呼吸を観察する
それでは呼吸をうまくさせるにはどうすれ良いでしょうか?
硬くなった呼吸筋をどうするか?
ここで筋肉の話しを思い出して下さい。それは筋肉は筋肉が収縮したくて自ら収縮しているのではないということです。筋肉を動かす司令塔がある訳です。その司令塔から命令が来て、言われた通りに動くだけです。その司令塔は脳神経系ですが、その脳神経系を動かすのは、その人の「こころ」です。つまり「思う」ということです。
その人の思いは胸にあります。頭にはありません。
頭は司令塔があるだけです。いわば軍隊の総指揮官が脳で、こころは、大統領です。
筋肉は兵士ですね。
兵士をいくら動かしたところで軍の指揮官の命令には逆らえません。軍の指揮官がなんと言って大統領には逆らえません。つまり筋肉を必要以上に揉んだり叩いたりしているのは、兵士を動かしているだけです。指揮官の命令の方が強いので、そちらの命令を聞いてしまいます。
こころ が指示しないと脳は働かないし、脳が働かなければ筋肉は動かないのです。呼吸は意識敵にも無意識でも働いています。こころは、無意識にも働きかけなければなりません。
無理やり動かしても動かない理由はそれだけです。だからこそ心を落ち着けてゆっくり動かす必要があるのです。まずは、こころ が兵士である筋肉の動きを感じとらなければなりません。無理やり働かせられている~!!
というような要望です。無意識に働いている筋肉の動きを把握することです。これがもの凄く大事です。命令だけしていても駄目です。感じとってどうするかを決める訳です。
これで意識が循環します。
呼吸2で行ったように肋骨下部に手をあてて、ゆっくり呼吸をして肋骨の動きを探ってください。肋骨の動きを把握します。
そして肋骨の動きが悪い方の動きをよく把握してください。
この話しを聞くと、肋骨をなぜ触って観察するのかがわかってきましたよね?
治療には、こころ が末端と会話し、意識を循環させることが大事なのです。
だから椅子に座って、ただ痛みをとってくれ~!!
と言っても、こちらは違和感しかありません。まぁそれはそれで良いのですがね。