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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

内申0でも受かる!?高校入試二次選考や資料の整わないものの入試について解説。最新版【神奈川県公立高校受検の仕組み】

2024.09.03 03:37



本日は「二次選考」や「資料の整わないものの入試」についてのお話です。「二次選考?資料の整わない?よくわからん」という方に読んでいただければ幸いです。


よく勉強犬LINEに高校入試に関する質問をいただくのですが、そこでよく出てくる質問が、「内申が足りていないと公立高校は受からないんですか」というもの。


これにはしっかりとした説明が必要ですね。具体的に、なるべくシンプルな形でお伝えしていこうと思います。



公立高校入試の選考方法



神奈川県の公立高校入試には、選考が二段階あります。これはそのまま「一次選考」「二次選考」と呼ばれます。一次、二次、とありますが、この2つの選考はほぼ同じタイミングで行われます。


もうちょっと詳しく言えば、その間に「資料の整わないものの入試」があるのですが、まずはこの2つの選考について知れば、神奈川県の公立高校入試の仕組みはわかったも同然です。


それでは、まず「一次選考」の説明から見ていきましょう。



一次選考



一次選考では、合格者の約9割を選抜します。


選抜に使う要素は、「内申点」「学力検査」です。これを学校ごとに定めた選考基準で1000点満点に換算をし、点数が高い順に上から合格を決めていくスタイルです。


また、いくつかの高校はこれらの2つの要素とは別に、学校独自の「特色検査」という要素が加わり1100点満点〜1500点満点換算になります。


選考基準は、「内申点」:「学力検査」:「特色検査」の比率で示されます。例えば、「内申5:学力検査5:特色検査2」みたいな感じですね。


他にも、学力上位校はもしかしたら「内申4:学力検査6:特色検査5」にするかもしれませんし、「内申6:学力検査4」の高校もあるかもしれません。すべては初夏に出てくる選考基準を確認しましょう。追記:出ました↓


ちなみに、ここでいう「内申」は、三期制であれば「2年生の学年末内申+3年生の二学期内申✕2」、二期制であれば「2年生の学年末内申+3年生の後期中間テストまでの内申✕2」の45点✕3つ分135点満点の数字です。


さらにちなみに、「2年生の学年末内申」は、前期・後期または一学期〜三学期のすべてが加味されるので、前期や一学期も大切だということをお忘れなく。新年度初めから勝負は始まりますよ。


これが一次選考の仕組みです。

        



二次選考



さぁ、それではタイトルにも出てきた二次選考のお話です。


たまに混同されている方がいらっしゃいますが、二次選考は二次募集とは別物です。二次募集は定員に満たなかった高校が時期を遅らせて行う入試のことで、神奈川県の県立高校では実施する高校も珍しいです。


覚えていて欲しいのは、二次選考。二次選考では、合格者の約1割を選抜します。


その選抜方法は実は今回の入試から変更になります。これまでは、当日の「学力検査」と「面接」「特色検査」の得点で合否を判断していたのですが、今年はそこに「内申の主体的に学習に取り組む態度」(3年生のもの)の観点も加わります。つまり、「内申」がちょこっと関係するようになったんですね。


なお、この二次選考は、一次選考で合格者を決めたすぐ後に行われます。使用するのは同じテストの得点です。つまり、一次選考で合格した子たちを除いてから、「態度の観点」「学力検査」「特色検査」の得点で競うわけです。


これまでは二次選考は内申がない子にとってのセーフティーゾーンでしたが、仕組みが変わって「態度の観点」が得点化されることにより、内申の重要性が高まりました。個人的には不透明性の高い内申の重要度が高まったことは不安ですが、まだ実施されてもいないので様子を見守りたいと思います。


二次選考の比率についても選考基準で確認ができます。



一点の重み



それではそれぞれの選考においての内申の重要性とはどのようなものでしょうか。一点の重みについて記した表を見てみましょう。




やはり二次選考の「態度の観点」大きいですね。志望校によって自分がどれだけのハンデを背負うことになるのか、必ず確認して覚悟を決めておきましょう。


迷う方は1月の模試を受けてみてその結果で判断できるといいですね。



資料の整わないものの入試



「え、じゃあ不登校などで内申がない子は公立高校入試ってキツいの!?」と思う方は、資料の整わないものの入試を知っておきましょう。


資料の整わない者とは、つまり長期欠席者のことです。神奈川県の公立高校受検では、特別な事情により長期の欠席があった志願者については、志願者の申請により、資料の整わない者の扱いとなります。


これは、選考にあたって、調査書の記載内容を「希望する取扱い」として扱い、それを踏まえて総合的な選考をしてくれるということです。内申に横棒がついていたとしても大丈夫です。


この制度の対象となるための要件は、 長期の欠席について病気などの特別な事情があることと第二学年、第三学年のいずれかの学年、または両方の学年において、欠席日数が出席しなければならない日数の3分の1以上であることの2つです。


申請方法は、願書と一緒に「長期の結成を理由とする選抜方法申請書」や「欠席状況証明書」、「長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱申請書」を志願先の高校に提出するだけです。これは中学校の先生に申し出れば大丈夫です。


例えば、不登校で内申点が0だとしても、行きたい学校に見合う実力をしっかり持っていれば、志望校を簡単に諦めないで良いのです。


そうですね、例えば学力検査の得点の目標としては、昨年の合格者平均点を目指すのが良いかもしれませんね。


実際に二次選考や資料の整わないものの入試を利用して合格している子を私も何人も見ています。ですから、簡単に希望を捨ててはいけません。本当に行きたい高校があるのであれば、こういった入試の仕組みを利用するのもいいでしょう。


ただ、二次選考や資料の整わないものの入試狙いはリスクを伴うことも事実です。塾や学校で相談を重ね、私立などの併願をきちんと熟考した上で、最終的に志望校を受けていいかどうかを判断しましょう。


困ったら、相談です。あなたにとって、悔いのない最高の受験になりますように。


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