店主より
2019.06.01 14:07
暫く酒蔵の四季を書きましたが、日本における致酔飲料の始まりはいつ頃だったのでしょうか?
5000年以上前の縄文期に確実にワインがあったのです。
それでは、
今の日本酒の原点は?
米の酒の始まりは? 等、
お喋りしましょう!
何といっても縄文時代にワインがあり、原型のまま5000年も眠っていたなんて夢みたいな話ですネ。
多くの考古学者は瓦や焼物のカケラを掘り出し、時代を推理し復元に努力するのが一般的だと思いますが、土器が全く原型のままで発見された遺跡があるのです。多分、日本では他に類をみないことではないでしょうか?
それは、長野県諏訪市富士見町の井戸尻遺跡です。山梨県との県境、中央本線が八ヶ岳の広葉樹林地帯を登りきった所に信濃境駅がありますが、この駅を中心に2〜3kmの範囲に縄文中期の竪穴住居跡が点在しています。1953年8月にその中から原型のままの壺が発見されたのが最初です。その壺は「有孔鍔付壺」(ゆうこうつばつきつぼ)と命名されています。鍔に穴がいくつもあいていて蓋をつけて結んでおける様になっている壺ですが、発見当時この壺の中に沢山の山葡萄の種子が入っていて、他の形状の壺には何も入っていなかったそうです。
続きは次回に…
そろそろ梅雨入りですね、皆さま体調くずされませんように♡
桑乃都 ㈲小澤酒造場 店主