足関節と脛腓関節3
症状のある部位と全体と関係する部位は真逆になっている場合がある。
ということを昨日のブログに書きましたが、実際両側の膝関節異常のような人には、このような変化が良く見られます。痛みのある側は正常で痛みのない側が異常という場合です。両側なら主に痛みがない方が異常ということです。
もちろん、右足と左足では全く逆の変化をしているというのは、通常の人でも普通に起こっている変化です。巨刺はそういう場合を利用して治療を行うということです。
足は一本の背骨と捉えると、今までの仕組みと合致します。
脊椎は隣り合う一つ一つの骨が右へ変化したり左へ変化したりして、増幅されて大きな変化につながっていきます。
例えば胸椎7番が左回旋異常があると胸椎6番には右回旋異常があるという感じです。それが増幅されて、T3の左回旋異常が全体的に強くあらわれたりします。つまり背中を触診するとT3の左側が異常に腫れた感じに見えるようになってくる。
ということです。
そこが頂点になりますので、胸椎1番から胸椎5番あたりの肩甲骨の内側付近は盛り上がっているような腫れを認めるということです。大きな腫れは小さい歪みによって構成されているということでしょう。
だから、よく見てみると隣り合う椎骨一つ一つには左右に変化した異常が認められます。一つの小さな異常反応が隣り合う関節へ力を伝搬し、それが増幅されて一部で大きくなるような感じです。
脊椎も常に波打っているということです。右に傾いたり左に傾いたりしながら、大きな異常を起こしています。
これは背骨についての変化ですが、足を閉じて足関節と足関節、膝関節と膝関節をくっつけた状態を一つの脊柱と考えると、同じように右と左で変化しつつ、大きな異常に増幅されて痛みとなっているということです。今まで書いてきたように右足首に異常があると左足首には異常を認めません、その変わり左膝に異常を認め、右股関節に異常を認めるという訳です。
それでも隣り合う関節には必ず反対方向の力がかかっているということです。この流れは実は一本の骨の中でも起こっています。例えば上腕骨の末端と中枢では、内側と外側に異常反応を認めたりします。細かく見れば見た中で捻れがあり、大きな範囲で見れば増幅された違う部分での捻れが起こっているということです。
決して真っ直ぐに異常を起こす訳ではないということが言えます。