あじさい伝筆七変化
2019.06.09 22:05
雨の日曜日。
午後から重い腰を上げて、文京区あじさいまつりへ。
日本の名前である「アジサイ」は、「あづ(集まる)」と「さあい(青い花)」の2つの言葉から成っています。「あづさあい」が時の流れとともに変化し、現在の「アジサイ」という名前になりました。
世界中に2000種類もの品種があるそう。
あじさいまつりの会場となる白山神社とその周辺はたいへんな賑わい。
白山神社を参拝するには長蛇の列、そして富士塚も当然のことながらさらに長蛇の列。
到着するとほどなく雨が降り出して、そこで長時間並ぶのもなんだなーと、心の中でお詣りさせていただきました。
紫陽花は漢字の方にはどのような由来が存在してるのでしょうか?
それに関しては「白氏文集律詩」と呼ばれる漢詩集に掲載されてる詩に中国の唐の時代の詩人である白楽天が友人に花の名前を聞かれた際に陽光に映える紫色の花なので、紫陽花とでもして置きましょうという詩を残していて、それを見た平安時代の歌人兼学者源順(みなもとの したごう)が白楽天の詩の「紫陽花」のイメージから日本にあるガクアジサイと同じものと思いこんだ事により、紫陽花とかいて「あじさい」と読むようになりました。
ただ、白楽天が生きてた唐の時代の中国には紫陽花は咲いていなかったとの事であり、紫陽花という言葉が使われた花はあじさいとは別の花と言われています。
源順が白楽天の詩を読んで詩のイメージからあじさいを連想しただけなので実は別の花だったという説は納得がいくようにも思います。
きちんとお詣りできなかったので、残念だけど絵馬の奉納は見送りました。
どっしりと立派な神社です。
次回はゆっくりと参拝したいなぁ。
あじさいまつりというだけあって、本当に色とりどりの紫陽花であふれていました。
降っても、照っても紫陽花は美しい...。
だけどやはり、雨に紫陽花、よく似合います。