ムカデの一生
2018/6/28(1日目)
ムカデはどの様な姿で産まれ、どの様に成長していくのか。
気になる方も多いのではないでしょうか。
ムカデは卵から産まれます。
そして卵は母親が保護する事が広く知られております。
地面に落としてしまえば、カビや雑菌の脅威がありますから、
母ムカデは自分の体の上に卵を産み、そしてそれを抱く事で保護しています。
また定期的に舐める事で衛生状態を保っています。
2018/7/14(17日目)
孵化してしばらくした幼体です。
この時期はムカデ(百足)の名前の由来ともなった脚が目立ちません。
この後、脱皮を行い、我々のよく知るムカデの姿へと変貌を遂げるのです。
2018/7/17(20日目)
脱皮をして脚が生えてきました。
この時期でも多少は動くのですが、まだまだ保護される期間は続きます。
2018/8/11(45日目)
母ムカデは時折、抱えている体勢を緩めています。その際ベビー達も姿勢を変えるのか、場所の移動を行います。
この行為は新鮮な酸素を供給するためと考えられているそうです。
いよいよ抱えきれないほどになってきました。
2018/8/13(47日目)
やがて色が着くと親離れの時期です。
ずっと保護していた母ムカデともお別れ。
2018/8/18(52日目)
多くの幼体は独立していきました。
残る幼体もやがて、それぞれの道を歩いていきます。
なんと神秘的な瞬間なのでしょう。
52日間、何も食べずに子供達を育て上げた母ムカデに賛辞を。
この後、自然界では多くの捕食者に襲われて数を減らしていきながらも、
大きく育った個体同士が再び出会い、繁殖をしていきます。
※撮影のためにケースの開閉や樹皮を取り出していますが、
個体によっては少しの振動でも卵食や育児放棄をする場合がございます。
飼育下で産卵や子育てに気づきましたら、あまり動かさないことが重要です。