ここにダメージ加工は要らない
関東も梅雨入りですか。
開幕早々にじゃんじゃん降ってますね。
梅雨になると、バイクに乗れる機会もめっぽう減ってしまいます。
でも、雨には雨の楽しみ方もあるし、雨が降らないと困るご商売の方もいらっしゃるので
バランスよく降ってくれればそれでヨシと思う今日この頃。
そんな梅雨に入るちょっと前にご来院のA様 CBR250RR。
オーナー様はまだ若い方なのですが、これって私が現役小僧の時のバイク。
1990年式。今は2019年なので、かれこれ29年!そりゃ歳も取るわな。。。。
どうしても若い方(かつての自分もそうでしたが)は経済的に厳しい環境なのはわかります。
ですが、そんな厳しい環境でもバイクに乗りたい!と言う気持ちは素晴らしい!
素晴らしいのですが
最低限の整備は必須です。
その中の選択肢として、自分で行うのも大いに結構ですし自分で自分の愛車の健康状態を常に把握することが出来ますので
ちょっとした不具合にも対応できます。
悲しいかな私ら世代はいわゆる近所にちょっとバイクに詳しい先輩なんかが居まして
その先輩に教わりながら~なんてのも出来たのですが、今の時代、それは厳しそうです。
ま、昔と違ってネットなどで情報をある程度は調べることが可能ですが、それも合っているのか間違っているのかのは謎だったりします。
話を戻して、今回こちらのCBR、始動不良と言うことでご来院。
なんでもご自身でプラグ交換とオイル交換をされたようで。
タンクを外して、FコックとFコックダイアフラムの動作をチェック。問題ナシ。
ついでにエアクリーナーBOXのフタを外して、エレメントの汚れチェックを行います。
BOXを外したままで一度クランキング。確かにアイドリングできない。
回転を上げればなんとか回るものの、確実に2気筒。ハイ。プラグコードの順番間違いでした。
という訳で修理完了。
ついでにブレーキローターを持込で交換して欲しいとの事で車体お預かり。
キャリパーもオーバーホールのオーダーを頂きましたので作業します。
古いフルードをまずは抜くのですが、どうやらブリーダーボルトが詰まっているようで、脇からあふれてきました。
ブレーキフルードは塗装などを侵食しますので、塗装面にはかけないように注意しながら作業します。
ブレーキクリーナーで都度ふき取るのも良いですが、経済的ではないですので、私はあまり使いません。他の方法でフルードの侵食性を無効化します。
パッドピンのボルトも腐食で固着。
なかなか手ごわそうですね。どういうわけか右側のパッドピンだけが腐食していたので
??~ と思いながら作業してましたら、わかりました。
左右で違う銘柄のパッドが入ってました。つまり左側しか交換してない????
ダブルディスク車だったら基本、左右同時交換ですよ。
キャリパーピストンもごらんの状態。
手前が研磨したピストンです。交換しても良かったのですが、磨けばいけそうだったもんで。
ブレーキ周りの整備は、重大な事故に繋がります。アナタの命も危ないですが、
他人が巻き込まれてしまう場合もあります。
知識の無い方は絶対ご自身で整備しないでください。でも、知識が無いからといって放置プレイするのはもっと厳禁ですよ!
あ、本日発売のアンダー400に当店でエンジン製作したGOOSE、載りました。