【悪霊に憑依された体験】(その2)
⑥
友:「そうでしょ」
「その◯◯の悲惨な姿に泣いて同調して波長を合わせたでしょ」
私:「うん。まだ若いのに可哀想に成っちゃってさ、何か僕が出来る事が無いかと思っちゃったんだよ。」
友:「その優しさに漬け込まれて、身体を乗っ取られたんだよ」
私:「・・・・」
友:「ところで、モリモリの家はクサイくない?」
「私、感じるんだけどさ。
凄い匂ってる」
私:「えっ? まぁ臭いと言えば臭いけど、僕の加齢臭かな?」
友:「モリモリに加齢臭は出てないよ。でも何処かですごく匂ってる」
私:「そう言えば、風呂や洗面所・台所がカビ臭いから、この前から重曹を大量に流し込んだりしてるけど、なかなか臭いが治まらないんだよ」
友:「それよ」
「その臭いが霊の臭いなの!」
(マジですか・・・)
友:「他には?」
私:「うん。
不思議と階段やソファー、ベッドがそんな臭いんだよ。
だから、洗濯や消臭剤・重曹を掛けまくってる」
友:「それは◯◯◯◯の悪霊の臭いなんだよ」
「モリモリ、
いま、モリモリの周りと、モリモリの家の中に、まだ◯◯◯◯が居るよ。」
「私はこれからモリモリの家に行って、完全に浄霊してあげるから安心してね」
私:「マジですか・・・
まだ、憑いてるんですか・・・」
友:「他には変わった事は無い?」
私:「そう言えば、この前、夜、寝室にコウモリが入って来てて、部屋の中を飛び回ってたんだよ」
友:「それも同じだよ。
悪霊が居ると、そう言うのが来るの」
(絶句・・・)
友:「あとは?」
私:
「居間で作業をしてると、
視界の隅で、
何かが一瞬動く気がするんだよ。一瞬だから目の錯覚かと思ってたんだけど、
それが、しょっちゅう有るんだ」
「それから、
階段からガラス扉ごしに居間を見ると、
黒い椅子の所に誰か居るような気がした事が何回か有ったんだ」
友:
「うん。それもそいつだよ。
コイツは相当しつこい。
かなり根性が有る奴だよ」
「どうしてもモリモリを連れて行こうとしてるよ」
私:「うげ・・・」
友:
「コイツは既に、◯◯◯◯先輩では失くなってる。
もう、本物の悪霊に成ってる」
「既にモリモリに対しては、
先輩後輩とか、
そう言う事も全然解らなく成ってる。
動物とか虫とか、
低級の魂に成ってしまって、
兎に角、
モリモリを引きずり込む事だけを考えてるよ」
私:「(T-T)・・・」
友:
「だからもう、可哀想とか悲しいとか、同調したらダメ。
相手は既に化け物なんだから」
私:「・・・・」
その日は
自宅に戻らず、友人の家に泊まりました。
でも
一晩中
体のゾクゾクは断続的に訪れて来ました。
翌日
昨晩の3人で車に乗り、
自宅へ向かいました。
道中
他愛の無い話をしながら楽しく過ごしてましたが
友C:「S君、昨日のモリモリの覇気の無い顔を思い出して見て、アレが死相ってやつなんだよ」
友S:「成る程ね、確かに、最近なんか変だと感じてたんだけど、一ヶ月前位からそんな顔したたんですよねぇ」
僕は全く気づかなかったけれど
とにかく、食事をする気にならない
気持ちが晴れない
やる気が起こらない・・・・
そんな毎日を過ごしていました。
自宅に近づくに連れて
体のゾクゾク感が強く成って来ました。
2人の友達もお互い
「やはり臭いが漂ってくる」
と言い合ってるのだから
私も恐ろしさが増して来ます。
自宅へ到着。
友:
「私が1人で家に入るから、
私が良いって言うまで家に入ったらダメだよ」
と
言い残し
1人、暗い家の中に入って行きました。
部屋の全ての電気を点けて
お祓いをしてくれている音が聞こえました。
およそ10分位でしたが
僕は
理解出来ない余りの恐怖に
タバコに火を点けました。
タバコの煙が、
やけに白いと感じました。
(つづく)