江戸時代の上げ下げ窓 2019.06.03 00:00 こんにちは。住まいのおせっかい家です。先日、見学した尾形光琳の屋敷。自ら描いた図面と大工の仕様帖、茶室起し図が含まれる小西家文書と呼ばれる資料(重文)に基づき、数寄屋建築研究の権威、堀口捨巳博士の監修により復元した屋敷です。土間が台所スペースとなって、かまどがあるのですが、その空間は2階までの吹き抜けとなっています。吹き抜けの2階部分にも窓があり、障子か上下に動かせるような仕組みになっていました。実際に、動かせるわけではなかったのですが、滑車が付いていて、片側の紐を引っ張ると、障子部分が上げ下げ出来るような仕組みになっているようです。台所部分は、かまどもあり、作業もする場所なので、明るさが必要だったのかもしれませんね。もしくは、吹き抜けに面した2階部分が、アトリエとして使っていた場所なので、自然光が入るように、こだわったのかもしれません。