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「宇田川源流」 防衛大臣とは何をするための大臣なのかわかっている人に大臣をやってもらいたいと思う国民の一人です

2019.06.12 22:00

「宇田川源流」 防衛大臣とは何をするための大臣なのかわかっている人に大臣をやってもらいたいと思う国民の一人です

 「内閣全体が」という守護ではなく「防衛大臣」という一つの役職について、その人はどのようなことを目的とし、そしてどのようなことが国民に求められている大臣なのかということをはっきりさせなければならない。日本の場合「憲法9条問題」というものがあり、そのために、文民統制とかそういうテクニカルなことばかり先に出てしまう。まあ、ある意味「戦後レジーム」の問題であることは間違いがあるまい。

では、本来日本に限らず「防衛担当大臣」とはいったい何をするのか。単純に、「その国家を守ること」を第一の職務とし、それを行政の立場で最も効果的に、他とのバランスをとりながら実現する行政官のトップのことを言うのである。

これを具体的に示した場合は、

まずは軍隊(自衛隊)の統制である。これは指揮命令権というだけではなく、暴発しないように管理すること。

一方でいつでも自然災害を含む敵、国民を害するものに対して戦い、排除することができるように準備(訓練・装備の充実・存在や予算の国民的理解やコンセンサス)を整えることが一つ。

そして危害を加える相手に対して毅然とした態度で臨むこと

相手に対して怯むことなく、また客観的に説明できるような基準と立場で対処すること

ということになる。

逆に和平などは、外務大臣やそのほかの大臣が行えばよいことであり、防衛大臣が積極的に矛を収める必要はない。最も毅然とした態度で敵に対して対処しなければならない部署であり、そのようなことを行う大臣である。ある意味でやりすぎとも思えるような発言などを行い、他の閣僚になだめられるような演出があってもよいほどであろう。

そのことが全く分からない、軍隊・自衛隊の使い方がわからない人がいると、その政権そのものの信用が無くなる。オバマ大統領の時代のアメリカの国防長官が辞任をした。この時に「軍隊の使い方がわからない人がトップにいてはアメリカの威厳が損なわれる」と暴露本に書いて話題になった。決してトランプ大統領の時のマティス国防長官のように、路線の対立ではない。戦い方がわからない人がいては、3軍隊の士気が損なわれるのである。

そのような「異常事態」が日本で起きたのである。

韓国国防相と笑って握手している場合か…岩屋防衛相、韓国レーダー照射を勝手に“棚上げ”で大炎上! 識者「現場の士気は完全に下がっている」

 岩屋毅防衛相への猛烈な批判が吹き荒れている。韓国海軍駆逐艦による許しがたい海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件の決着も付けずに、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と非公式会談を行ったうえ、「未来志向の日韓関係が大事だ」などと、事実上、事件を棚上げするような妄言まで披露したのだ。ネット上には、「自衛官の命を軽視するのか」「逆に日韓関係を破壊した」「史上最悪の防衛相だ」「安倍晋三首相に罷免を要求する」などと厳しい意見が殺到している。この事態を放置すれば、自民党への幻滅は膨らみ、夏の参院選にも影響しそうだ。

 「レーダー照射事件をうやむやにしている韓国の防衛相と、公の場で笑顔で握手をする姿は『世界の嘲笑の的』だ。日韓の事務レベルで『国防相同士での会談はしない』という判断をしていたのに、岩屋氏は会談を強行した。防衛相としてあり得ない行動であり、安倍首相には即刻解任していただきたい」

 評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は3日朝、夕刊フジの取材に対し、岩屋氏への怒りをこうぶちまけた。

 当然の憤りといえる。岩屋氏は1日、シンガポールでの国際会議「アジア安全保障会議」に合わせて、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と非公式会談をしただけでなく、「弱腰」「卑屈」に見える振る舞いをしていた。

 岩屋、鄭両氏は前日、昨年12月のレーダー照射事件後初めて、短時間、顔を合わせた。そこで、岩屋氏の方から「未来志向の日韓関係をつくるため、一歩前に踏み出したい」と持ちかけ、1日の会談が実現した。「非公式会談」といいながら約40分、着席方式で会談した。岩屋氏はヘラヘラと笑みを浮かべて握手して、写真撮影に収まった。

 会談で、岩屋氏は「レーダー照射事件についての日本側の見解に全く変わりはない」と発言はしたが、深入りはしなかった。それどころか、韓国からは一切謝罪もないのに、「今後は両国で防衛交流を進めるべきだと思う」と、韓国を許すような発言をしたのだ。

 レーダー照射事件では、韓国駆逐艦の暴挙によって、海自哨戒機内には警報アラームが鳴り響き、自衛隊員の命が危険にさらされた。韓国軍は謝罪も反省もせず、逆に「日本の哨戒機が低空で威嚇飛行した」と言いがかりを付けてきた。

 韓国側に100%の非があるのに、岩屋氏の態度を見れば、韓国側は「日本は本気で怒っていない」「日本はすぐ折れる」と思うはずだ。

 防衛省幹部は匿名で「岩屋氏は部下の命を守る立場であり、韓国に舐められてはダメだ」と、夕刊フジの取材にあきれかえった。これで約22万人の陸海空自衛隊を指揮することができるのか。

 安倍政権がこれを放置すれば、夏の参院選で「保守層の離反」を招きかねない。

 一方、韓国側は「してやったり」という態度だ。

 鄭氏は会談後、韓国側記者団に「虚心坦懐(きょしんたんかい)に率直な意見を交わした。そのうえで、両国が緊密に協力し、こうしたことが再発しないよう発展させることで一致した」と語った。もう、レーダー照射事件は終わったような発言ではないか。

 韓国紙・中央日報(日本語版)は2日、「哨戒機問題後初の韓日国防相会談…日本は謝罪の代わりに不満だけ話す」との見出しで、「日本の哨戒機低空威嚇飛行」を取り上げて、韓国軍関係者の「最小でも遺憾水準で日本の立場を取り付けられなかったのは残念」というコメントを掲載した。

 加害者が、被害者を装っているではないか。

 ネット上には岩屋氏への怒りと失望感が広がった。

 「岩屋毅防衛相がとんでもないことをしてくれた。レーダー問題を事実上棚上げし、防衛交流を進める意向を示した。冗談ではない。未来志向どころか、毅然(きぜん)とした姿勢を捨て、未来の日韓関係を破壊しているのはあなただ」(作家・門田隆将氏)

 「(衆参の)W選挙が終わったら、内閣改造して岩屋防衛大臣は交代しましょう」(経済評論家・上念司氏)

 そもそも、岩屋氏はレーダー照射事件直後から、事件を矮小(わいしょう)化しようとした感がある。海自の現場が「証拠映像を世界に公開し、韓国に突きつけるべきだ」と迫っても、当初は難色を示した。

 韓国が国際観艦式(昨年10月)で、自衛艦旗「旭日旗」の掲揚自粛を理不尽に要求してきたときも、「遺憾の意」を伝えただけだった。

 前出の潮氏は吐き捨てるようにこう言った。

 「岩屋氏の言動で、現場の士気は完全に下がっている。最前線の自衛官たちは今後、レーダー照射事件のような場面に直面した際、どうすればよいのか? 今回の岩屋氏の行動に納得できない自衛隊OBも非常に多い」

2019年06月04日 17時17分 夕刊フジ

https://news.nifty.com/article/domestic/government/12272-295610/

 正直なところ岩屋防衛大臣に関しては「あきれた」としか言いようがない。もちろん、私自身、韓国と戦争をしろというものでもない。しかし、「信賞必罰」「客観的な基準」が重要であり、軍隊などは、何かあっても客観的な基準と軍法という独自の法体系それも国際法をもとにした法体系をもとに判断される場所であるにもかかわらず、それらをすべて無視し、個人の政治的信条と、自分の圧力団体という「国内的な事情」で物事を判断した政治的に最悪な大臣であるということができる。

先にどうすべき出会ったかといえば、どうしても政治的な信条として、韓国との間で和平を望むのであれば、内閣のほかの大臣にそのことを託し、防衛大臣としては最も強気で客観的な基準を持ち出し、国際法上問題があることを強く押し出すべきであった。そのうえで、なだめられて矛を収めるというような演出をしてもよかったはずだ。それができなかったということは、閣僚や、他の自民党議員からの信頼がないということにほかならず、全く大臣としての資質にかけるのではないかという疑惑を思い起こさせることになる。

そもそも、韓国軍官による日本の哨戒機に対する「レーダー照射」は、日本の領海内またはEEZ内で行われている問題であり、そのことに関しては、日韓で協議し解決ができていない問題である。この問題の解決のために話し合いをするならばよいが、「問題を棚上げする」などということは、いったいどういうことであろうか。自衛隊員、しいては日本国民を危険にさらし、その危険に対して棚上げにして友好関係を主張する。つまり、日本人は命を狙われ危険にさらされても、防衛大臣はその日本人の命を省みずに、自分の選挙だけを重要視するということであろうか。はっきり言って「職務放棄」以外の何物でもない。これこそ、安倍首相における「任命責任」であり、大きな問題であるということが言える。

このことは、単純に「自衛隊や他国の軍隊に対して、日本は国際法を無視して、大臣の個人的な感情論で紛争直前の問題を棚上げにしてしまう」という悪癖「問題の先送り」をしただけであり、それが軍事、つまり人の命にかかわることでもそのように判断をしたということになる。

逆に言えば、今の大臣であった場合は、「日本国民は守ってもらえない」ということになるんである。

そのような大臣を日本国民は望んでいるのであろうか。