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『怒濤』稽古場レポート③  〜アトリエ入り編〜

2019.06.02 01:30

稽古場レポート③ ~アトリエ入り編


もう夏ではないか!というくらい暑くなってきましたね。

深まる緑と日々強まる日差しを感じると自ずとエネルギーが湧いてきます!


本番まであと6日。

お陰様で全公演のチケットが完売となりました。ありがとうございます。

そして、稽古場は本番に近づくにつれヒートアップしてきております!!



(舞台セットの組立・色塗りをする研修生)



先週から本作の劇場となるアトリエに舞台セットを建て、本番のステージを使っての稽古が始まりました。

いつもより舞台仕込みに多くの時間がかかりましたが、その分 観応えある舞台セットであることは間違いありません!


(研修科発表会『怒濤』の看板。デザインは研修科2年生の川合 耀祐)


若松さんは、役者それぞれの癖や相手役と呼吸を合わせることなど、より細かなダメ出しをされるようになってきました。


その中でも特に、今の僕たちに要求することは 自分の言葉に責任を持つ ということ。


“言葉を大切にする”


当たり前のようで非常に難しいこのことは、本科に入った頃からいろんな講師の方々や演出家に言われてきたことです。



役者は身体の隅々に神経を行き届かせないといけないということと同様に、

一言一言の隅々にまで神経を行き届かせなければいけないんだと強く感じるようになりました。


このことについては、演出家・若松泰弘インタビューでも話しておられる通りです。



そして、何度も稽古をしていると、役者にとって大きな障害となってくるのはマンネリ化。

芝居の新鮮味が薄れてくるという問題。

これは役者なら誰もが経験することではないだろうかと思います。



しかし、そんな障害にぶち当たる前に若松さんはこう仰言いました。


「本番でその芝居をするかしないかは置いといて、稽古場でトライしたことは役者人生において絶対に財産になるよ。上手くいく、いかないなんて関係なく。」



稽古場では芝居を固めていくとともに、

何か新しいもの...それが予め用意した演技プランでも、相手役からもらった感覚でも、何でもいいからとにかく何か未知のものに出会う冒険をしないといけないと思いました。



若松さんが、これまで経験してきたこと・蓄積してきたことを伝えてくださるこの貴重な時間を噛みしめながら、残りの期間も日々稽古に取り組んでいこうと思います。



(北里柴三郎記念館を訪れた時の集合写真)


3回に渡ってお届けした稽古場レポートも最終回でした!

充実した稽古場の雰囲気が、読んで下さった方々に伝わっていれば幸いです。

2年生の田村 真央さんが北里柴三郎についてのコラムを連載されておりますので、そちらも是非ご覧ください!!


最後まで読んでくださりありがとうございました!!

劇場で皆様とお会いできることを楽しみにしております!


文・村上佳



文学座附属演劇研究所

研修科2019年度第1回発表会『怒濤』

は、

6月7日(金)~6月9日(日)まで、文学座アトリエにて上演されます。

チケットは全ステージ予約完売いたしました。たくさんのご予約ありがとうございました。

なお、当日券の販売予定はございません。ご了承ください。


公演詳細はこちらよりご覧いただけます。