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車椅子で越えるべき難所介助の正解とは。

2019.06.01 14:32

昨年12月から先月(令和元年5月)まで、毎月の受診のために越えるべき難所という悩ましい問題がありました。それが画像の宮津市某所、この線路です。道路面からおよそ人の身長分の高低差があります。しかも踏切はついておらず介助中に電車が来てしまうと非常に危険な状況となります。利用者様のご自宅はこの高低差を超えその奥になりますのでこの通路を車椅子で越えての通院を要する訳です。冬季の介助でしたので天候の都合も気になりました。

線路の上部から見た模様です。ところどころに小さな段差があることが分かると思います。

更に上部からの模様です。ご自宅前は一応舗装されているものの...

敷地内はまた角度のある勾配と未舗装の場内。

通院の当初2回程は相当難しい介助となりましたが、画像のベルト2本をケアマネさんから用意して頂いた事で介助が著しく楽になりました。介助には3名を要しますが、例えば落差の下りの場合。私が車椅子を後ろ向きに引きながら、前方の両側にこのベルトを1本ずつ掛け、ご家族様(娘様)とケアマネさんで上方から引っ張るようにしながら少しずつ落差を下がって行きます。受診からの帰り、つまり登りも同様の方法です。加えて途中、2月頃からは車椅子をノーパンクタイヤ仕様のものをレンタルして頂くことで更に介助が進化しました。通常の車椅子では通路の凹凸と利用者様の体重から車椅子の歪みがタイヤに集中する事からタイヤの虫ゴムが破損しパンクを引き起こすという問題が生じていた事によります。このように、中には通常外出するにも問題を伴うご自宅という場合はあります。そのような際には下見をした上で必要な道具を準備する期間を要します。ご心配な要素がある場合はお気兼ねなくご相談ください。今回は特殊な場合の介助の一例をご紹介いたしました。