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「SHAUN AND THE CART-HORSE」Charles Keeping

2019.06.03 10:19

先日、チャールズ・キーピングの「SHAUN AND THE CART-HORSE」1966年初版のものを更新しました。

この絵本の日本語の翻訳版「となりのうまとおとこのこ」も一緒に更新しており、まだともに在庫はございます。

一人の少年と、隣の家で飼っていた、仲良しの馬をめぐる短いお話ですね。

飼い主が病気になってしまったために売られていったその馬を、何とか取り戻そうと、少年が町を駆け回り努力するのです。

ちょっと怖いところがありつつも、ハッピーエンドで終わる素敵なお話ですけれど、何よりもこのキーピングの描く絵が、この絵本を他の絵本とは全く違った魅力を持つ一冊にしています。

不思議な線、極彩色の色彩。

それをサイケデリック、と言う事も出来そうですけれど、そんな形容では収まらない、哀愁と言うか、抒情が、そこには感じられます。

日が落ちた夜の町。遠くの街頭。痩せこけた馬。

キーピングは少年の不安な心の中を、そしてまた喜びに溢れるその心の中をそのまま紙に写すように線を引き、画面に色を与え、読者を驚かせるのです。

日本語版のものは瀬田貞二さんの翻訳で読めるのが良いですけれど、1966年初版のものと比べると、印刷が全く違います。

こちらはコンディションも素晴らしいです。この状態のものだったらイギリスの専門店だったら倍くらいつけるんだろうなあ、と個人的には思ったりしているので、お買い得だと思います。


当店のキーピングの絵本はこちらです。