麻専門店の糸で仕立てた名刺入れ
2019.05.24 12:42
革製品を引き立てる糸
革製品の糸って、調理で例えるならスパイス的な役割を持っていると思います。作品を引き立てるという意味で、スパイス(笑)単純ですが、この革と糸の相性って実は個人的にはすごく重視しているんです。基本は麻糸やポリエステル系糸=ビニモなどを使っていますが、メーカーはバラバラです。糸といっても、いろんなメーカーの糸があります。薬品や染料もいろんなメーカーさんが同じようなものを出しています。例えば、革の質を固める硬化剤という薬品を出しているメーカーは数社あります。そして、硬化剤の質はメーカーによって差があるわけです。これは使ってみなければ分からないことで、使ってから、そのメーカーの特色を知ることができます。同じように、麻糸もいろんなメーカーさんが出していますが、やっぱり同じではないんですね。良い悪いではなく、合う合わないという感覚が私にはものすごく大事なことで、作品を作るモチベーションに繋がっていくわけです。
深みのあるオリーブカラーに馴染む糸
今回使用したのは麻専門店の糸(ラミノ)で、発色が自然で素敵なうえ、糸の質も良いです。ワックスが糸の奥まで浸透しており、糸の毛羽立ちが少ない印象です。
他にもビビットなピスタチオカラーの糸も仕入れたんですよね〜。ビビットな革に合うはず!(笑)
また機会があれば紹介したいと思います。