ハイイロボクトウ
2019.06.10 05:53
Phragmataecia castaneae (Hübner, 1790)
ボクトウガ科
開長・41-46mm
分布・北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、ユーラシア大陸、アフリカ北部
環境省レッドカテゴリ・ 準絶滅危惧
全身が褐色がかった灰色。ススのように細かい黒班が、翅全体に散らばっている。トンボのように細い胴体と翅を持つ、特異な風貌のガ。
成虫は年一回、初夏に出現。ヨシの生い茂る湿原、河川敷に生息し、日没後に活動を開始する。飛翔速度は割と速い。幼虫はヨシの茎内に食い入り、髄の部分を食い進む。
湿地環境の減少に伴い、生息地が縮小しているとされる。一方、一定規模のヨシ原が残されていれば、周辺地域がかなり都市化してもしぶとく生き残るようである。
※引用文献
岸田秦則(2015) ハイイロボクトウ。環境省編 レッドデータブック2014 5。ぎょうせい、東京。pp.425.