痛みの評価(第2回コンテンツ)HIDEKAZU HAYASAKA 2019年ベーシック講座
痛みのミカタ・ベーシック講座第2回の共通テーマは「痛みの評価」です。
目の前の患者さんの痛みはどのような痛みなのか?
痛みの評価がズレれればアプローチもズレてしまいます。
侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、非器質的(心因性)疼痛、混合性疼痛、中枢機能障害性疼痛・・・などなど。
痛みの分類、痛みの評価もいろいろです。
さらにこれからも増えていくでしょう。
なぜなら、今後も西洋医学的に評価(理解)できない痛みは〇〇疼痛症候群として、〇〇性疼痛としてさらに細かく分類されていくからです。
総じて、なんでも細かく分断、分離するのが西洋文化であります。
そして、ミクロ的視点、物質的視点で痛みを診断した結果、慢性疼痛患者を減らすことができなかったのであります。
今回私がお伝えする痛みのミカタは「痛みと情動」という物質的な痛みではない痛み、より人間的な痛みについてお伝えします。
人間以外の痛みについては想像することができませんが、生物が高等化するほど痛みというものが付随するように思われます。
情動にしてもそのように思われます。
そのように見れば、痛みも情動も生物の進化的過程において見れば、いわゆる高度なオプションであります。(進化論が正しいかは別にして)
なぜ人間は高度なオプションを装備することになったのか?
例えば、侵害受容性の痛みは危険から身を守るための警報装置という側面がある。
では慢性疼痛は何を警報しているのか。
仮に慢性疼痛を脳の誤報とするならば、なぜそのようにシナプスは変化するのか。
謎は深まるばかりであります。
「症状を診て人を診ず」にならないためにもミクロ的評価とマクロ的評価、物質的評価と精神的評価の軸は必要であります。
第2回のコンテンツは痛みを情動的側面から徹底的に追求するとともに、「心理・社会的痛みをどう評価し、治癒せしめるか」をお伝えします。
特に今回は痛みのミカタの神髄である「痛みの評価」であります。
昨年のコンテンツをベースにしつつ、新たに「不安の正体」というより深いコンテンツを追加しました。
第2回コンテンツ「痛みの評価」 痛みと情動
1. 痛みと情動
・痛みの情動的解釈
・痛みにおける心の作用
・不安の正体
2. 自己評価と自己設定
・自己設定と自己信頼
・痛みの設定と治療効果