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<レポート> 盛況御礼! 大筆deアート in 寺mamaマーケット

2019.06.12 01:00
芭蕉もうらめしげに詠んだ、" あかざ " も伸び盛り。な、6月の妙照寺。

芭蕉が泊まったという建物(↑)の前には、あかざの葉(↓)が揺れていました。


── やどりせむ あかざの杖になる日まで。


芭蕉がこのお寺に滞在している間に詠んだと言われる、

この界隈では有名なこの句が生まれたのも、6月だったそうですよ!

いつきても、なんだか落ち着いてしまう、良い気の流れるこの場所で、

この日は、1年ぶりに出店した、「寺mamaマーケット」!  

今回のぎふのふのワークショップ。

テーマは、

「大筆deアート」


ぎふのふの、肝入り企画案とともに、開催前から巷をざわつかせていた、

「サステナブルな大筆(※)」 × 4本 (写真奥)

 を(文字通り)引っさげて、いってきましたよ!!


そもそも、「サステナブルな大筆(※)」とは。


ナンダソレ。ってなりますよね。このあともずっと気になったままレポートを読み進めなければいけない事になるのもナンなので、まず最初にさらっと説明しておきますと、


それは、ぎふのふによる、造語 です。

(なんと! いやいや、思った通り!?)


その上で、サステナブルアートジャパン byぎふのふ の提唱する、

持続可能(サステナブル)」×「アート」というキーワードを軸に、

この筆を定義すると、




・自由で楽しい気持ちにさせてくれる筆。   
・資源は有限である、ということに気づかせる筆。



・・・なんか小骨がいろいろ気になる!って方は、このレポートの最後尾まで楽しみながら進んでみてくださいね☆ (やっぱりそうなります!)


さぁ、

毎度、ぎふのふアートをお楽しみいただいている方も、
まだ体験されたことのない方も。


今回も、(文章を読まなくても)見るだけでなんだが楽しくなってくる、自分にも出来そうな気になってくる、そして、やってみたくなる!

ぎふのふワークショップの表舞台&ウラ舞台を、レポートします! 


「大筆deアート」

ワークショップ当日の様子

写真を交えてどうぞ!

▽▽▽▽

今回使ったのは、

・サステナブルな大筆 4本。

・絵の具は、4色。

・紙は、20枚。(赤系、青系の二色から選んでもらいましたよ!)


ぎふのふのワークショップで使うのは、毎度おなじみ、リユース品

使われなくなった画材を地元の人から譲り受け、地元のアート系ワークショップで、再活用(リユース)しています。


今回の、気になるそれぞれの入手経路としては、


「リユース紙」

断捨離中の印刷屋さんから届けられた、使われなくなった大きな紙。

元々は商品として売られていたはずなのですが、経年による変色のせいか、折しも、ほんのひと月前に、ぎふのふの倉庫へやってきたものです。


「リユース絵の具」

ぎふのふ倉庫に寄付されストックされていたポスターカラー(ターナー製、40ml)。


今回の花形・「サステナブルな大筆(※)」

自作です!!(一目見ての通り!)かつ、自信作です! 地元アーティストとの共作でもあります。地元の竹職人にもらった竹の棒と、家で使わなくなったマットから抜き出したスポンジ、そして、着なくなった服で作りました。



そんな、サステナブルな大筆。

名前も見た目も、ナンダソレ感...もとい、<異色な雰囲気> をかもし出しているこの筆は、寺mamaマーケットを訪れる、子連れママさんやパパさんやグランマグランパなどなど皆さんに、果たして、受け入れられるのか、、、、大笑いされるだけで、誰も体験しないんじゃないだろうか、、、、と、まぁ、そんな心配は、無用でした!!


なぜなら、もう、オープン前からお客様!!

開店時点で、オペレーション追いつかず!(←作業要領です)

(最初のお客様ご来店。にアセアセする。↓)

しかし、そこは、寺mama に訪れる方がたの温かさに救われます。


ゆったりとほかのお店を回りながら、ぎふのふの準備をお待ちいただき、

なんとも不思議で奇妙な筆を、すっと受け入れ&楽しんで、できた作品を喜びながらお持ち帰りいただく様は、とっても嬉しいものでした!



\筆&カラーごとに、4本4色、お送りします!/

サステナブルな大筆(※)の使い方 いろいろ!


① 丸筆ブルー

短い持ち手で持ちやすく、大きめドットが存在感。決めたい一手はこれで。

スポンジをたっぷり巻いた上に、目が細かめのコットンTシャツを巻いています。

よっ。

えいっ

うらっ。

もう叩いても壊れなさそうな、頑丈そうな感じが、狩猟本能を目覚めさせるのか。。。

子供たちが、徐々に<ハンターの眼>になってくる。

② 細丸ピンク

細長い持ち手がついた輪っか印。重すぎず扱いやすいのか、子供に一番人気でした。

スポンジを一重だけ巻いたあと、ざく織りのカーディガンの切れ端を巻いています。

トントンと乗せるコドモ ↑、

すーっと筆を走らせるオトナ ↓。

筆を走らせてみることも。

紙が小さめだと、けっこう難しい。↓

③ 極太グリーン

なんだか、これまで見たことないような不思議なタイプ。

筆と言っていいのかどうかも怪しいけれども、そんなナンダコレ感、ついつい手が出てしまう人続出。

これは、四角いままのスポンジをサンドイッチのようにして作りました。巻いたのはコットンTシャツ。

乗りたくなるフォルム。乗れちゃう。

色が出なかったんだよね 笑

④筆先イエロー

今回の4本中、いちばん「筆らしい」筆。 使わなかった人はいなかった筆です。

巻いたスポンジの上から、化繊系の毛糸のストールを切って巻いてみました。


こんな感じに。

低身長者には、ちょっと扱いづらい。

ホウキで掃いているような感じもする。日頃からお手伝いしてるのかな? 

オトナがさらっと描いてみると、こんな感じ。

ポタポタと垂れるしずくも作品を華やかにします。

ぐっと本腰入れて書くと力強い。


▽▽▽▽

今回始終、お店を手伝ってくれたお兄さんは、現役アーティスト。

現代美術家   渡辺悠太 氏でした!

気になった方は、どうぞチェック♫


「サステナブルな大筆(※)」とは!

・自由で楽しい気持ちにさせてくれる筆。
・資源は有限である、ということに気づかせる筆。

─ 自由で楽しい気持ちにさせてくれる筆。

 もしもあなたが、なにか表現したい、描き続けたいと思ったとき、
筆も買えない、絵の具もない、そう思って諦めかけたくなるときに、
身近にあるものとアイデアひとつで生み出せる筆。
自分で考えて作るから、仕組みがわかる。
壊れても、直して使えます。
その意味で、あなたの創作活動を"持続可能"にする筆でもあります。


─ 資源は有限である、ということに気づかせる筆。

 資源にも有形無形いろいろありますが、

ここでいうのは、地球上の天然資源のことです。

人間社会で取引されるあらゆる物質は、天然資源からなりたっています。

それらは、決して、無限ではない。



そんな資源を 、

(A)切り取って持ってきて、

(B)エネルギーをかけて加工して、

(C)たくさんの人が一度に使って、

(D)いらなくなったら捨てて

(E)焼く(または埋める)。


この生活が、地球上のなにかどこかに大きな歪みを生んでいるように思えてならないのです。


じゃあ、どこに歪みが? 何が問題を大きくしているのか? 
自分たちが便利に幸せに暮らすことは、悪いことなのか?

その答えは、単純ではありません。ともすれば、問題意識の異なる者同士、別の答えにたどり着く可能性が大いにあるのです。それが物事を複雑にしている所以かもしれません。答えは、ひとつではない上に、何層にも重なっている。



それを念頭に置いた上で、

果たして、いまの自分に何ができるのか。

それは、いま、すべきことなのか。


たとえば、前述、(A)や(B)の、自分とは別の場所ですでに行われている大規模な流れを、ひとりで変えることは難しい。だけど、現物が自分の手元に渡ってきた(C)(D)あたりでなら、自分が、ひとりでも、できることはあるかもしれない。


ぎふのふは、

(C)たくさんの人が一度に使う ステージ

と、

(D)いらなくなったら捨てる ステージ 

での活動に挑んでいます。


使われた翌日、地元の倉庫で日光浴するサステナブルな大筆たち。

さ、今回の、寺mamaマーケットのレポートはここまで!

今回は、ほんとにおかげさまで大盛況いただきました!


▽▽▽▽▽
ふりかえり

ぎふのふ、寺mamaマーケット様への

ちょうど一年まえの前回の出店を振り返ってみると。 ※前回レポートはこちら

当日まで明かされない、というミステリー企画を引っさげ、
知も数日前にようやく、出店はしかもピクニックテント
とまぁ、いろいろ冗談のような面白企画を持ち込んだだけに、


偶然か必然か、

その回のワークショップへご参加いただいたお客様は1名(キッド)のみでした。


(見た目のユニークさに惹かれて(?)、面白がって話を聞いてくれ話題を提供してくださる大人の方が代わる代わるお見えになり、寂しくはなかったのですが。)


と、前回、不思議出店をしただけに(?)、

今回もギリギリまで明かされない企画に、事務局の方々はヤキモキされているのではないかと逆にヤキモキする日々でした。 (どうしよう、面白い企画が出なかったら。。。。!!)


ところがどっこい! 直前にアイデアが、降りてきましたよ!(ほっ!)


大筆で書道をしたかった、という自分がいつぞや叶えられなかった希望を、

絵の具に変えて。


さらに、今回は、事務局さまが、すばらしい動線を考えてくださったこともあり、

おかげさまで助っ人が付いても忙しいほどの大人気ぶり!


事務局のみなさま、本当にありがとうございました!!

そして、きっととても大変なとりまとめをお疲れ様でした!!


また、ぎふのふのワークショップエリアをあたたかく取り囲んでくださったショップの皆様、ありがとうございました!

& お顔見せにも伺えなかったお店のみなさまも、おつかれさまでした!


そして、体験していただいた参加者のみなさまも、よく見つけてくださり、お越しいただきました!


そして、このレポートを読んでいただいているアナタにも。

長々とお付き合いありがとうございます!


ぜひまた、つぎのぎふのふアート、体験しにきてくださいね!


おしまい


(A)


<<Special Thanks>>

現代美術家 渡辺悠太 

インスタグラム yuta_watanabe11 <https://www.instagram.com/yuta_watanabe11/>

ホームページ https://yutawatanabe-art.jimdo.com