#1 プロジェクトのはじまり〜「かわいい」でデニムを見直そう
きっかけは、EVERY DENIMとの出会い
「せとかわデニムプロジェクト」がはじまったのは、2019年1月、瀬戸内かわいい部がEVERY DEDNIMの島田舜介さんに出会いがきっかけでした。
瀬戸内の「デニム」産業について
瀬戸内地域は、デニム産業の一大集積地。特に岡山県倉敷市児島は「国産ジーンズ発祥の地」として知られていて、縫製、織り、染め、加工などの高度な技術を持つ職人が集まり、その技術のすばらしさで世界から高い評価を受けています。
瀬戸内かわいい部は、EVERY DENIMさんから、そうした職人さんの仕事や、ものづくりに対する想い、取り組まれている数々のプロジェクトについてお話を伺う中で、「デニムの端材」の存在について知りました。
「デニムの端材」を活かして何かできないか?
デニムを制作する際に、糸、あるいは織の問題で入ってしまう細かいスジ。
このほんの少しのスジが入っていることで、流通には出さず、B品として保管されているデニムがあるとのこと。
わずかなスジ以外、品質に遜色がない、美しいデニムの生地…。
職人の目が光るからこそ生まれる、もったいない端材。
デニムの端材を活用して、かわいいデニムアイテムを作ろう!
その端材を活用して、「かわいい」という要素をプラスしながら新しい製品を生み出せないか?
そして商品づくりの過程で、デニムや瀬戸内の繊維産業について知り、職人さんの想いに触れることで、より製品や地域をより大切に思えるようになるんじゃないか?
それは生産者にとっても、製品の受け取り手にとっても、価値あることだと思い、瀬戸内かわいい部は「デニムの端材を活かしたかわいい小物をつくろう!」というミッションを掲げました。
瀬戸内と繋がれるプロジェクトになるように
EVERY DENIM島田さんとのお話を、すぐに瀬戸内かわいい部運営メンバー全員で共有!
そのとき声をあげたのが、東京から瀬戸内かわいい部に参加しているメンバー・みなみでした。
運営メンバーの中で唯一、瀬戸内ではなく東京で暮らしながら活動に関わっていたこともあり、瀬戸内かわいい部の立ち上げ当初から「瀬戸内から離れていても、瀬戸内とつながって活動できる仕組みがあればいいのに」という思いを持っていたみなみは、こう思いました。
今のメンバーだけでアイデアを出して商品づくりをすることはできる。
でも、瀬戸内かわいい部に集う「かわいい」への感度が高い人たちからもアイデアをもらえば、もっと良いものができるんじゃないか?
遠方でもオンラインから参加できたり、仕事や家庭が忙しくてもそれぞれの状況に応じて少しずつ参加できる形をつくれば、自分と同じように「離れていても、忙しくても、故郷とつながって何かがしたい」と感じてる人のための場になれるんじゃないか?
もしかしたら遠方メンバーに参加してもらうことが、デニムや地域の魅力をもっと多くの人に届けていくことにも繋がるんじゃないか?
そんな想いから、せとかわデニムプロジェクトの企画書を作成し、島田さんにご提案。
島田さんから「やってみましょう!」と快諾をいただき、「せとかわデニムプロジェクト」はスタートを切ることとなりました。
プロジェクトで企画した商品は、2020年春に発売予定。
"かわいい"を切口に、瀬戸内のデニムという存在を見つめ直したとき、どんなアイデアがうまれるのか?
このプロジェクトチームで、どんなゴールが達成できるのか?
こうして「せとかわデニムプロジェクト」はスタートを切ったのでした。