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TURTLE MARKETING ACADEMY

46.人生の恩人

2019.05.30 10:19

慶應義塾大学にて3年間、ライオン(株)で約13年間、その後マイルス・ラボラトリーズ社で2年間、そしてエスティローダー(株)で24年間、ヘアーアクセサリーのアッカ社で1年、植物幹細胞抽出成分配合のトビョル化粧品で5年、通算すると45年間一筋にマーケティングの勉強をしながら実務を経験してきました。現在もできうるかぎりマーケティングに接するように努力していますが、興味の対象が「モノやサービス」ではなく、それ以上に「売れる人間」になるにはどうすればよいかに関心が移ってきているようです。

どうすればマーケティングを修得できるのか、早道があるのか等を聞かれますが、長い経験から言えることがあります。参考書を読んで勉強することも大切ですが、マーケティング実務者として尊敬できる人の側についてOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)することが早道です。ビジネス書から大枠の知識は得られますが、実際に毎日生じる諸問題の解決に役に立つマーケティングは読書からではわかりにくいものが多くあります。マーケティングに興味を持つ人はまず回りを見渡し、尊敬できる人を見出すことが近道です。もし幸いなことに見つけることができたならば、機会あるごとに、その人の言動・行動を観察してください。その人が言葉にしたことなどをメモっておくことは大変に役に立ちます。貴重な話しを聞く、ビジネス本を読む、OJTを受ける、そしてメモ帳があれば正に鬼に金棒です。

 

私事ですが、マーケティングを教えてくれた人が3人いらっしゃいました。その意味で私はラッキーな人間であったといえます。いずれもライオン時代の方々ですが、まずは常務取締役開発部長であった三浦三夫様です。入社当時の部長で国際人として成長する道を開いていただきました。二人目は専務取締役マーケティング本部長であった久威智様、ライオンを辞める際にフランクシナトラの「マイウエイ」を歌っていただき、転職を勇気づけていただきました。この曲を聴くと当時が昨日のように甦えってきます。残念ながらご両人はお亡くなりになってしまいました。三人の中でもっとも強い影響を与えてくれた人は専務取締役アーサー・ヨシザワ様です。アメリカ国際経営大学院(サンダーバード)留学の機会を与えていただき、ライオンという日本の伝統的な企業環境の中で先進的な考えを植え付けていただいた方です。国際人としての心構え、実務のマーケティングを教えていただいたのもヨシザワ様で、たくさんの役に立つ言葉をいただき感謝の念で一杯です。


皆さんから授けていただいた恩恵に報いる為に、これからもひとりでも多くの方々に「マーケティングの極意」を伝えてゆきたいと思っています。