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宮田岳Blog - 生きることが合格点、それからは加点式

不登校児(高校中退)の就職活動。

2016.02.25 22:30
ぼくは高校中退組で、大検(高認)をとって大学に行き、そこから大学院まで行ったあと就職しました。たぶんこのパターンは珍しいと思います。その後、何社かで働きましたが体調を崩したりしてやめています。今は新しいことを画策中です。

大学のときの就職活動のお話

就活でやっぱりネックなのは精神的な理由で高校を中退したこと。これは必ず、面接で聞かれました。

嘘はつかないけども極力やわらかい表現で答えます。当たり前ですが履歴書に普通の人と違うところがあると聞かれます。すべてをさらけ出すと社会に受け入れられないし、本心を隠しながらやっていくとどこかで無理が生まれるというジレンマに少し陥ります。

いつも疑問に思うのは履歴書はなんで小学校からの履歴を書くんでしょうか。もう最終学歴くらいでいいんじゃないかと思います。

小学校行ってましたね。中学校行ってましたね。高校行ってましたね。あぁここでつっかかってますね。そうするとちょっとね…。

ものすごい過程を重視してます。1つでもつっかかると一気に選択できる幅が狭くなります。

会社によっては向こうで用意した履歴書がありますが、大検(高認)を書く欄があるところはなかったです。すでに就職までの手順も道順も時間も1つに決まってるという考え方です。

否定的な職種と個性ととらえる職種

だいたいの会社はネガティブなポイントとして反応します。大手の会社や銀行とかの真面目系職種はたくさん応募がきますし、ネガティブ要素をもった人はよほど能力がある人でない限り通らないです。

その中でも、ポジティブにとらえてくれる職種もありました。すべてではないですが、それが広告系とWeb系。その職種からは内定をもらえました。そういうところは面接が長いです。面接がその人の能力をはかるような内容だったり、話す時間を長めにとったりしていました。あとは、他とは違う歩みをしてるから普通の人とは違うものの捉え方ができると考えていて、経験を個性ととらえてくれる傾向があります。

自分自身の問題もありますが、同じ道のりと同じペースをよしとする社会もなんだかなと思います。

歩調はみんな自由でいい。

そろそろ歩調を同じに取らせるということをやめてみてもいいんじゃないでしょうか。ゆっくり歩む人もいるし、あっという間に進む人もいます。違う方向に歩む人もいます。ゆっくり歩む人は遅いと無理やりひっぱりあげられる。あっという間に進む人は他の人のペースに合わせろとペースを落とされる。違う方向に歩む人はほかの人の行動を乱すなと押さえられる。

今の日本のシステムは、全員が同じ水準の知識とスキルをもつことに特化しています。全員がほぼ同じ教養をもっているというのはすごいことです。

ただ、知識とスキルをある一定の基準まで引き上げることに最適化されすぎています。そのせいで誰もが歩調を同じにしないといけないです。もうその段階はクリアできる社会になってきていると思うんです。

すぐに、いっせいのーで!で社会が変わるのは難しいですが、なんとなく理解している人はいると思います。そういう人たちから少しずつ進めば、もっといろんな楽しい生き方ができるはずです。

関連:高校に行かなくても大学には行ける。