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〜Underground Investigator〜日本の裏を覗いてみた

ライブ撮影を終えて

2019.06.09 06:52

2019年6月8日(土曜日)は、千葉の秘境(?)でとあるライブイベントが開催された。

なんと、オールナイトライブ。

総勢18組のバンドが参加する大イベントなのだ。

場所は、JR鎌取駅から車で数分のところにある、千葉鎌取RaversCafe。

初めて乗った外房線は、1駅の区間が長く、これは快速電車か?と不安に感じた。

千葉駅を過ぎた辺りから、空気がひんやりして明らかに気候が違う。

山奥に来たぞとじわじわ感じさせられ、薄着を激しく後悔。

(さ……寒すぎるんですけど……)

出かけるときの蒸し暑さから一転、こんな軽装で来て失敗と出鼻を挫かれる。

しかも、小雨降る中、屋根はあれど外待機だったので、湿気でキャリーの中にあるカメラやレンズがやばいんじゃないかって不安ばかり押し寄せてきた。

一応キャリーにはレインカバーをかけてあったけれど、それでも湿気は怖いよね。

雨はだから嫌なんだ。

でも土曜日のライブは、私にとって貴重なイベント。

行かないわけないだろうと、雨降るなと祈りながらやって来たのだ。


今回ライブ撮影をさせていただいたのは、穴虎69。

ギターのあきらさんに聞いたところ、ジャンルは”グラインドゴア”らしい。

曲はあきらさん、詞はボーカルのAGA3さんが担当しているらしい。


さほど大きな会場ではないので、準備していたのはワイドレンズと望遠をセットしたカメラ2台。

ライブなので補助光はなし。

その代わり、ISOはシャッタースピードを考慮して12800にセット、ケルビンはステージライトと自然光のミックス具合を確認して4000に決めた。

最初はケルビン3200ぐらいでちょうどいいだろうと思っていたけれど、この数値だと色味が違うと感じたので、急遽2台とも4000に変えてみる。

うん、いい感じ。

一眼レフでも、安価なものだとISO12800は画質が汚くなるので、機種による限界は知っておいたほうがいい。


いざ、穴虎69のステージが始まってみると、すんごい動きが激しいこと。

暴れる、暴れる。

なんだ、なんだ、さっきまでの大人しい君達はどこに行ったんだ?と、速攻でスイッチが入る彼らに驚くばかり。

狭いし、近いし、やばいレンズもう1本欲しいと焦る。

引きアングルで全員をガバッと包み込んだ感じに、そしてライブハウスを広く、客とメンバーの臨場感があるアングルを押さえるとしたら、ワイドレンズはEF11ぐらい欲しいかな。魚眼でもいいんじゃないかと思うぐらい。

ただし、ライブ会場にもよるけれど。


バンドメンバーを全員押さえる中で一番難しいのは、ドラム。

タムやシンバル、ほかのメンバーと顔が被らないショットを短時間で探るのは、非常に難解。(ここは最初から覚悟していたけど)

ドラムの抜きは撮影してみて、すごく課題が多い部分だなと感じた。

動きがあって、それでいてバリッと決まり、表情が伝わるようにっていうのは、この激しいバンドを撮影し続けると鍛えられるな。

私はEF70-200の望遠で狙ったけれど、300〜400ぐらいまであってもいいかも知れない。

F値2.8以下のレンズで、絞り開放で連写するのがいいと思う。


穴虎69の出演時間は25分。

満遍なく押さえることだけを考え、ひとまずフロントのボーカル・ギター・ベースの撮りやすい3人から始めて、後半でドラムを撮りきろうと時間配分を決めた。

ここでまた失敗。

ドラム狙いでPAスペースに入り込んでいたら、拡声器を使う曲でボーカルショットをほぼ逃す。

反省点が多いライブ撮影となったわけだ。


ライブも映画と一緒で、その時その時で全く同じものが1つとしてない。

だから、きっちり撮影しなければいけないし、瞬間処理能力を要するものだと思う。

穴虎69は前呑みで勢いつけてから演奏を始めるバンドだから、ライブそのものがアグレッシブすぎて、ずっと撮り続けていたら、相当ライブ撮影の腕を上げることができるだろうな。

というわけで、また行きますわ。


本番直前にセットリストを決める彼らの余裕っぷり。

えー?!前もって決めておかないの?!

「いつもこう」

と微笑むあきらさん。

速攻で書いたセトリがこちら。

曲名が……笑うんだけど。


そんなユニークな彼らの情報をネットから引用しておく。



以下、http://www.cj-records.net/artistpage/bcs3metal/anatora.html より引用


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「世界中が不況した!」 総武線津田沼発、痛快おバカロックグラインド、穴虎69。

rock'n'roll、blues、surf、jazz、punk、rockなど様々なジャンルを、中途半端な知識でグラインドにやりたおす。

難解さ無しのパーティーチューンの数々。そんな忘れそうで覚えられない楽曲を繰り出すライブは必見!

ときどき激しくなるステージング。笑いをとりたいMC。高い評価を受けたい演奏力。

なにより、お客の空気を読まないテンションの高さ!都内を中心に、わりと地味に活躍中。勝手に来やがれ!

あ、すみません調子こきました。遊びに来て下さい。ほんと、よろしくお願いします。

「酒の一滴は血の一滴。」 打ち上げのないライブなんて…。

そんな悩みをお持ちのバンドの方、ご安心ください。

穴虎69は、なによりも酒と一期一会を大切にしております。

リハ入りから打ち上げまで、いつでも営業中。

一緒に楽しい時間を共有しませんか?対バン、呑み友達、随時募集中です。

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今回は、アナーキーなモヒカンお兄さんたちや音楽好きのファンキーな同世代女性に囲まれ、千葉県の秘境(?)でライブ撮影したお話。

千葉愛が強い彼ら。

演奏が始まった瞬間、フルスロットルで別人格に変貌し、一気にトチ狂った世界へぶっ飛ぶバンド、地味に面白いよね。

穴虎69の撮影画像は、またそのうちPortfolioへ載せておく。

撮影後は早々に帰宅したが、メンバー・参加バンドの皆さん・スタッフの方々、長時間のイベントお疲れさんでした。

ごはんもご馳走さまです。

参加バンドのレベルが高すぎて、本当にびっくりした。

たまには、自分が聴く音楽以外のものに触れるのも新鮮でいいね。


追記:ボーカルAGA3、酒呑みすぎ(笑)