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レジストロアウルの走りについて

2019.06.06 21:21

キャブコン(トラックを改造したキャンピングカー)は家を背負って走る乗り物といわれています。


レジストロアウルの車両重量は1680キロ 定員乗車の車両総重量は2010キロで、これはトヨタのノアとほぼ同じ重さです。

そんなキャブコンのレジストロアウルは1500ccのガソリンエンジンで走るキャンピングカーですので、まともに走るのか?といった疑問があると思います。


正直私もそうでした。インターネットを見ていると情報がたくさん出てきますが、概ねガソリンエンジンのキャンピングカー(バンコンを除く)はあまり走りが得意ではないといった意見が多いように思います。

なので、以前の記事のように同クラスのキャブコンをレンタカーで借りて運転し、自分で確かめる事にしました。

特に走りに問題を感じなかったので購入を決意しましたが、普段乗っている車によって感じ方は皆さんそれぞれだと思います。


私は普段シエンタハイブリッドに乗っていて、ターボなしのタントに乗っていた時期もありました。なので、そういった車からみれば「アリ」なんでしょうけど、普段大排気量の車に乗っている、高級車に乗っているといった人からみれば「ナシ」かもしれません。


なので、大丈夫なの?と思ったら試乗やレンタカーを借りることを強くおススメします。


それでは我が家のレジストロアウルの走行インプレッションです。

2000キロ走行時点でのものなので、多少変わる可能性はあります。



サスペンション

購入したレジストロアウルですが、走りに関するオプションは前後の強化サスペンションを選びました。レンタカーにも付いていたのでノーマルの乗り心地はわかりません。


ダイヤルでショックの固さを調節できるようですが、今のところ工場出荷状態の8で使っています。

アウルのベース車両のライトエーストラックは850キロ積みの小型トラックがベースなのでサスペンションは写真の通り板バネになります。

しかしながら、乗り心地はそこまで悪くはないのでこのままのセッティングで行くことになりそうです。

ただし、やや大きめな段差では跳ねますので、「商用車としては」優秀な乗り心地と表現した方がよいと思います。

前回のレンタカーインプレッションでも書きましたが、現行型のハイゼットバンに近いと思います。

揺れの収まりは早く、いつまでも揺れが収まらないといったことはありません


街中の鋭角カーブや高速道路等も走行しましたが、この乗り心地ならエアサスは不要だと思いました。フワフワ感や不安定感はほぼ気にならなかったためです。


タイヤ

標準では175 R13のライトトラックタイヤが装着されています。



後ろから見ると貧弱なタイヤに見えるのですが、このクラスのトラックがベースなのでしょうがないところだと思っています。

オプションのブーニーズは可愛らしいのですが、空気圧のチェックがやりにくく、ここは少し不満です。見た目が気に入っているのでこのまま使い続けますが笑


エンジン

エンジンはダイハツ製の1500ccエンジンを座席下に搭載しておりリアタイヤを駆動します。

このエンジンはダイハツの乗用車にも搭載されているものですが、商用にチューニングされているようです。

ベースが150万円くらいの商用トラックなので、防音性、断熱性はあまり考慮されていません。

長時間の乗車では徐々にお尻が暖かくなってきます。ハイエースなどでは、遮音、断熱のシートが販売されているので、ライトエースでも販売されたら購入したいですね。


キックダウンすると勇ましいエンジン音と共に重い車体を頑張って押し上げてくれます。小さいエンジンですが、なかなか頼りになりますね。


ブレーキ

車重があるせいかあまり効きません。エンジンブレーキを効果的に使って止まるようにしています。飛ばす車ではないのであまり問題に思っていません。

社外品のブレーキがあれば購入してみたいとは思いますが、おそらくこのままで行くと思います。


追記

結局ディクセルの強化ブレーキパッドを装着しました。

ノーマルよりもしっかり狙ったところに止めれるようになったので、交換してよかったです。



乗車姿勢

ベースは小型トラックですが、乗り込む際に座席と地面からの高さがそんなに高くないので、天井の高いコンパクトカーに乗り込むような感覚です。フツーにのりこめます。


トランスミッション

4速ATなのですが、正直このATがちょっとおバカさんです。

ギア比は低速寄りで重い荷物の搭載をある程度想定しているようですが、変速が迷う時があります。

0加速から60キロくらいまでのタウンユースや高速道路への合流加速等頼りになる場面もあるのですが、

①加速から巡航に移る時にいつまでもギアが3速のまま→燃費悪い

②40キロくらいで街中を走っていて、再加速したいのにギアが3速or4速のまま→かったるい

③同じく40キロくらいで走っているときにギアが3速→2速を行ったり来たり→同じくかったるい


といったことが時々発生します。

①の場合はアクセルを一旦戻してギアが上がったのを確認してアクセル踏む

②の場合は手動でセカンドに落とすか、アクセルを床まで踏み込む

③の場合はセカンドに落とすかアクセルを調節して頑張る

といった対処法で克服可能?です。


変速ショックは「商用車としては」及第点だとは思いますが、乗車のレベルには達していません。

思い通りに走らせたいならMTを選択した方がストレスは少ないかもしれません


ちなみに借りたレンタカーもATがこんな感じだったので、おそらくこんなものなんだと思います。


ガソリンタンク

これは非常に不満です。40リッターちょいのガソリンタンクで燃費がリッターあたり8キロくらいなので、300キロくらいで給油しないといけません。

普段乗りのシエンタハイブリッドがほぼ同じタンク容量で700キロ程度走れることを考えるとタンクを増設したいと本気で思います。


運転してみてどうか?

レジストロアウルは街中で交通の邪魔になることはあまりありませんが、きつい勾配などではやはりしんどいところもあります。登坂車線があればそちらを使うことも視野に入れた運転がいいのかもしれませんね。


高速道路では100キロ巡航も可能ですが、音や振動を考えて80から90キロくらいが快適速度かと思います。


強化サスペンションを入れていても横風が強い時は押されるのを感じますので、そういったときは速度を落として慎重な運転が必要です。

足回りの強化はサスペンションのみでしたが、エアサスやタイヤインチアップ、ブレーキ強化等のカムロードではおなじみのメニューは必要なさそうです。


大型車の追い越しはそこまで恐怖には感じません。これはカムロードベースの車よりも車高や重心が低いこと、車体の形(かまぼこ型)等が効いているのかもしれません。

ただ、背の低い普通車と比べれば押し出されて引き戻される感覚はありますので、背の高い不安定な車両を運転しているんだという自覚を常に持っておいた方が良さそうです。


車高が2.6メートルありますので、街中のせり出した軒や、はみ出した植木、低い位置の道路標識等普通の車を運転していたらなんでもないものが障害物になります。なので、高さは大丈夫かどうか確認しながらの運転が求められます。


もちろん立体駐車場は無理ですし、立体でない駐車場でも入り口ゲートの関係で入れないところもあります。ドライブスルーもほぼダメです。


小型トラックベースですので非常に小回りがきき、切り返しなどは楽にこなせます。

しかしキャブコンは少々お尻が長いので、オーバーハング事故には要注意だと思いました。


こちらにトラックの特性についての記載がありました。


駐車スペースから出るときや、右左折の時は特に注意が必要です。


気をつけないといけない点もありますが、素直で扱いやすい車だと思います。車両の特性を理解し、安全運転で楽しみたいですね。