北方領土での共同経済活動日本がつかまされた“残りカス”!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載終了】
■北方領土での共同経済活動
日本がつかまされた“残りカス”
公開日:2019/06/11
いつまで“外交の安倍”の幻想を振り
まくつもりなのか。
自民党は参院選公約のトップに
「外交・防衛」を掲げ、
「力強い外交・防衛で、国益を守る」
とうたっているが、7年に迫ろうと
する安倍政治で国益はむしろ失わ
れる一方だ。
ロシアとの平和条約締結交渉が暗礁
に乗り上げる中、ロシアは北方領土
の実効支配を強めている。
ロシアは国後、択捉両島の軍事
拠点化を進め、色丹島では経済
開発を進めている。
色丹と歯舞群島は、1956年の
日ソ共同宣言で平和条約締結後の
日本への引き渡しが明記されて
いるにもかかわらず、である。
色丹島では7月中旬にもロシア
資本の水産加工場が稼働すると
いう。
延べ床面積約7750平方メートル
にのぼり、マイワシやサバ、
スケトウダラを冷凍の切り身などに
加工。
日量900トンの処理能力を持ち、
同じ敷地にある既存工場の日量
200トンを合わせると、ロシア
最大級となるという。
日ロは先月末、日本が3000億円
規模で投資する北方領土での共同経済
活動の早期具体化を外相会談で合意
したばかりだ。
河野外相とラブロフ外相による会談は、
平和条約締結に向けた交渉責任者と
して4回目の協議だったが、
こちらは成果なし。
ロシアの関心が高い共同経済活動の
調整を急ぎ、海産物の養殖、温室野菜
の栽培、観光ツアー開発、風力発電の
導入、ごみ減らし対策――の5項目の
実現促進を確認した。
■オイシイ資源はロ中で分配
筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)
は言う。
「北方領土は漁業資源の宝庫。色丹島
には中国資本の缶詰工場なども展開し、
オイシイところはすでにロシアと中国が
分け合っています。漁業をめぐって日本
側にうまみがあるのは販路が広いコンブ
やサケ、カニなどですが、中国が権益を
握っているため、袖にされてしまった。
代わりにウニの養殖が振り分けられた
わけですが、これは中国人がほとんど
ウニを食べないためです。ウニの養殖
にしたって、技術提供がメインで加工
工場を運営できるわけではない。その上、
販売先は日本ですから、日本は支援させ
られるだけで、カネはロシアに落ちると
いう青写真なのです」
共同経済活動の具体化に向けた外務省
の局長級作業部会が11日、 都内で開か
れるというが、ロシア の食い物にされる
だけなのは目に 見えている。
【転載開始】
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これは、安倍首相というより、
事務方(官僚)の能力不足でしょうかね。
まあ、米国もロシアも安倍首相の
お友達感覚が外交の邪魔をしているのも
事実ですね。