トラペジウム【書評】
日本には、数多くのアイドルグループが存在する。まさに群雄割拠のアイドル戦国時代だ。
そんななか『乃木坂46』は、2011年の結成以来、数々のヒット曲を生み出している。
この本の著者はなんと、大人気アイドルグループ『乃木坂46』の第1期メンバーであり、いまも活躍中の「高山一実」さんである。
若い女性作家の手による感性溢れる本作は、念願のデビュー作。
アイドルを目指す高校1年生の主人公「東ゆう」が、アイドルグループを作るため、仲間集めをするという内容である。
登場人物もみな高校生であるため、若い人には取っ付きやすく、また平易な表現で書かれていることから、すべての方に読みやすい作品となっている。
- 感想 -
この作品の見どころとしては、とにかく「例え」が面白いこと。
わたしは読みながらも所々でクスリと笑ってしまった。筆者がギャグ要素を意識しているのかは定かではないが、おそらく意識していると思う。でなければ、筆者とわたしとは相性が良いということなのかもしれない。
では「例え」とは、具体的にどの部分をさしているのかを、本書から一部引用して紹介したい。
「まるで穴の開いた靴下を見るかのような酷い目つきでこちらを見据えてくる」(p.9)
「そのフンドシみたいなスリットが入ったスカートに、首に巻きついているニラのようなおリボン。随分とハイセンスなこと。わたくしにはついていけないわ」(p.10)
このような秀逸な表現で序盤から惹き付けられたわたしは、次々と読み進めることが出来た。
また、主人公の「夢に向かってひた走る」という展開に、心動かされる人も出てくることだろう。
主人公は次々と行動を起こして夢に近づこうとしている。それは、はじめから無理と諦めていたり、頭の中で考えるだけでいつまでも行動を起こせない人には、ぜひ参考にしてもらいたい。
筆者自身がそれらを乗り越えてきた人だからこそ書けた作品。
筆者は、普段から何か言いたい、伝えたいという思いの強い人なのではないかと感じた。でなければ、この本のように読者に訴えかけてくる文章は書けないのではないだろうか。
ユーモラスな部分はもとからあったのだろうか。わたしはアイドルには疎いが、きっと筆者自身も魅力的な女性なのだろう。本書を読んで、そう感じた。
加えて、読みやすい文章で書かれていることを含めて、この著者の文章力は申し分なく高いと感じたわたしは、著者の次回作もすでに楽しみにしている。
Youtuberさんも紹介しています。こちらの動画も参考までにぜひ♪(ネタバレ注意)
(引用元:「れお【Leo】」Youtubeチャンネル 様 より)
(画像ソース:ダ・ヴィンチニュース)
【目次】
Ch.1 南の星 ~ 縦ロールの女 ~
Ch.2 西の星 ~ 萌え袖の女 ~
Ch.3 東の星 ~ 輝きたい女 ~
Ch.4 北の星 ~ 善を為す女 ~
Ch.5 同じ星 ~ 車イスの少女 ~
Ch.6 共謀者 ~ ラクダ色カメラマン ~
Ch.7 好敵手 ~ マルチリンガル老人 ~
Ch.8 救い主 ~ 毒キノコAD ~
Ch.9 方位自身
エピローグ
KADOKAWA
237ページ
2018年11月28日初版発行
著者 高山一実
1994年2月8日生まれ、千葉県南房総市出身。2011年8月、乃木坂46第一期メンバーオーディションに合格。本書が小説デビュー作となる。
最後まで読んで頂きありがとうございます。 当ブログの記事がみなさまの読書のお役に立てれば幸いです。 また読みに来ていただけると嬉しいです。
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