Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ONE

八卦皮内鍼法

2019.06.01 08:56
基礎理論

局所の腫れ痛みは中が実になっています。

当然押すと痛いです。

これを内実とします。

中が実ということは表面が虚です。

これを外虚とします。

皮内鍼を止めることで表面の虚が補われ中の実が中和されます。

外虚を補えば内実を瀉せます。

この陰陽虚実の考えを応用して局所の消炎鎮痛をはかります。


適応疾患

捻挫、骨折、乳腺炎、虫垂炎、大腸憩室炎など。

やり方
  1. 局所の最圧痛点を探す。
  2. 皮内鍼を上下左右斜めの八方向から止め、どの方向から止めると圧痛が和らぐかを確認する。①先ず上⬆下⬇で比べる②次いで左⬅右➡で比べる③上下の勝者と左右の勝者で比べる④最後にその勝者と斜め↖↗↘↙を比べる⑤止める方角を決定する。
  3. 枕を置く。
  4. 皮内鍼を止める。
  5. 毛布を掛ける。
  6. その上から知熱灸3~5壮(時間がなければやらなくてもよい)。
  7. 施灸後、布団をかけて固定する。
注意

皮内鍼は刺すのではなく沿わせて止めます。

皮内鍼の鍼先を水平に当て、反対側の指で皮膚を引っ張って放すと、その勢いで鍼先が止まるのに十分な分だけ皮膚に進みます。

以下の動画を確認してください。

効かせるコツ

皮内鍼は方向が命です。

八方向から仮止めして最も鎮痛できる方角を確認してください。

症例