中学生のための時間管理術!勉強にも役立つタイムマネジメントの3ステップ
巷に、勉強法のお話というのは溢れています。
これだけの情報化社会。親御さんも、子どもたちも、なんとなく正しい勉強法に気付いているはずです。
ノートまとめしただけじゃ学力は成長しない。見たまま写しても覚えない。ワークは何周かするのが効果的。覚えて、解く。解いたら確認して、間違えたところを自力で解けるようにする。
ね。なんとなく知っていますよね。わかっていますよね。でも、できない。
人間は楽を求める生き物だから、誘惑に負けちゃうのもわかります。楽することだって大切だからね。でも、それだけじゃない。
子どもたちって、けっこう忙しいんですよね。朝から学校行って、夕方部活して、帰って塾行って、家のお手伝いとかする子はして、友達づきあいも色々考えて、そのうちに早く寝なさいって言われて、起きたら学校で、やっと休日かと思ったら部活で、もう連日連夜大忙しです。
そう、現代を生きる子どもたちに圧倒的に足りないもの、それは時間です。
一応付け加えておくけど、大人も一緒ね。大人も、子どもも、とにかく時間がないのです。
とある銀行のお話。
こんなお話があります。ご存知でしょうか。とある銀行のお話。
次のような銀行があると、考えてみましょう。
その銀行は、毎朝あなたの口座へ86400円を振り込んでくれます。同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。 つまり、86400円の中であなたがその日に使い切らなかった金額は、すべて消されてしまいます。 あなただったらどうしますか。もちろん、毎日86400円全額を引き出しますよね。
僕たちは一人一人が同じような銀行を持っています。それは時間です。
毎朝、あなたに86400秒が与えられます。毎晩、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。それは、翌日に繰り越されません。それは、貸し越しできません。
もし、あなたがその日の預金を全て使い切らなければ、あなたはそれを失ったことになります。過去にさかのぼることはできません。あなたは今日与えられた預金の中から、今を生きないといけません。だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。そして、そこから健康、幸せ、成功のために最大の物を引き出しましょう。
時計の針は走り続けています。 今日という日に、最大限の物を作り出しましょう。
ドキッとしたのは僕だけじゃないはずです。
上記には「時間がない」と書いたのですが、実際には「時間はある」んですよね。僕らがうまく使えていないだけなのかも。
時間とは、命のこと。
だから、大切にしなくちゃね。
本日は、あなたの命を大切にするための、タイムマネジメント法を3つご紹介致します。
可視化する
「忙しい、忙しい」と言う人に、「何が忙しいの?」と訊くと、「なんとなく忙しい」みたいな答えが返ってくることがあります。
はっきり言いましょう。「なんとなく」だから、忙しいのです。
人間は、いや、全ての生物は、未知のものとかわからないものを警戒する習性があります。生存本能というやつですね。だから、本当は大したことないのに、「なんとなく」にしちゃうと、「お、これは大目に見積もっておいたほうがいいな」と本能が空気を読んで、「なんだか大変感」をいっぱい出しちゃうのです。
ですから、まずはその「なんとなく」を「はっきり」させてみましょう。
やり方は簡単です。書いてみればいいです。先週の一週間、または基本的な一週間の行動を、こういったスケジュール表に書き込んでみましょう。
「こんな細かいの無理だよ」という方は、もっと簡単にしたこんなのもあります。
上手い下手とかありません。とにかく思いつく限り書いてみて、自分で自分の行動を確認してみましょう。
それを「可視化」と言います。目に見えるようにするということですね。
まずはこの可視化が大事。漠然と考えるのはやめましょう。具体的にした方が、脳も活性化しますよ。
可視化したら次のステップです。
やること・やらないこと・優先順位を決める
可視化したら、次はその可視化したスケジュールを見て、「やること」「やらないこと」を決めていきます。
何も勉強だけ残せというわけじゃありませんよ。あなたの人生だから、あなたの好きにすればいい。決定権はあなたにあります。まずは誰の意見も聞かなくて大丈夫です。
スケジュールを見て、「あ、これは多いな」「ここにけっこう使ってるなぁ」と思えるものがあったら、今度からは控えましょう。「やらないことを決める」って結構大事なんですよ。
逆に、「うーん、これはもっとやりたいなぁ」「これ、もっとやんなきゃな」というものがあったら増やしましょう。優先順位を高めていくわけです。
ここがいわゆるタイムマネジメントと言われる部分ですよね。もう少しイメージしやすいように、ちょっといくつか例を挙げておきましょうか。あくまで想像を膨らませて書いてみた例ですよ。
志望校を見つけたAくん。でも、実力は全然足りない。諦めたくなくて、勉強時間を増やしたいけれど、なぜだか忙しいから、スケジュールを可視化。すると、あんまり気乗りしていない部活動にだいぶ時間を取られていることがわかった。土日ほぼないやん。応援してるだけなのに勿体ないやん。内申には響かないみたいだし、部活をやめて勉強に専念することに決めた。
これは部活を「やらないこと」と決めて、「勉強」をやることと決めたという例ですね。もちろん両立する子も居ますし、部活動の時間を大切にする子も居ます。ただ、大切なのは、各々が納得して時間の使い方を決めるということです。もちろん、迷ったら信頼できる家族や大人に相談してもいいですよね。
次は、月間スケジュールを使った例。
いつもテスト前後にバタバタしちゃうBさん。先生に言われて、テスト前の行動を可視化。ワークをギリギリになってやることを知る。なんならテスト終わってから提出のためにやっていることを知る。テスト前にやってもテスト後にやっても同じ時間かかる上に、テスト後にやったらテストの点数にも直結しないことを改めて自覚し、二週間前には一周、テスト前までに最低二周はすることを決めた。
こんな劇的に行動が変化することは稀ですが、まぁ例ですからね。
ここで大事なことは、「決める」ということです。
前もって「決めれば」、その時にやるかどうか迷わずに済みます。無駄な意志力の消費を抑えることができるんですね。
それに、「決めて」失敗してもいいんです。それは次につながりますからね。計画は修正するものですから。
「可視化」したものを見ながら、自分の行動のスタイルを決めていきましょう。
すぐやる
基本的には上記の2つでいいのですが、そうは言っても、人間生きていれば予期せぬことも沢山起こります。
そんな時はどうするか。「すぐやる」んです。
すぐやらないと、忘れます。また思い出すのに時間もかかって、二倍時間がかかります。だったら、見た瞬間にやっちゃって、綺麗さっぱり頭の中から排除しちゃうのです。すぐにできないことだったら、「いつやるか」までその時に決めちゃって、無駄に頭の中に残ることを防ぎましょう(ツァイガルニク効果)。
だから、計画を立てる時にはあんまりキツキツにせずに、余裕を持って作りましょうね。その余裕タイムこそが、予期せぬものと戦う時です。
また、予期してあるものを実行する時にも「すぐやる」は効果的です。何かをやれば、脳は活性化し、ノッてきます。
勉強を予定していた時間だけど、どうにもやる気が起きない。どうにもやる気が起きないけれど、まぁ、とりあえず手をつけてみる。ん?手をつけてみたら、割とやれるじゃん!
みたいなことっていっぱいあります。僕も事務作業とかそんな感じです。
以上が、とってもシンプルな時間の管理術になります。
僕らの時って、有限だからね。生きてもたった100年。
その100年で、君は何をする?
勉強したくないならそれでもいいと思う。でもきっと、勉強した方が確実に君の世界は広がるから。
勉強以上に大切なものが見つかった時に、ちゃんとその選択肢が手に取れるように、
学んでいこう。僕らの、君の、その命を使って。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
素晴らしい人生になりますように。