Pre-Foreclosure物件の査定
こんにちは。 米国不動産、サンフランシスコ不動産の高橋初未です。
米国不動産の周期は8年。リーマンショックから回復して8年経ちました。
今年は米国の大統領選挙で政権も交代するので上昇中のアメリカ不動産マーケットもきになるところです。 サブプライムローンで破産する人は少なくなったというものの、家賃も含めて上昇しているサンフランシスコの不動産とその周辺のベイエリアの不動産。 それでも差し押さえ物件はまだあります。
今回はサブプライムローンではなく、金利が安いのでリファイナンス(ローンの組み換え)をして、自分の家の価値が上がったので家を担保にさらに借り入れをした人が、仕事を失って払えなくなるというパターンです。
まだ目立ちませんが、じわじわと注低所得層の地域から広がってくるでしょう。
融資銀行がアプレイザー(不動産鑑定士)を使わずにリアルターを使って不動産鑑定をすることをBPO (ブローカープライスオピニオン)と言います。 2月初めに私がしたBPOの物件は一旦オークションに出されて、融資銀行のターゲットプライスにならなかったので、Foreclosureになることに決まりました。 マーケットに出るまで暫く時間がかかりますが、リアルターの手で販売されます。 もちろんこれは私が担当します。
今日は別のBPOでサンフランシスコに行ってきました。家はきれいにメンテナンスされていて、外から見る限りでは大切に使っていた様子です。 どういう事情かわかりませんが残念ですね。 今日は家の外観、前の通り、横(ない場合は後ろ)の写真を撮ってレポートを作成しました。 家主さんにはお気の毒ですが、不動産のサイクルの中でこういったケースは避けられません。 さっさと手放して、一からやり直したほうが効率がいいし、またこの国は何度でもやり直しが出来る国ですので、その気になればなんとかなります。
不動産を差し押さえにされた後はもし借金が残っても債権者は追ってきませんので、やり直しがききます。
アメリカの経済の回復が早いという理由はこういう面であっさりしているということですね。(写真と本文は関係ありません)