しらいマルシェWSレポート part2 山のマラカスづくり
しらいマルシェでのもうひとつのワークショップ!iroiroaromaさんとのコラボで行った『山のマラカスづくりと小さな音楽会』
小さなお子さんから大人の方まで、ワイワイとみんなで楽しく作りましたよ!
午前の回、作った後はしらいマルシェ初!のバイオリンの生演奏に少し参加させていただきました!
透き通るようなバイオリンの音と、優しいマラカスの音で爽やかな気分になり、大人も子どももフリフリ♪と音楽に親しむひとときでした。
素敵な演奏をありがとうございました。
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さてさて、ワークショップの内容ですが、私が色を学んできて、あぁ面白いなぁ!と思ったことのひとつが、鮮やかな1色と白と黒だけでも、たくさんの色が作れること。
例えば黄色なら黄色の中で、白と黒を足すことで薄い黄色、濁った黄色、暗い黄色…と、その明るさや暗さ、鮮やかさの度合いが異なった色たちがたくさんできるのです。
その発見を楽しんでもらえたらいいなと思い、今回のマラカスづくりに取り入れてみました。
好きな1色はパーマネントレモンを選んでくれたお子さん。
レモンイエローのような色で、てんてんてんと色をのせていきます。
少し黒を足すと…
あれ!!??、少し緑っぽい色になりましたよ!
木や草、土にありそうな色です。
身の回りの色の作り方、ひとつ発見しましたね!
ここからも白を混ぜて、もうちょっと黄色を混ぜて…
どんどん色の研究は進みます!
てんてんてん、で彩る楽しさもハマってしまいます。
パレットで色を作って、てんてんてん。
抹茶みたいな色もできた!!
こちらの黄色は山吹色に近い色ですね!
先程の黄色とは違った色合いができています。
アクリルガッシュは不透明の絵の具なので、上から塗ると新しい色で覆われていきます。乾くのも早く、水なしで重ねて厚みを出したり、かすれも面白い質感となります。
絵の具は、ターナー色彩さんのアクリル絵の具2種を使いました。
学生の皆さんがこれから学校で扱う機会があるかもしれないアクリルガッシュと、混色で作りにくい色のラインナップがあったり、より美しく混色ができるプロアーティスト向けのゴールデンアクリリックスを使っています。
選んだ色を全体的に広げてから、白、黒を重ねていく方法も!
パレットではなくて、直接木の上で色を混ぜて重ねていくお子さんも。
模様のようにもなってきました。
元気にてんてんてん!どんどん重ねます。
暗い緑や優しい緑が混じって、お山ができてきました。
塗り方もさまざまで個性が出ますね。
思いがけない色の発見があったり、予想通りの色が作れたり。
混色の経験が豊富にあるほど、図工や美術での色の表現もぐっと深まるのではないかと思うのです。
例えば風景画を描く時も絵の具のままの緑だけじゃなく、明るいところは白っぽい色を足したり、暗いところは黒に近い色を足したり、いやいや、光の色によってまた黄色っぽい緑だったり、薄ピンクに見える時もあるかもしれません。
たくさん色を見ることで、感じる力、そして混色の経験から色をつくる力を養ってもらえたらいいなと思います。
今回は1色+白+黒と色数を限定することで、できる色の幅を体感してもらいましたが、2色と白、黒だと、より多くの色ができます。
家で絵の具遊びをする時や、図工や美術で絵の具を使う時に少し試してみると、面白い表現ができるかもしれません!
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色のワークが完成したら、お次はマラカスの中に入れる自然のかけらたちを選びます。
ひのきのつぶ、ごぼうのタネ、ゆずのタネ、トウモロコシ、コリアンダー、小豆、さくらのウッドチップ…
入れる量や種類によって、また違った音に。
ゴボウのタネがしゃらしゃらといい感じ!と気に入ってくださった方もおられましたよー。
自然素材同士の音は優しく、「水の音みたい!」と感じたお子さんもいました。
なるほどー、小豆で波の音を表現するような、そんな感じかな?
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つぶつぶを入れ終わったら、最後に香りをつけていきます。
このままでも、ひのきやゆずのタネなど、それぞれが持つ香りも感じられます。
iroiroaromaさんによる香りのワークでは、身の回りの植物やそこから抽出された精油の香りがもたらす効果などをお話していただき、実際に香りを試して選んでもらいました。
オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系は人気で、ペパーミントは暑い日にピッタリな爽快な香り!
お隣の人の作品と交換して、音はどうかな?香りは違うかな?とシャカシャカ。
皆さんの作品が並びましたよー!
色とりどり、山のマラカスができました。
蓋の横まで塗ると、また印象が違いますね。
色と香りと音のワークショップ、盛りだくさんの内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
五感を使ったものづくり。
お子さんはもちろん、大人の方もゆっくり色や香り、音や手触りを楽しんでいただけたなら嬉しいです。
様々な感覚を通して取り入れた感覚を、ゆるやかにつないで、その人なりの「感性」が育まれてゆく。
今回のワークが、ひとつのきっかけになれば幸いです。
今回、印象派や新印象派の画家のお話もちらっと触れはしましたが、モネやスーラなどの色づくりや表現方法、そして植物の香りについても、もう少し掘り下げてお話できるといいなとも思いました。
またどこかでこのワークができたらいいなと思います。
絵の具ですがアクリルなので水彩の時より早く乾き、屋内でもゆったり進めることができます。
色と香りのコラボワーク、ご興味を持ってくださった方がおられましたら、またiroiroaromaさん、もしくはヒラメキのタネまでお問い合わせくださいね。