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SUPER TRAMP

結局インドって...

2016.03.17 07:19

結局ムンバイに1週間も滞在してしまた。しかしムンバイはデリーとは違い居心地のいい所だった。デリーが地獄ならムンバイは天国だ。

最終日、インドの汚れはインドのうちにってことで、泥まみれになっていたブーツを靴磨きに出して見ることにした。片足を台に乗せ靴を磨いて貰うのは初体験だ。70歳過ぎのヨボヨボなおじいちゃんに対しては少し偉そうで気が引けてしまう感じがしたが、気のいい笑顔が素敵なおじいちゃんだった。

40ルピーだという。約70円ぐらいだ。

安すぎるけど大丈夫かな?という不安がありながらも靴磨きは始まった。

おじいちゃんは終始話をしていて、口より手を動かしてくれないかと言いたいほどだった。

しかしおじいちゃんの手にかかったブーツはみるみる綺麗に仕上がって行った。右足が終わり左足。左足が終わるとまた右足。最後の仕上げが終わると、ブーツは買った当時以上の輝きを放っていた。

満足過ぎる!言葉では伝えられなかったが、予想に反する仕上がりの良さに思わず倍以上の100ルピーを渡してお釣りはとっといてと言ってしまった。

おじいちゃんはすごく喜んでくれた。それでも170円だ。俺も嬉しかった。

最後の夜は前日に引き続きホテルで仲良くなったフィンランド人のアンッティとビールを飲みに近くのレストランへ行った。

食事を終え、アンッティがもう一軒行こうというので近くでバーを探して歩いていた。

すると、ホテルの前の路上に住んでいるホームレスの家族が声をかけてきた。

「こっちへ来い!一緒に飲もう。」

そう言って僕らはホームレスに招待され、道路に敷かれたゴザのマットに腰を下ろした。

「今日はこの子の誕生日なの」

お母さんが言った。

3、4歳ぐらいの男の子だろうか。

みんなでお祝いをしていた。

「部屋を見てみてもいい?」

アンッティが聞いた。

部屋はホームレスの定番的なビニールと布で囲んで作ったような部屋だ。

俺もすごく興味があった。ホームレスの家を見れるなんて滅多にない事だ。

お母さんは快く招待してくれた。

中は腰を曲げないと立っていられない高さだが、以外にも家具などが入っており、ちゃんと部屋だった。

そしてHAPPY BIRTH DAYの飾りもかかっていた。

部屋を出るとお父さんが飯を食べないかと誘ってくる。

既に食事は済ませていたので断ったが、少しだけでも食えと推しに負け食べることにした。

カレーライスだった。

かなり苦しかったがここで残すわけにはいかない。貧しい家族がわざわざ食事にお菓子まで出してくれたのだ。

最後の夜にインドの底にある優しさに触れることができた。

家がなくても子供たちもみな楽しそう暮らしてたし幸せそうだった。

だから僕らは子供の誕生日を祝ってお金を渡した。これでお菓子でも買ってもらいなって。お母さんも喜んでくれてた。いい気持ちでインドを出発できそうだ。結局、インドはいい所です。       H.N.T.