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離婚して、また再婚した夜

2019.06.12 02:02


結婚して6年






初めて







自分の心の奥底から



「この人のそばにいたい」



という本音を見つけました








(初めてかよって、

ツッコミたくなるところですよね…)










いや、以前から思ってたはず、

だから結婚したのですが、



入籍、引越し、結婚式、転職、出産、独立、子育てetc....


起きている「事象 what」にばかり気を取れて過ごしてきた5年間







特に産後は、


自分の中の意識の変化、環境の変化が目まぐるしく、


自分のことでいつも精一杯







隣にいる夫は、


「もうちょっと手伝ってよ💢」


と、怒りをぶつける対象でした








理想のパートナーシップ、


理想の暮らし、


理想の家族、



自分の望みは夢見るものの、


自分が選んだ隣にいる相手を直視していない







お互いもっといい相手がいるかもしれない、


そんなことも考えたり…






 






「家族」という組織である前に、


ひとりの人間として、


自分自身が独り立ちしていたい


満たされていたい







違うと感じるのであれば、


別々に新しい人生を歩む可能性にオープンでありたい


相手を縛りたくない













長男長女の私たち夫婦、


お互い我慢するのが得意




自分の本音を、軽〜〜く伝えるのが


とても下手









小さな行き違い、


大きな勘違い、


そんなものが色々色々重なって






「もう無理だね」






って


夜中に、別れる決意をしました














「明日、書類を出しに行こう

ボクはとても出せないから、キミが出してくれ」




怒ったことのない夫が


取り乱していました











子どもはどうする…?

これからどこに住む…?

親にはどう話す…?



急に考えることが山積みになって













私たちは、




意識の中で




完全に他人になりました



















今までくっついていたものを引き剥がすのは、


それはそれは痛くて


私は泣き続けました













でも、もう決めてしまったのだ


今は辛いけど、


その先にきっと幸せな景色があるばす











とにかく涙は出続け










1メートル隣にいる相手が、


30メートルくらい離れている感覚でした















考えなければならないことを


考えようとしても


なかなか前に進まず










絶望している彼と



泣いてる私












どうしたらいいか、なんてものは思い浮かばない


ただ、


祈りました


愛を















・・・










朦朧としている中で


「ちょっと隣に座ってくれる?」


と、彼が言いました






30センチくらい隣に、


静かに座りました








「ありがとう。そういう優しいところが好きなんだ」






何もかぶっていない


やさしい裸の声で、彼がそう言いました












滝のように涙が溢れました












どのくらい隣に時間が経ったか、


その間なにか言葉を発したか、


よく覚えていません











ひとりの人に縛られる必要はないと思っていた私の、


心の奥の奥から


「一緒にいたい」


という声が聞こえてきました


 









私は、この人と一緒にいたい















思えば、


知り合って結婚まで半年なかった私たち



彼から猛プッシュで、


あれよあれよと気づいたら結婚していたのです




「私が好きだから」


より


「彼に愛されてるから」結婚した



そんな風に思っていた自分に気がつきます







彼は彼で、


自分が猛プッシュしたから、


「私が彼を愛しているから」


ではなく、


私は「勢いに乗せられて」結婚したと思っていた



自分が私を幸せにしてるか、

そして、

私の彼に対する気持ちに、

どこか自信がなかった














私から


おそらく


初めて






「そばにいたい」







と伝えました















人生で


一度も


告白ってしたことがなかったのです




だって、こわいから












数時間前に離婚を決めて、


意識が完全に分断されて、


一度決めたら、もう変えられないと言われ、


自分からも散々、酷いことを言った後に、





突き返されるかもしれないけど、





「やっぱりそばにいたい…」






そう伝えました












・・・











その後、


細かいことは記憶から消えてしまったのですが、


私は彼の腕の中で


泣きながら寝ました







その感覚は、


この、6年で、


一番優しい優しいものでした










本音を言うのが下手な私たちが


口から心臓を出すくらい苦しんで


辿り着いた本音








その過程で、


凝り固まったプライドや、思い込みを溶かしながら







二人で生まれ変わって







生まれ変わった相手と


また結婚しました












望まれたからではなく、


私が心から望んだから












まったく同じ相手、


まったく同じ日常なのに、



心の出発点が違うと


世界はこうも違って見えるのかと




翌朝、目が覚めて驚きました













私は、甘え下手だし、


いいパートナーシップについて語れるほど


何もわかっていません











ひとつわかったことがあるとすれば、


本心を伝えると


何か変わる可能性があるということ







それは、感情を投げつけるとは違います







プライドや算段や、


そんなものを全部脱ぎ捨てた、


自分の心の奥の奥の本音







そこに、自分でも信じられないような


ダイヤが眠っている可能性がある


ということ










近しい人間関係は


自分の本心が炙り出されて


本当に辛いけど





とことんとことん向き合った先に


想像を超えた景色が待っていて






そんなことにも付き合ってくれる


深くてありがたい存在に


素直になろう






少し前の自分にそう伝えたいです


ありがとう


 

2019.6.11

Mariko 




どうでもいい余談…

「浮気されたら嫌だけど、起こってしまったら仕方ない。自分のオカズが一品多ければ許す。」

らしいです(笑)


(芸人 小藪さんの受売り)


なんじゃそりゃ…🤣