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ロンドンは、まだ故郷ではない

ワインのはなし① 正しい楽しみかたは、無い。

2019.05.30 22:55


わたしは実はお酒にだいぶ弱くて、ビールだろうがウイスキーだろうが一杯飲めば真っ赤になるのですが、なぜかお酒が好きです。


辛いのが苦手なのにカレーが好きだし、神様はなぜ私にこんな舌をつけてしまったのか、問いただしたいです。


そんなどうでもいいことは置いておいて、ワイン(を飲むこと)が特に好きなので、1年前くらいからワインに関する本を読んでみたり、ワインがたくさん置いてあるレストランに行ってみたり、家でもいろいろ飲んでみたり、自分なりに、趣味程度に勉強(?)していました。


で、ロンドンにはWSETというワインとスピリッツ(最近は日本酒も手掛けている)の教育機関の総本山があるので、せっかくだし~と思って、先月WSETのワイン教室(レベル1)に通ってみた。4月ごろそれがすごく楽しくて、6月からレベルを上げたコースに参加してきます。



教室でワインについて体系的に学ぶと、さらにいろんな種類のワインに興味が出てくる。買う。家で飲む。という好循環(?)にはまり、さらに学びたい意欲が出てきているところで、自分が学んだことを簡単に記録&おすそ分けできたらいいな、と思い、今日からときどきワインについて書いてみようと思います。



自分で書いてアウトプットすると、頭の中で整理されて、よい復習になると信じ、定期的に書きます!興味がある人は読んでくれたら嬉しい。



さて、今日は特に具体的な話はしないのですが、「人の舌は、人によって全然違う」ので、ワインの楽しみ方は本当に自由でいいんだよ、ということを言いたい。


なにを当たり前のことを・・・・って感じですよね。そりゃ味の感じ方は人によって違いますよ奥さん。


というコメントが既に聞こえてきますが、WSETの1回目の授業で、この「舌はによって違う」実験をして、びっくりしたんです。



クラスの中で、まず先生に白い付箋みたいな紙を一人ずつ渡される。そして立たされる。

で、この紙を舐めてみて、何か味を感じた人は、その瞬間に着席する。



というシンプルな実験なんですが、結果はこんな感じ。全員で30人くらいです。


すぐに着席:10人

3秒くらい経って着席:15人

立ったまま:5人



私は実は「立ったまま」グループで、まーーったく何も味がしませんでした。


付箋につけられていたのは、「苦味成分」。要は、苦味を感じにくい舌、ということ。

教室におけるこの実験の結論は、「苦味を感じにくい人は、逆に苦味が強いワインを好む」という傾向を学ぶこと。



確かに、私も含め、「立ったまま」グループは苦味がつよいどっしりしたワインが好き、という人たちばかりでした。苦味を感じやすい人たちが同じワインを飲むと、おそらく苦すぎて美味しさを感じにくいんでしょうね。

シンプルな実験だったのですが、ここまで「舌の違い」をまじまじと感じると、驚きました。


そして私がこの実験から改めて思ったのは、舌が人によって違うということは、ワインに対する「美味しい/まずい/なんかいい/酸っぱすぎない?」などなど、という人それぞれの感想は、すべて正しい、ということ。自分の舌でそう感じているのだから。



だから、自分のワインに対する味覚を信じていいし、みんなが美味しくないと言っても、自分が美味しいと感じればそれでいい!!ということです。


もっと言えば、ワインの楽しみ方は自由でよくて、赤ワインなら常温程度とか白ワインなら冷やして飲むとか、そういう世間のセオリーも無視してよくて、氷を入れて飲むのもよし、炭酸水で割ってみるものよし、フルーツを入れるのもよし、だと私は思います。


結局お酒なんだから、自分が美味しく楽しく飲めることが一番大切。


ということを念頭において、毎晩勉強(晩酌)してます。

こういう自由さを持っておくと、勉強しながらも、杓子定規にならず、幅広いワインを楽しめる&人との会話も弾む、と思います。




あー久々に長々と書いた。ここまで読んでくれた人がいたら、とっても嬉しい。笑