シャニマスと一年
本当に突然だがシャニマスとの一年を自分なりに振り返る。
どうやら新しいアイマスがサービス開始するらしいという情報を小耳に挟んだのは、もういつだったか忘れた。その時は完全に新規のアイマスであり、ブラウザゲームだという情報ぐらいしか無かったので、ふーんそう程度にしか思っていなかった。が、曲がりなりにもアイマス歴10年のアイマスオタクなので、まぁなんだかんだプレイはするのだろうな。
春口頃にアイドル達のプロフィールが公開された。そこで私は出会ってしまった。杜野凛世さんというアイドルに。
鮮明に覚えているのは、仕事の昼休み中に「舞浜さん、この子大丈夫なんですか?」というLINEが杜野凛世さんのスクショと共に送られてきたこと。大丈夫ではなかった。自覚は無いが私は好みが物凄く分かりやすいらしい。即死だった。
可愛い…余りにもすき……………
正直キャラ自体のことは良くわかっていなかったが、顔が良いのでそんなものはひとまずは関係ない。
そしていざプレイ。面白い。私は初めてのアイマスが箱マスだったので非常に取っ付きやすかった。というか既視感のおかげでハマることが出来た。スマフォのゲームにうんざりしていたのでPCで出来るという点も大きかった。
シーズン制も導入されていて、本当に久しぶりに音ゲーやポチポチゲーではない「プロデュースゲーム」を楽しむことが出来た。しかも難しい、知識無い経験無いサポート弱いでボコボコにされてひたすら泣いた。敗退コミュを見るのがしんどかった。
が、その難易度とプロデュースゲーム感と杜野凛世さんの魅力が私に火を着け、毎日欠かさず黙々とプレイするようになり、おそらくかなり早い段階でWING優勝が出来るレベルにまで達した。初優勝した時のことは鮮明に覚えている。それぐらい達成感があり、これがやりたかったアイマスだよと思わせてくれた。杜野凛世さんが余りにも可愛い。
しかし、正直言うとシャニマスは余り盛り上がっていなかったと思う。周りはログイン勢ばかりで、話が出来るぐらいやり込んでいるアイマス友達も一人しかいなかった。ガチャが渋い上に難易度も高く、確かに昨今の音ゲーアイマスに慣れた層は取っ付きにくいだろうなとは思った。まぁ周りがやってるやってないはどうでもいいんだが。杜野凛世さんをプロデュース出来れば私はそれでいい。杜野凛世さんが可愛い。
これはささやかなイキりだが私はイベントをやらなかったことは無いし、報酬を取り逃したことも一度も無い(積極的にマウントを取っていくスタイル)
周りが本格的にシャニマスをプレイし始めたのは、TGS2018で1stライブが決まってからだと思う。ライブには行きたい、行くからには当然ゲームをやってゲームのことを知りたいという心境からだろう。素晴らしい心がけである。そこからライブまでの数か月はシャニマスも少しずつ盛り上がりを見せてきたように感じた。話が出来る知り合いも増え私自身のモチベもかなり高かった。杜野凛世さんも可愛かった。
勿論ずっとモチベが高かったわけではない。まず一度モチベが落ちたのがガシャ。限定櫻木真乃である。同時ピックアップだったsSSR甘奈も、シャニマスを理解していれば一目で人権だとわかる性能。杜野凛世さんのためにせっせと貯めたジュエルを溶かし250連程したが両方引けず。もう引退だよ引退。
そして最もモチベが落ちたのがプロデューサーズカップ。世界最低最悪のイベントである。
ファン数を競ったランキングイベ。アイドルを利用したオタク達による勝手な意地の張り合い。ユニット推しとはなんだったのか(笑)
当然順位や人数が可視化されることによってどのアイドルが人気なのかわかってしまうし、オタク達のマウントの取り合いにアイドルが使われるのが本当に嫌だった。先ほども言ったが「ユニット」を大切にしているらしいシャニマスの方針とも明らかに反する。マジで意味がわからない、運営は気でも触れたのか。
しかもこれが開催された時期だが、1st前でありバレンタインである。もしかして運営はバカ?
シャニマスのいい所はシナリオが良い・周回を必要としない・やりたい時にやればいいところだと思っていたのだが、これら全否定。
効率よく早くファン数を稼ぐためには、コミュをぶっ飛ばす必要があるし長時間周回をする必要がある。これ他のソシャゲと一緒じゃん?
とまぁハッキリ言って愚痴しか無いのだが、更に凄いことにこれだけ愚痴っておきながら私は第一回Pカップは走っているし金称号は貰っている。理由は仮にも批判するなら多少は触れておく必要があるなと思ったからである。
ちなみに二回目以降も開催されるようだが、二回目の獲得ファン数は0を貫いた。杜野凛世さんを順位付けのためにプロデュースしたくないし、あなたは杜野凛世さんをプロデュースしたプレイヤー中何番目ですという不名誉極まりない称号を頂きたくないからだ。どこまでめんどくさいオタクなんだ。
別にやりたい人はやればいいしやりたくない人はやらなければいい。私は今後は静観することにする。もし同じようなイベント形式で報酬にアイドルのカードが付くようなことがあれば、その時が私がシャニマスをやめる時だろうと思う。
愚痴が多くなってしまったが、色々あって1stライブ。まさに神の催し。
100点満点で言うところの8億兆点。そこからストレイライトの登場、アニバキャンペーンに無料10連などでアクティブが劇的に増え(それ以前までの倍になったとか)、明らかにシャニマスの話題が増えイラストを見る機会も増えた。
アプリ化も追い風になり周りでもとりあえずシャニマスインストールしたよ!って人が一気に増えた(別に続けているかどうかはどうでもいい)。セールスもそこそこ上がっているらしい。おめでたい。杜野凛世さんの可愛さを世に知らしめるチャンス。
一つ危惧していたのがガチャの渋さなのだが、それも最近になってようやく改善された。天井が実装された。シャニマスは貰える石の量が多い分天井が無くても許されている部分があったが、次第に限定が増え0.5%という気が狂った数字を引くことが出来ず涙を流すPが増えてきていた。遂に運営も堪忍したのか5月末のガチャで選択式の天井を実装。これについては本当に良くやったと思う。勇気ある決断だと思う。つまりこれでシャニマスは貰える石が多い上に300連すれば必ずお目当てのカードが手に入るようになったわけだ。このご時世ガチャをやめろなんてナンセンスなことは言えないが、天井実装でシャニマスは一気にガチャが甘いソシャゲになった。つまりこれで9万使えば誰でも杜野凛世さんを引けるようになったのだ。神ゲーだろうが。
一年前に比べたらUI等も相当改善され、ガチャも甘くなったのでやっぱり神ゲーである。前置きが長すぎるが結局これが言いたい。明らかに他のアイマスとはハマる層が違うが、ハマる人はとことんハマるゲーム。
・コミュ・シナリオがいい(すごくいい)
やっぱりシャニマスはこれ。ユニットのシナリオだったりコミュだったりの作り込みが尋常じゃない。ほぼノベルゲー。アイドルマスターとしての基本(トップアイドルを目指すという根底にあるテーマ)を忘れることなく、個々のアイドルとユニットを本当に上手く切り下げている。語彙力が無いので表現するのが難しいが、「プロデュースゲーム」ならではのこの濃厚なコミュは、おそらくシャニマスでしか作れない。
アイドル一人一人にクソデカ感情を抱いてしまいかねない大変危険な点である。というかもういっそノベルゲーにしてほしいし書物化してほしい。選択肢をわざわざ全て回収したくなるアイマスは今は他には無い。特に私の担当の杜野凛世さんのコミュは文学的であり現代的でもあり、とにかく大変なことになっているので是非一読してほしい。これは贔屓である。
・シナリオライターが拗らせている
上と同じような内容になるが、例えばカードの名前に句点・読点をつけるアイマスが他にあるだろうか、いや、ない(知らないだけかもしれないが)
まず印象を受けたのが「事務所。大輪。静寂の華」。このカード名が指すシーンは、Pと二人で事務所から打ち上げ花火を見るシーンなのだが、センスが普通じゃない。何を食ったらこんなコミュ名が思い浮かぶのか。
結華の「ハロー、私の「いつも通り」」もおったまげすぎて椅子から転げ落ちた。一見すると意味が分からないがシャニマスプレイヤーなら「お前ほんとそういうとこやぞ…」となるだろう。すき。
小宮果穂さんに至っては「鉄板★絶品★海の家」とか「無敵の証!五紋章!」みたいなうるさいタイトルばっかりなのに、唐突に「雨のち、マイヒーロー」とかいうクソエモカードをぶっこんで来たりするのでタチが悪い。
ちなみにコミュ名もかなり秀逸なのだが挙げるとキリが無いので割愛する。ちなみに私が一番好きなコミュ名は「さぁ、幕を上げましょう!」である、もう泣く。
また、衣装のコメントの拗らせ具合もシャニマス君の特徴の一つ。特に一周年で追加されたオーバーキャストモノクロームの説明文は一人一人が本当に秀逸、泣く。極度のオタクになると説明文でどのアイドルかがわかってしまったりする。こういうところを楽しめるかどうかがシャニマスを楽しめるかどうかだと個人的に思う。勿論他の楽しみ方もあるが。
・絵が上手すぎる
これも散々言われていることではあるが、イラスト力がとにかく高すぎる。
イラストレーターやフォトデザイナーの凄い人たちが言及する程のレベル。素人なのでわからないが構図とか凄いらしい(語彙力)
アイマスのイラストってかわいい!が大半だがシャニの絵は……………!?エッモ…………………………ってなるんだよな。
あと杜野凛世さんが余りに可愛いのもこの絵の上手さのおかげである。
【メロウビート・スローダウン】三峰結華
実装当時話題になった一枚。とにかく凄い。
素人なので詳しいことはよくわからないが、遠近法による構図が凄い、ピントの合わせ方が凄い、とにかくエモさが凄いということぐらいはわかる。
まず誰のカードだよこれって話ですよね。結華隅で寝てるだけじゃん。
アイドルは後方でちょこんと描かれているだけ、という既存のソシャゲのイラストの概念をぶち壊した強烈な一枚。ここからシャニマス君の遊び心がはじまる。
【かしまし、みっつの願いごと】大崎甜花
いやだから誰のカードなんだよ、後方の間はなんなんだよ。初詣のワンシーンの写真かよ。
【淡雪の戯れ】風野灯織
今までの遊び心があっただけに生きる、アイドルと白とシンメトリーという余りにもシンプルな一枚。恐ろしすぎる。
コミュも含めて多くの灯織Pを窒息死させた一枚。俺も死んだ。
【それなら目をつぶりましょう】三峰結華
淡雪の戯れと似た構図だが、こちらははっきりと全身が映っている。ピントの使い方が天才。三峰結華がお洒落すぎる、なんだそのスニーカーは。
しかもこれ、Pが撮った結華?レンズ越し?という設定になっていてシャニマス君ほんとそういうところなんだぞ。ちなみに私は持っていないのでコミュは知らない。
【白・白・白・祈】幽谷霧子
ヤバすぎる。霧子すき。
敢えてフレームと平行に描かないことで幻想的な雰囲気を出しつつ、霧子をなるべく大きく描いている、天才。
【ネタバレ注意】更にこのイラストはTrue ENDのコミュのものになっているので、True到達しないとどういうシチュエーションのイラストなのかがわからない(こういうカードは他にもある)。
屋上の扉を開けたら飛び込んできた霧子の姿という一枚で、更にこの白コートPのものなんですよね。夫婦じゃん。これを聞いただけでコミュを見たくなってくるでしょう。
【ふらここのうた】杜野凛世
極めつけはこれ。恐らく世界中の可愛いを集めてもこの杜野凛世さんには敵わない。
おかしい。
私が特筆してシャニマスの好きな所をあげるとしたらこの辺り。やはり読み物として楽しんでいるというところが大きい。
この点に関してはこれからも変わることは無いと思うので、二年目も面倒くさいオタクとしてシャニマスを応援していきたい。