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Buddy

2019.06.07 04:57


今年度は、息子の遠足が4回ありました。


学費が高いというのに、遠足はその中から賄われず、毎回その入場料+バス代の徴収があるので、高いなと思わないこともないのですが


この遠足、強制ではなくて、行きたくない人は行かなくても良いのです。


高学年から始まる海外修学旅行も然り。


興味がない子、費用の高さから行くのをやめる子たちは、遠足や修学旅行の時間は学校に残るという選択もあるのだそうです。


興味がなくても人の輪から外れてはいけないとか、みんな一緒、という感覚ではない個人主義は、こういう1つ1つの出来事から育まれていくのでしょうね。



うちは息子が遠足大好きだし、家族や友達と個人的に行く時とはまた別の経験をたくさんして帰ってくるので、やっぱり学校の遠足はいいな、と思う。



そんな息子ですが、遠足が決まると、1週間くらい前からソワソワと気になっていることがあります。



それは、遠足のBuddy(相棒)を誰にするか、ということ。



遠足に出る日は、朝のホームルーム的なものが終わった頃に、自分たちでバディを組むらしいのですが


バディと2人で遠足バスに乗り、一緒に行動をするため、けっこうその相手が誰になるのか、子供的には大事らしいのです。


それを、ただ単純に近くにいる子と組むのか、好きな子と組むのか、あらかじめ約束をして決めていた子と組むのか、最後に残った子たちで組むのか…



なーんにも気にしない子もいるのでしょうが、うちの息子は色々と考えるタイプの子なので、これが毎回悩みのタネらしい。



去年の、このバディ組みでの一件が引っかかっているようで。





「そんなに心配なら、事前に仲良しの子と約束しておいたら?」とアドバイスすると、毎回、「うん、そうする」と言うのですが


その辺が、THE・男子というか、なんと言うか、、、




今年の3回目の遠足の時、事前に仲良しの男の子と約束をしていたというのに、いざバディ組みの時になって、「好きな女の子にバディになろうって言ってみた」と。


クラスで一番背の高い、金髪の美少女に!


でも彼女は、「ごめんね。もうバディの約束しちゃったんだ」と、仲良しのこれまた金髪美少女と組んだらしい。


「その断り方まで、優しくて可愛かったんだよ」と、ホワーンとした顔で言う息子。。


で、きみは最初から約束していた男の子と組んだの?と聞くと、彼は、息子が美少女に手を出している間に、もう他の男の子とバディを組んでいたらしい。


そりゃあそうでしょーーー!!…笑


結局、その時点でバディが決まってなかった子と組んだらしい。





そして、最後の4回目。


またしても1週間前から誰とバディを組むか心配していた息子は、いつも放課後に一緒に遊んでいるアメリカ人男子と約束をしておいたらしい。


でも、遠足の2日前になって、ドイツ人の男の子からバディになろうと誘われ、それがとても嬉しかった息子は、既に約束をしていたアメリカ人男子に相談すると、「OK。僕たちは毎日遊んでいるから、バディは他の子でもいいね」となったと。


さらっとしてんな、男子。。


女子とは本当に違う生物だと思うこと、多々あり。



で、当日。


いざバディを組む時、やっぱりドイツ人男子が駆けつけてくれて、バディを組んだらしい。



そこで、実は心の中で「最後の遠足はドイツ人男子とバディを組む」と決めていたらしい、韓国人男子がやってきて、息子とドイツ人男子の繋いだ手をチョップして切り離し、ドイツ人男子を抱きしめて、「今回は僕がバディだ!!」と叫んだと。。


息子は、「何をするんだぁー!」と怒りつつも、「このまま怒っていては、誰もバディがいなくなる!」とハッと気が付き


ちょうどその時に、クラスのガキ大将的な、スポーツも勉強も得意なフランス人男子が、「僕とバディになりたい人~!」というオレ様なバディ募集を始めたらしく


息子はすかさず、「はーーーい!!」と立候補して、無事バディを組んだ。



そして、バディを確保したあとに先生のところへ行き、さっきの韓国人男子のチョップ&バディ強奪の一件を話し、その韓国人男子は悪いことをすると下がるポイントを一番下まで下げられて、学年で一番怖い先生の所に怒られにいったのだそうです。


ちなみに、息子はその韓国人男子とも、仲良し。


私はそれで韓国人男子と溝ができてしまうのではないかと心配して、「でもその子も悪気はなかったんじゃないかな?きみがバディを心配していたように、その子もずっと考えていて、焦ってそういう行動をしてしまったんじゃないかな?」と言ってみたら


「そんなのわかってるよ。でも、チョップと強奪はNot fairで、絶対にやってはいけないことなんだよ!あの子は違うクラスの先生に物凄く怒られて、泣いて帰ってきて、ごめんねって謝ってくれたから、もうしないと思う」と。



ハッキリしてるなーー

キッパリしてるなーー

男子の友達付き合い!



そうして最終的に、息子はフランス人男子と、韓国人男子はドイツ人男子と、バディを組んだ。アメリカ人男子は、隣にいたイギリス人男子と組んだらしい。



そんな感じで、円満に遠足から帰ってきたのかと思ったら…



今回は学年の最後の遠足だったからか?


ランチを終えたところで、先生が、「バディ、チェンジ!」と言ったらしく


最後は、ドイツ人男子とバディを組んで、帰りのバスで楽しい時間を過ごして学校に戻ってきたらしい。



おそらく、まさかの第二回バディ探しで、子供たち的にはまた悲喜こもごも、あったと思うのだけれど



息子はもう喋り飽きたらしく、これ以上の話はなかった。。。。



出た!突然シャッターが閉まる、本日閉店ガラガラ、男子あるある…!



まぁ、子供によっては、まったく何にも話さない、「楽しかった」しか言わない男子もいるようなので、息子は男子にしてはよく話す方だと思うのですが



この全貌は、息子の話だけではなく、遠足にボランティアで同行していったドイツ人男子のママからも翌日のお迎え時に同じ話を聞き、今年度最後の遠足、なんだかんだと言いつつ、楽しんで来られて良かったね!という結末を知る。



そのお迎えの時に、ドイツ人男子のママから、「うちの子にとって、あなたの子はベストフレンドなんだと思うわ。いつもありがとう」と言ってもらえて、私も涙が出そうなくらい嬉しかったのだけど


そんなドイツ人男子にバーイ!と手を振って、いつも通り、アメリカ人男子と校庭のプレグラに向かう息子。。




ちなみに今週は、放課後の課外活動が終わったあとに迎えに行ったら、韓国人男子と仲良く手を繋ぎながら出てきた。


そして、よく小児科でもらう注射器の形をしたスポイトを、なぜかその子が学校に持ってきていて、スポイトで水筒の水を吸って、二人で飲むという、非常に気味の悪い遊びをしながらゲラゲラ笑っていた…。




よくわかんない。男子の友達付き合い。




ま、考えても、きっと理解できないから、考えないことにします。




しかし、まぁ、昭和の終わり〜平成の初めの日本の公立小学校に通った私からすると、本当に教育の違いを感じると言うか



遠足は、背の順で、隣にいる男子と組む、というのが定番でした。



自分の好みに関わらず、隣の子とうまくやっていく方法を覚えていく、日本の社会。  



一方で、こういうバディ作りで、日頃から人間関係を築くことの大切さを教える、外国の社会。



小学生にして、自分の立ち位置がハッキリと示される、この遠足バディ作りは、けっこう厳しいな…と思ってしまうのですが



人間関係を大切に、タフな精神を鍛え上げて行ってほしいものです。



爬虫類好きドイツ人男子のバースデーでもらってきたヤモリ人形。


これが家のあちこちに、いくつも転がっていて、掃除しながら、ぎょっとする。



最近雨続きで羽アリが発生しているせいか、よくヤモリを見る気がします。


外でヤモリを見るのは全然大丈夫なんだけど、家の中に入ってしまったら絶叫。



家を守ってくれる「家守」「屋守」の「ヤモリ」と言いますが


お願いします、家の外の壁から我が家を守ってください。。