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Kazu Bike Journey

Ride in Setouchi & San-in Day 77 (31/5/19) Movie “Musashi” 武蔵 鑑賞

2019.06.01 09:35

武蔵 映画鑑賞

図書館

昨日会った藤田さんお薦めの映画「武蔵」を見に行く。メルパと言う映画館、最近はインターネットで映画が見れるのでしばらく待てば良いのかもしれないのだが、長い間映画館には行っていないので、たまには良いかなと思った。それに今日は昼までは雨の予報。まだ降り始めていないが、どうなるだろう。

武蔵

宮本武蔵 この岡山美作出身の剣術士。あまりにも有名だが、岡山市内では武蔵に関わるものは何もない。生誕の地と言われている美作には武蔵の里という観光地がある。生家(当時のものではなく、生家跡と言って良いだろう。もっとも、武蔵の誕生地は美作と加古川の二つの説がある)、武蔵の墓、初決闘の地、武蔵資料館があるが、特にわざわざ行く程では無いかもしれない。今考えているルートから少し外れるので....

さて、映画の方だが観客は一人だけ、貸切だ。一人だけで広い映画館で見る経験は初めて。映画館と三上監督に申し訳ない。藤田さんの時は五人だったそうだ。 これはどうした事だろう。この映画館でも2週間だけの上演。この映画興行大丈夫だろうか?

今までの武蔵と小次郎は吉川英治が作り上げたもので、フィクションの部分が多い。しかし、大衆はそのストーリーを期待している所がある。今回の映画はそれに真っ向から対決している。キャッチフレーズは史実に基づく武蔵と言っている。関ヶ原の合戦から江戸時代初期の時代の話。娯楽性よりはその時代の移り変わりや、政治に利用された剣豪や大名の立場が描かれている。武蔵が主人公というよりは、その当時の政治や社会がテーマなのかもしれない。個人的には、ここは推測だろうという所はあるが、吉川英治の作品よりも、キャッチフレーズ通り史実に近いのではないかと思う。とはいうものの、吉岡との決闘や巌流島の戦いについては全く異なる資料が数点残っており。この作品がその内のある物を史実に近いとして、ベースに作られている。正確な表現をすれば「新説 宮本武蔵」「三上解釈 宮本武蔵」とすべきだろう。見終わると、なるほど、この様だった可能性があるなとは思える。

映画は面白い。特に今までの宮本武蔵の映画やドラマを見た人には「へえ〜 そうだったのか」と思えるところがある。

映画館を出ると雨。予報では2-3時間でやむそうなので、イオンモールで雨宿り。この旅行では傘は持って来ていない。自転車での移動なので邪魔になるから。

雨宿り中に昨日会った藤田さんとの話を少し書いていこう。街中に「晴れの国岡山」の観光垂れ幕がある。これは岡山県が降水量1mm未満の日が日本一多いということからきている。非常に肯定的な印象を持つ。

藤田さんが言うには、これには2面あり、この間の大雨洪水被害は、この晴れの国の安心感から災害対策を怠っていたからだ。大雨が降ると国道は大きな水たまりがいっぱいできる。この間の災害は吉備町がクローズアップされているが、そこ以外も大きな被害を受けた所も数多くある。昨日行った新庄山城頂上から見えた街も水没していたそうだ。そういえば、岡山では至る所で災害復旧工事現場があった。特に川沿いはどこも工事中だった。岡山の地形自体がこれに影響している。岡山に流れ込む川は多くその中でも3つの川は長い川幅。その川が土砂を運んでくる。それを利用した干拓が江戸時代から行われて来ており、これが岡山の海岸線をどんどん南に押しやった。広島とよく似た状況。広島は災害対策を岡山よりも、真剣に取り組んでいた。そこが違う所だと話してくれた。

もう一つは岡山での歴史上人気のある人は?これは街中には街灯の垂れ幕が気になったからだ。

左が宇喜多氏、右が池田氏の家紋。小早川は無い。藤田さんに言わせれば、小早川は論外。ここ二家はさぞかし人気があるのだろうと思っていたら、宇喜多直家の悪名がまだ先行しているので、あまり好きな人はいないのではないか。池田は江戸幕府になり移って来た大名。特にこれというインパクトがある事をやったわけではない。岡山市民はそれほど関心が無いのではと言っていた。少し意外だった。熊本などは、加藤清正は神様扱いで大人気なのに。

結局雨がやんだのは2時過ぎだった。これから自転車で走っても、一つのところを往復するだけになってしまうので、図書館に行く事にした。今気になっている宇喜多直家に関する小説でも読んでみようと思った。良い休息日にもなる。時代小説は人の名前や地名などがいっぱい出てくる。これを流し読みにするとよくわからなくなる。いつもはちっとしたメモを取りながら読む。そうすると筋や前後関係がはっきりする。今回もそうした。選んだ小説は

宇喜多直家と秀家の親子を主人公にしている。前半は直家、後半は秀家。本当は訪問する前に読むのが一番良いのだが....

時には図書館で一日中本を読むのも良いかもしれない。休憩には近くを散歩して気分転換もできる。岡山の市内には遊歩道があ多くの人が散歩している。

西川緑道公園

今日は文芸の日になった。自転車には乗らなかった。今回の旅では乗らなかった日は2回目。のんびりできた。