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こころとからだ相談クリニック

病休時の医療安全

2019.06.05 11:34

開業直後で予約患者がいらっしゃらなかったので休診とさせていただき、恐れ入ります。


日頃から自分も周りも、手洗い、うがい、歯磨きに注意し、風邪をひかないよう心がけます。


今日も受診しインフルエンザではないという主治医判断と37.5度未満まで回復したため復帰します。マスクで感染拡大を防ぎます。




反省するなか、医師が急病の時に休め、診療所利用者が困らない対策を立てました。


利用者が診療所に来院し、病院で病気をもらうという害を与えない安全について考えました。


マスク着用、手指消毒、換気、温度・湿度管理など感染対策をしますが、明日から働き方を工夫できないか、とも考えました。




・頓用薬による対策


初診時問診で希望のある方に災害時や医師の急病に備え7日分のお薬を頓用薬として備えてもらうよう、調整を検討しています。


もちろん、メンタルヘルス領域で残薬が増えれば自殺や転売に使う方が少なからずいることを理解しています。


ただ、残薬が数日分あれば、主治医が急病にかかっても「学校保健安全法」に準じ、熱が出た後5日かつ解熱後2日に復帰できます。


診療所の利用者も、インフルエンザなど急病にかかった時、忙殺され受診できない時、被災された時に余裕を持てるはずです。


薬に余裕がないから、インフルエンザで休職中の患者も受診し、待合室での感染拡大リスクにつながっているかもしれません。


インフルエンザにかかった利用者が受診しないで済むようにして、待合室や診察室で患者や医療者が感染してしまうことを防ぎます。


医師は、再診の度に残薬確認を行い、ご自宅に致死量の薬が貯まらないよう注意する体制を組みます。これが一つ目の対策です。




将来的には、他の方法も検討しております。


・二診制による対策


まず、患者数が増えたら、2つの診察室を2人の医師で使い、二診制を目指します。


そうすれば、一方の医師が不測の事態に見舞われた際、急病にかかった際、利用者はもう一人の医師の診察を受けることができます。


実際に働いてきて、一方の医師の電車遅延が起こると待ち時間延長は生じますが、診察を受けられない事態を防げました。




・代診制による対策


また、主治医が病休時のみ、別医師の応援を依頼する方法も考えております。


そうすれば、最悪2人の医師がダウンしても、職員がマニュアルを説明し別の医師に応援を頼めるはずです。


二診・代診制のためには診察を引き継げるよう引き継ぎ体制を整え、医療スタッフが診療支援できるような教育が急務と気付きます。


職員に不測の事態が生じたら、医師が受付、レセプト、会計をサポートできる体制で臨みますが、職員数も増やし補い合いたいです。




・オンライン診療による対策


さらに、申請中のオンライン診療が認可されれば、半年以上通院されたスマホ利用者は、感染リスクなく医師の診察を受けられます。


とはいえ、急病医師の意識レベルや判断能力を考えると、37.5度以上の発熱では休める体制を組みたいです。


しかし、37.5度未満で、医師が希望すれば発症5日経たなくても、オンライン診療なら早めに職場復帰できる体制をとれるでしょう。


会計もクレジットカード払い、処方箋も受付プリンターから発行されると、利用者や他職員が感染するリスクも低いはずです。


なお、病気の医師が使用した診察室は、十分に換気し、ドアノブやキーボード、家具の消毒をして感染を防ぎます。




自身の急病を機に感染対策という医療安全について考えさせられました。出来ることから一つずつ取り組んでまいります。