカメラのモニター」の映像が途切れ途切れになっていることに気づく。
不思議なのは、時々思い出したように起こるトラブルで、1日に何度も途切れることもあれば、数日問題ないこともある。
リアカメラの映像が映らないと、バックで駐車する場合などにとても困る。
ただ、ドライブレコーダーのモニターの端に小さく映るリアカメラ映像(録画確認用)は問題ないので、リアカメラからの信号を「ドライブレコーダーとモニターに分ける接続部分」の接触が悪いのだろう、とは思っていた。
リアカメラから運転席までの長い配線(8mくらいはあるはず)に問題があると厄介だが、おそらく運転席周辺の配線の問題だろう。
2)インバータ(2500W)の故障
これはもっと以前から発生していたトラブルで、仕方なく鹿児島県内で小型のインバータ(280W)を購入してシガーソケットに繋ぎ、PCを使用していた。
ただ、これでは電子レンジが使えず困る。
もっとも、このインバータのトラブルがあったお陰で、小型インバータをシガーソケットにつないでPCを使うことを思いついた。
何から何まで大型のインバータに頼ってしまうと、かなりの電力消費になる。
3)シガーソケットの容量増大(90W→180W)
これは修理というより改善。
シガーソケットを多用するようになると、容量の小ささがどうしても気になる。
12V*7.5A=90Wの容量では、PC本体の使用はなんとかなっても、USBハブや光学ドライブ、外付けHDDなどを加えると、小型インバータの警告音が鳴ったりする。
電話でミスティック社に相談すると、シガーソケットの回路自体は15Aくらいまでは許容するらしい。
サブバッテリーからの回路を調整して、現在の7.5Aから15Aまで電流を増やして、容量を倍にすることにした。
朝イチで朝礼が終わった時間を見計らって会社に到着。
状況を説明して、代車を借り、我々は甲府市内で時間を潰すことに。
夕方、「一応、修理完了」との連絡を受け、車を引き取りに戻る。
「一応」というのは、インバータの故障についての根本的な原因がよく分からなかったらしい。
結果は以下の通り。
1)リアカメラのモニターの映像が不安定であった件
リアカメラのモニター映像が不安定であった件は、ナビの裏側(写真の赤マル部分)にあるRCAプラグの接触が悪かったということで、プラグを交換。
接続作業に問題があったということではなく、プラグの部品同士にも、相性というものがあるらしい。
2)インバータ(2500W)の故障の件
リモートスイッチで操作するとインバータの電源が落ちるのだが、インバータ本体のスイッチで操作すると問題ないことがわかり、インバータのメーカーから提供されたリモートスイッチの回路に問題があるのでは、とのこと。
結局、今までのインバータ本体とリモートスイッチをセットでメーカーに送って調査を依頼することにし、我々には無償でそれぞれ新品を設置してくれることになった。
ただ、根本の原因が不明なので、「とりあえず、インバータ本体のスイッチで操作してください」とのことであった。
座席の下にスイッチがあるので使いづらいが、常に使用する訳ではないので良しとする。
とにかく、保証期間は切れているにもかかわらず、安くはない大容量インバータを無償で交換(これ自体は多分故障ではないが)してくれたのは誠実な対応であった。
3)シガーソケットの容量増大(90W→180W)
シガーソケットの容量増大の件は、スイッチパネルの裏側の配線を変更し、電流を倍の15Aにした。
パネルを外したところに15Aヒューズ(真空管)が加わり、今までの7.5Aヒューズはスイッチ専用となった。
だから、今後ショートするとしたら15Aヒューズの方である。
今回の変更では、他の電源(ガスコンロなど)の使用には影響しない。
以上で、特に大きな問題もなく作業は終了。
今回の修理・改善でかかった費用は約2万円。
これで、運転中のリアカメラ・モニターの不安定さに気を取られることもなく、シガーソケットからも安心してPCが使え、また本来のインバータが治ったことで、電子レンジも使えるようになった。