5月の会~いま、おとなにできること③~
今回をもって、この入間カイさんの書籍『これからのシュタイナー幼児教育』を読み終わりました。
読み始めてから1年3ヶ月が経っていました。
初回から参加くださっている方、途中から参加された方、途中から参加できなくなった方。
たくさんの方々と共にシュタイナーと入間さんの言葉に触れ、
そのことに心と頭と口(言葉)を働かせ、たまに手も動かし、
子どもを育てるとはどういうことなのか、
教育とは何か、
子どもと広い世界の間で私たち大人はどのように在りたいか、
について学んできました。
お喋りに夢中になり過ぎて脱線することもしばしばでしたが、
無駄、余白、間はリラックスを生んで、リラックスの中から熟考と閃きは生まれました。
この本をこれで読み終わりとするには、まだまだ学び足りず、
もう一度読み返しても良いと思うのですが、会としてはひとまずこれで読了。
参加者の皆さんにとっても大切な本となったと思うので、
これからも事あるごとに読み返してほしいと思います。
私もすぐ手の届くところに置いて、読み返したいと思います。
私たち一人ひとりが、ぞれぞれの闇をくぐりぬけておとなとしての自覚を持つこと。
自分だけの内なる思いが大切であればこそ、すべての人にもそれぞれの内なる思いがあることに思いを至らせるということ。
つまり、私だけの内なる子どもが大事なのではなく、すべての人にとって子ども時代が大事なんだと考えること。
個人性を乗り越えて、普遍に視野を広げていくこと。人類共通の思いに視野を広げていくこと。
おとなになるということは、自分の中に「人類共通の思い」が息づいているということ。
自分だけ、ではなく、個人の思惑を超えたところで、いわば人類代表として子どもの前に立つ覚悟を持つこと。
親は人類を代表して、子どもをこの世界へ受け入れている。
まずは、自分は本当は何をしたいのか。どう在りたいのかを問いかけ、内なる自己に繊細な感覚を働かせてみる。
それがあって初めて、他者の内なる思い、この世に誕生して間もない子ども達の内なる思いにも繊細な感覚を働かせることができる。優しく向き合うことができる。
子どもは子ども自身の内なる自己に従って自らを教育していく。
おとなである私たちは、自らも自己教育していく存在として子どものそばで生きていく。
おとなは子どもの環境です。
おとなたちの生き方が、子どもたちの環境を作っていくのです。
行為すること、話すこと、考えること。
内なる自己に従って、大いなる自己に従って、これらの力を発揮できますように。
会をスタートさせて1年3ヶ月が経ちました。
参加くださった方々がシュタイナーの世界を言葉尻で捉えるのではなく、
できるだけ身体ごと浸ることができるように、
表層ではなく本質を掴み、身体化できるように気を付けながら読み進めてきました。
集う場を居心地よくリラックスして過ごして頂けるよう、風通し良い雰囲気作りと運営を心掛けてきましたが、充分にできていない点も多々あったと思います。
まだまだ改善の余地ありです。
次回からは、決まった本を読み進めるのではなく、
手仕事とシュタイナーの言葉を読む時間を毎月交互に取っていきたいと思います。
また、手仕事にかかる材料費や会の運営費として、次回よりお一人参加費500円を頂きたいと思っています。
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
今年は外部より講師の方を呼んでのお話会も開く予定です。
詳細は決まり次第、当HPでお知らせさせて頂きます。
素晴らしい先生です。
ぜひ楽しみにしていてください♪