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アカサカトモヨの編集手帖

週刊誌の袋とじをあけまくった結果、意外と学びがあった件

2015.05.27 16:15



夏が近づき汗ばむ季節となって参りましたが、皆さんいかがお過ごしですか?BBQとかフェスとか満喫しちゃってる感じでしょうか?


私は、週刊誌の袋とじをあけまくっています。


ええ、もうばっさばっさと。ひよこ鑑定人がひよこのオスメス分別するくらいのスピードであけまくっています。乳が出てこようと尻が出てこようと全く動じなくなりました。


というのも仕事の関係で週刊誌を毎号チェックするようになり、どうせなら全部読まなくちゃね!とあけています。


当初は完全に「会社で大手をふってエロ記事読めるぜヒャッハーwww」という気持ちで読んでいたのですが、なかなかどうして学ぶ事が多かったのでここで書いときます。



1)週刊プレイボーイの袋とじはホスピタリティが溢れている


世の中の男子の悩み34位くらいにランクインするだろう「袋とじうまくあけられない」問題ですが、週プレはなんと切り取り線が全ての袋とじに入っているのです。


不況まっただ中の出版業界において、この切り取り線をつけるというのはおそらく決して低コストではないはずなのに、このこだわりよう。まさにホスピタリティを感じます。


ちなみに中身もDMM.comのセクシー女優アワードとおすすめ作品といったなんだか男性陣に役立ちそうなものが多いです。毎週複数の週刊誌を買っていますが、やっぱり一番記憶に残るのって「役に立つ知識」だと思うんです。




2)エロ度が高い=袋とじではない


今まで「袋とじ=その号のなかで一番過激なページ」だと思っていたのですが、グラビアの露出度でいうと実はそんなことはないんです。後ろの方のグラビアの方がよっぽど過激だったりも。


だけれども、明らかにエロそうなお姉さんよりも「あの往年の女優のお宝過去ヌード」「元アイドル衝撃の濡れ場」みたいな “ヌード姿と容易に結びつかない”人選のほうがよかったりするんですよね。いま書きながら「結局全部ヌードかよ!過激じゃん!」と心の中で思いましたが、同じヌードといってもぬるいものもあるんです。


多分人が袋とじをあけるためには「エロ」「好奇心」「恐いもの見たさ」「親近感」みたいなパラメーターが7つくらいあって、そのうち2、3項目を基準値超えさせる感じがいいんだと思います。


多分それはFacebookのクリックにも言える理屈で、どれかのパラメーターに全ステふってる記事はあんまり受けなかったりします。「とにかくめっちゃおもしろい!」みたいなタイトルと面白いサムネじゃダメだったりする。なにか意外なオチを匂わせたり、どこか自分のアホな高校生時代を思い起こさせたりするような予感が必要だったり。



3)袋とじは「予感」に価値がある


先の項でも言いましたが、こういった袋とじは「予感の美学」が存在するのではないでしょうか。


袋とじをあけて一番楽しい瞬間って、開き終えてばっとめくった瞬間がMAXだと思うんですよね。「ああ、これだったのかああああ」みたいな、気持ち。


みんな、袋とじの外身で感じた「予感」と中身の答え合わせをする瞬間が一番高揚するのではないですかね。私だけだったら死ぬほど恥ずかしいんですが。


つまり実際のところ、それが期待以上なのか期待以下なのかはあんまり重要じゃなくて、そんなことより中身を見ることのできる満足感が勝るんじゃないかと思うんです。


もちろん、その後に記事をじっくり見てあまりにもその期待と外れていたらコンテンツとしては偽りありなんですけど、やっぱりその「予感」をどれだけ良いものにできるかが袋とじを作る人たちの腕の見せ所なのだと感じます。


例えば、外袋の表はとにかくあおりまくり、裏に読んだ人にしかわからない含みをもたせた「あとがき」的なテキストを入れる事で、読んでない人の「取り残され感」を出してみたりといった視覚以外の工夫もあったり。





こうやって考えてみると、立ち読みして中身を見てから買う雑誌と違い、クリックするまで中身がわからないWebの記事は袋とじに近い感覚があると思うんです。なので、ただ袋とじを開ける時は「袋とじヒャッハー」ではなく、開ける前、開けた後、読んだ後の心理を自分なりにストックしておくと役に立つんじゃないでしょうかね。


ということで、袋とじをこれからもガンガン開けていきたいですね。はい。