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許認可・法務  al&la  行政書士 井原法務事務所

遺言相続の話8

2019.05.25 00:26

1【相続手続きの流れ】

①財産の調査=被相続人の財産を調べる

<不動産、預貯金、保険金、有価証券、自動車、生命保険、損害保険、退職金など。>

=不動産=

・登記簿(登記済み証又は登記識別情報通知書)を探します。たいていは、家の中にある金庫又は銀行の貸金庫に閉まって有るでしょう。
又は、固定資産税納税通知書を見ます(毎年春頃、各家庭に送られてきますので、これもどのような不動産があるかが分かります。
又は、名寄帳を取り寄せます=所有している不動産がある自治体にこれを請求します。

他に、土地・家屋の借り入れがある場合は、その賃貸借用書を見て、内容を調べる。借地人を子供名義にした時に名義変更料を取られることもある。地主家主を相続人も確認面接などもしておく。


=預貯金・有価証券=

銀行通帳集め、各銀行から残高証明(手数料が必要)を取り寄せます。銀行や証券会社からくる、取引残高証明書も見ます。定期預金証書など、過去に住所変更がしていないものは、連絡も来ずに銀行の特別預金に入っていることがありますので、証書があればそれも銀行で手続きします。(証書があるから、そのお金の存在が分かりますが、無かったら全くわからなくなります)


=自動車=

・所有者・住所・保管場所・自動車保険証の内容・ローンの有無などの確認。所有者が販売店になっていることもあります。


=生命保険・損害保険=

・内容確認(契約者・受取人・契約期間・保証内容など)。火災保険などは、保険対象物の内容・保証額など内容を適正なものかも確認します。生命保険の受取人は、特に注意です。

=退職金=

被相続人が死亡直後であれば、勤め先との連絡を確かめておくこと..で消えⓌバ、会社の就業規則も詠むこと、正しい退職金額であるとも限らないし、知らないような金額が削除される可能性もあります。

=借入金=

・住宅、自動車その他のローンの確認。事業用の借入金の内容確認。クレジットカードの内容確認。クレジットでの公共料金等の支払や買い物の金額・残高など。
銀行などの総合口座では、その普通預金口座がマイナスであれば、それも借金です。


=その他、ゴルフ会員権など=

・会への問い合わせをする。会員権利証。


これらについて、被相続人が生前であれば、家族間で調べやすく、調整しやすいので、なるべく早くやる。その時点で、預貯金や不動産の贈与・整理等を考えます。

預貯金は、そのままでは名義変更は当然できないので、解約して新規口座を作れば、贈与であり、年間110万円までの贈与非課税計画に入れることもできます。

自動車も、被相続人が超高齢者であれば、廃車・免許返納を同時に進めるのもいいです。車庫証明・自動車税・自動車保険も関係します。名義変更など。

財産調査をスムーズに調べるには、被相続人の若いうちからが良いのは言うまでもありませんが,毎年エンディングノートを書く(訂正なども)ことで,整理整頓し、正しい財産の把握をすることが望ましいものです。

早く財産調査をする事の必要性は、相続税・贈与税の概算知るためでもあります。

また、不動産は、相続に際し、共有名義相続は良くありません。簡単に売れないのがほとんど。生前に売却して、お金に換えておくことも考慮しておきます。

・貴金属、絵画、骨とう品などは、鑑定価格も調べておく。

・相続財産ではない祭祀財産(墓・仏壇など)の継承についても内容を調べ上げる。


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