鬼無里(きなさ)という不思議な地名の由来
2019.05.28 08:45
長野県に行く度に思い出す、不思議な地名「鬼無里」
信州には色んな民族伝承や集落のお話が伝わるので、きっと何か曰くがあるはずだ!
ということで、今回はstudyplusで友達になった現地の学生の方に色々聞いてみました
鬼無里は元々は水無瀬だった
水無瀬は天武天皇の治世、飛鳥時代に遷都の案が出る程栄えた地でした
当時そこに住んでいた鬼たちは、人間達が大挙して移住してくることを嫌い、一夜にして山を運んできて、平地を塞いでしまいます(一夜山)
計画を邪魔されて怒った天武天皇は阿倍比羅夫という将軍を派遣して、鬼を討ち取り、鬼がいない里として鬼無里と改称しました
鬼無里村を扱った漫画
私が物心ついた頃に家にあった篠原千絵さんの『蒼の封印』という漫画で、この鬼無里のことを取り扱っています
話はうろ覚えですが、東西南北の四聖獣を題材にした鬼の一族のお話で、東の青龍が主役です
『闇のパープルアイ』『天は赤い河のほとり』など有名作を描いている篠原さんの漫画なだけに、このお話もとても面白いものでした
現在は『夢の雫、黄金の鳥籠』を連載しているご様子、、、
何かと伝承が多い信州地方
御柱祭りで有名な諏訪大社を始め、諏訪湖花火大会などイベントも盛りだくさん
戦国時代にはかの猛将武田信玄公が治めた地域であり、今でも様々な伝承が残っています
アニメ『ひぐらしがなく頃に』の雛見沢村も岐阜や長野の山村がモデルになっており、都市部と違い閉鎖的な空間である山間部には、一種の神秘性が宿るのでしょう
↑諏訪大社
色々な宗教建築を見ていますが、自然と一体になって神域を形成するのは、日本の神社の特徴です