#私のタンブラー歴 でつながる #Reuse & Respect の輪 -後編-
こんにちは!前回に引き続き、サステナビリティ担当のマツです。
4月22日のアースデイより、“Reuse & Respect(リユース アンド リスペクト)”を合言葉に、持続可能な未来へのプロジェクトをスタートしました。4月22日~24日の3日間、全国の店舗で、スターバックスが1号店のオープンからずっとおすすめしているタンブラーの利用を改めて呼びかけました。皆さんご参加いただけましたか?
地球の未来を考えるって、地球のため?人間のため?
4月22日のアースデイ当日には、様々な視点で地球の未来を考えている皆さんと一緒に、トークセッションも行いました。
環境アクティビストの清水イアンさんを進行役に、5名のゲストスピーカーと、スターバックスからCEOの水口(みなぐち)、環境担当の普川を加えた8名が輪になって、「地球のことって本当に全員が考ええないといけないの?」というちょっと逆説的な問いからトークをスタート。
口火を切ったのは、川や海のプラスチックごみなどの漂流物を素材に作品をつくっているアーティストの淀川テクニック 柴田英昭さん。3月にオープンした沖縄県北部の沖縄本部町店では、パートナーや地域住民の皆さんとビーチクリーンで集めたプラスチックごみを使ってアートを制作。作品は店内に飾られています。そんな柴田さんから、「環境問題って、地球の環境のためなのか、人間の環境のためなのか」という根本的な問題提起が。スタートから深い話になっていきます。
編集者として日本の各地で「あたらしいふつう」を提案し続けている藤本智士さんからは、「人間も自然の一部ではないか」という意見が。また、リサイクルセレクトショップPASS THE BATONのクリエイティブディレクター鈴木佐知子さんからは、「環境問題ということ自体、人間がつくった社会の枠組みの中での話であって、46億年の地球の歴史から見ると、環境問題で人間の社会が壊れたとしたらそれも進化の過程かもしれない」と、敢えて大きな視点での投げかけがありました。
結局は人間が現状をどう捉え、どうして行きたいのか。人々が環境や社会について考えるきっかけをつくる一般社団法人Think the Earth理事の上田壮一さんからは、「地球を考えるという団体名なのに、地球について本当に考えないといけないの?という問いで始まったことに戸惑った」と苦笑しながらも、「環境問題の本質は、地球環境と人間社会の折り合いをどうつけて、バランスを取っていくのか。まだほんの50年ほど前にはじめて地球が青いことを知った人間が、地球の存在を心に抱いた上で、これからどうしていくのかということだと思う」と、前半のトークを締めくくりました。
動機はエコでないからこそ広がっていく
後半は、スターバックスが提案する“Reuse & Respect”というコンセプトにより私たちの日々の行動がどう変化するかについてのディスカッションからスタート。高校生の頃からSDGs(※)に関するイベントを何度も開催している大学1年生の‘SDGs女子’ 須藤あまねさんから、「自分が持っているもの、身に着けているもの、このタンブラーも、どこかの資源で誰かがつくってくれていて、ひとつ一つにストーリーがあって、それをリスペクトして使っていると思うとワクワクするし幸せになれる」と共感の声が。嬉しい!藤本さんからはすかさず「世の中こんな18歳ばかりじゃない」と。さらに発信する立場としては、関心がない人に伝えていく難しさが指摘されました。
10年以上前に「マイボトル」という言葉をつくった藤本さん。もともとは近所の子どもの水筒の飲み物が冷たいまま保たれていることに衝撃を受け、自分がほしいと思う水筒をつくりたいと思ったことがきっかけで、エコのためとは思っていなかったそう。時代のタイミングもあり、マイボトルという言葉はエコの代名詞として浸透して行きました。
柴田さんも言います。「海や川から流れてくるプラスチックは自分にとってアートの素材であって、ごみとかリユースとかという感覚はなく、漂流物の色とか形とか、おもしろいから使っている」と。
議論を受け、CEO水口からは、「正しさだけを追いかけると、伝わる輪が小さくなっていってしまう。楽しさやおもしろさが入口になることで、より多くの人が興味を持つ広がりをつくることもまた重要なこと、それこそがスターバックスにできることだし、やるべきことだと信じている」と改めてプロジェクトへの想いが語られました。
人と自然が調和する「バイオフィリックデザイン」の新店舗
ちなみに、このトークセッションは、4月12日にオープンしたばかりのスターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店にて行われました。
表参道ヒルズ店は、人と自然の調和により健康と幸福度を増す「バイオフィリックデザイン」という考え方を取り入れ、水や緑を感じられる空間でコーヒーを楽しむことができる店舗です。明治神宮の表参道に位置する店舗として、明治神宮の100年の森が育む生態系とスターバックスが大切にしているコーヒー生産地とのつながりも感じられる空間になっています。どういうデザインなの?と思った皆さん、ぜひ店舗へ!
今回アースデイをきっかけに、全国の店舗でパートナーからお客様へタンブラーをはじめとするリユース容器の利用を呼びかけ、Reuse & Respectに込めた想いが共有され、多くの方の賛同と行動の輪を広げることができました。でもこれはスタートです。これからもお客様と一緒に、また、想いを共有する人たちとつながって、もっともっと大きな輪にしていきたいと思いますので、ぜひご参加ください!
※SDGs(エス・ディ・ジーズ):持続可能な社会をつくるために2015年に国連が設定した17の目標。2030年の達成を目指すもの
持続可能な未来のために今すぐできること
スターバックスは「Reuse & Respect」サステナビリティプロジェクトの一環として、
4月22日のアースデイから、使い捨てプラスチック削減キャンペーンをスタート
青山・表参道エリア最大級の『スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店』4月12日(金)オープン
スターバックスが“バイオフィリックデザイン”を店舗デザインに初めて導入
表参道の歴史や伝統、自然や水の要素をふんだんに取り入れた「parkERs」(パーカーズ)とコラボレーションした店舗
リージョナル ランドマーク ストア『スターバックス コーヒー 沖縄本部町店』2019年3月22日(金)オープン
沖縄県北部初出店!沖縄の砂浜に流れついたプラスチックで制作したアートや琉球松のテーブルを設置