Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「ONE TWO, BUCKLE MY SHOE」

2019.06.11 09:19

本日は「オーピー・コレクション/マザーグースの世界」の本を多数更新しております。

その中の一冊、こちらは「ONE TWO, BUCKLE MY SHOE(ひとつ、ふたつ、はこうよおくつ)」(オリジナルは1884年/London)です。

ヴィクトリア朝の子どもの本のイラストレーションの特徴がよく現れている一冊ですね。装飾や、絵柄など、例えば同時代のケイト・グリーナウェイなどとの共通の美意識を見ることが出来ます。

とても可愛らしい一冊なのですが、しかし、その可愛らしさはこの絵の稚拙さから来ているとも言える本かもしれません。

先に名前を挙げたグリーナウェイなどと比べてしまうと、数段絵の巧さは劣ります。デッサンも不正確で、動きも硬い…そう思う人も多いかも知れませんね。

けれど、その幼さこそが、この絵本の不思議な魅力となっているのも、本当のところなのです。

子どものための本というのは不思議ですね。逆に上手すぎると、可愛くない絵本になってしまうかも知れませんよね。

また、平野敬一さんの解説によると、この絵本の子どもたちの着ている服は1880年代のファッション、と書かれています。ヴィクトリア朝の絵本は当時の子供の服の流行を正確に表しているものが多いので、そんな視点で見るのも面白いかも知れません。

こちらの復刻版はお買い求めやすいお値段ですので、他のオーピー・コレクションのシリーズと一緒に是非オンラインストアの方でも御覧ください。


当店のオーピー・コレクションの本はこちらです。