独学の技法 - clue代表 永井 雄太郎
2019.03.15 03:36
「独学の技法 」山口周。「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」を出版し話題になった山口周さんによる、独学の本。この本では「抽象化」というフレーズが頻繁に使われています。私が身を置く受験勉強の世界では、相変わらず「やった時間」「解いた問題数」に目が行きがちです。しかし今解いている問題を抽象化すれば他にも応用が効き、結果としてそんなに勉強時間は必要なくなります。でも、これは95%(肌感覚)の受験生がやっていません。問題を解いた後に5〜10分「抽象化」の作業をすれば、その後の1時間を削れるのに、どうしてやらないのか。それはできないのではなく、教わらないからです。「なぜ大人はいつも忙しそうなんですか」の問いに「忙しそうにしないと怒られるからです」と答えたのはみうらじゅん。抽象化を教えちゃうと、学校や塾の先生の仕事がなくなって怒られます。私が「あとは自分で考えて」と突き放してボーッとしているのは、決して怠けているわけではありません。抽象化を知ってほしいからです。だから怒らないでください。
コラム筆者・clue代表 永井雄太郎
clue代表。「ちょうどいい文言をつくります」をモットーに、物書き事業をスタート。個人のSNS文面アドバイスから、企業のHPやパンフレットのテキスト作成・添削など。顧問契約、事業提携も承っております。