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先生「誰も居ないアヒルは気付く醜いことに慣れていた」

2019.05.24 18:25


夜分遅くにすみません。

どうも、お久しぶりです。

先生です。


どのタイミングにしようか

ずっとなやんでいたのですが、

やっぱり今しかないかなと


5人の為に作った振付なので

やっぱり5人の今

ペーパームーンシャインについて書かないと

土日のライブでしっかり伝わらないと

そう思ったので、

午前2時36分に書き始めました。


書きながら色々思い出して

涙腺がやばそうだけど

頑張ります。









ペーパームーンシャインが送られてきたのは

3月の頭でした。

しばらくこの曲やらないからという文面と

歌詞とデモとオケが届き

その頃無題の振り付けが終わり

瀧井の生誕の準備などをしていたので

2回ほど聞いて放置となりました。


3月の終わりに

プロデューサーから

「ペーパームーンシャインはみにくいアヒルの子の歌だから」と言われて

みにくいアヒルの子をどう表現しようか悩みました。

誰かをみにくいアヒルの子にして

進めていこうか……

いや、それはあまりに在り来りすぎるな……


5人いるなら

5人のストーリーを1曲にまとめたら面白いんじゃないか???


一人一人のストーリーが重なってるような

そんな表現が出来たら

この曲は凄いものになるんじゃないか……


4月の頭に振り落としが始まり

瀧井と渡の絡みから始まる。


いつも堂々としていてみんなから慕われているけど本当は弱く誰かに縋りたいと思っている子と

八方美人でいつもニコニコしててそれしか取り柄が無いことをコンプレックスに感じて今すぐにでもそんな自分を変えたいと思ってる子の葛藤



可愛さを武器に異性から好かれていて私が1番可愛いと思ってるからそこ周りを見下している子と

いつも元気いっぱいだけど空回りすぎてそんな自分に疲れてしまっている標準的いい子ちゃんな子と

周りと打ち解けられない常に自分に自信がなくてでも周りが羨ましくて羨ましくて仕方ない子の争い



みんな、みにくいアヒルの子。





みにくいアヒルの子のストーリーはご存知ですか?







生まれてきたヒナのうち

1番大きいたまごが最後に割れるのですが

その最後の1匹だけとてもみにくい姿で

いつもどこでもいじめられ

母親にまで見放されます。

みにくいアヒルの子は

そんな群れから離れ

ひとりでひっそりと生きるのです。

ある日みにくいアヒルの子は

とても美しい白鳥の群れに出会います。

みにくいアヒルの子は

自分もこんな姿だったら、

この真っ白な綺麗な翼で飛ぶことが出来たら

どんなに幸せなことだろう……

と考えながら冬を超えると

春になり成長したみにくいアヒルの子は

翼を羽ばたいてみました。

すると体が空に舞い上がり

大空を飛ぶことが出来たのです。

みにくいアヒルの子は意を決して

白鳥の群れに近づいてみると

白鳥たちは暖かく迎え入れてくれます。

驚いたみにくいアヒルの子は

水に映った自分の姿を見て驚きます。


みにくいアヒルの子だと思っていた自分自身は

実は憧れ夢を見ていたあの白鳥だったのです。


みにくかった翼は生え変わっていました。


自分がみにくいアヒルの子だと思っていた白鳥は

真っ青な空へ羽ばたいていくのです。


めでたしめでたし。






というお話です。





何かに通づると思いませんか?


5人も最初はみにくいアヒルの子でした。

どこに行ってもバカにされ、

君たちには無理だと笑われ、

貶され、輪にも入れてもらえなかった。


けど、自分たちがやってる事はおかしなことではない

自分たちらしくて何が悪い!

と信じて耐えてきた頃

周りの評価がどんどん変わっていきました。




かっこいい。

パフォーマンスがすごい。

感動した。





あれだけ馬鹿にされて

貶されて悔しい思いをしてきたのに

いつの間にか認められていました。


まだまだこれからだけど

それがどんなに嬉しい事だったか



ペーパームーンシャインには

各自の色んな感情や

思い出が詰まってると思います。


アライブとレイニーの楽曲の中で

振り数が少なく

感情移入がとても大変な曲だと思います。


それでも、

5人は自分自身を向き合って

一人一人のストーリーを考えて

表現してくれました。





いつも強気で完璧で常に堂々としてる子も

自分に自信が持てなくてそれでも必死で努力してる子も

元気いっぱいでやんちゃだけどなんだかんだ真面目な子も

ニコニコしててみんなの事を癒してくれる頑張り屋な子も


誰よりも自分に向き合って悩んで悩んで悩みまくってそれでも自分に嘘をつかない真っ直ぐな心を持ったキラキラしてて可愛くて性格は中々男らしい所があるけど(笑)誰よりも女の子である事を楽しんでいる素敵な子も



みんなそれぞれのストーリーがあって

みんなそれぞれの夢があって



個性的過ぎるくらい個性的で

本当にみんなバラバラで、

なのに本当に仲良くて、

よく喧嘩するし

なのにすぐ仲直りして

またバカ騒ぎして

本気でぶつかって

本当に砕けて

みんなで泣いたり

笑ったり悩んだり

本当に忙しい子達で、

こんなに手がかかる子達いないってくらい

本当に色んなことがあったけど

それをみんなで乗り越えてきて



2年前の5月に初めてみんなに会った時

なんなのこの絶対同じクラスだったら

仲良くなってない子達揃えました

みたいなグループ……

めちゃくちゃ大変そう……

って思って、

半年も続かないだろうな。

本気でそう思ってたけど

残った4人は本気で

(村瀬はその時いなかったけど村瀬も本気です!)

それを見てこの子達なら!

って思ったのを覚えてる。




あれから2年。

あっという間に気づいたら2年。




グループとしてはこれからだけど

それでも1人の女の子のストーリーを

尊重することにして




それが、最後が、

ペーパームーンシャインなのは

なにか意味があるのかなって思って

たまたまこの曲が最後になってしまう事になったけど


みにくいアヒルの子が白鳥になって

飛び立つあのシーンが

なんだか今と重なってとても綺麗で



まぁ、


そりゃー、


寂しいけどね。





たまごが割れた瞬間も

みにくいアヒルの子となって悔しい思いをしたことも

寒さを凌いで我慢して頑張った事も

白鳥になって羽ばたく姿も

全て見てきたから


これからのアライブとレイニーと

これまでのアライブとレイニーを

本当に表現した1曲だと思うから




一人一人のストーリーと

全体のストーリーと

しっかり目に焼き付けて

忘れないように

心に大切に保管しておいて欲しいと思います。




アイドル界では変わり者なのかもしれないけど

そんな変わり者はいつか白鳥になって

高く高く大きく綺麗な翼で飛ぶ日が来ると信じてるので

これからもそんな変わり者たちを宜しく御願い致します。









26日、泣かないようにな。

先生より。