安倍首相イラン訪問は「成果ゼロ」だった・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■NHKが提灯報道も
安倍首相イラン訪問は「成果ゼロ」だった
公開日:2019/06/14
「世界の平和と安定のために
これからも努力を重ねていきたい」――。
13日、イランの最高指導者ハメネイ師
との会談後にこう語っていた安倍首相。
緊張関係にある米国とイランの “橋渡し役”
をトランプ米大統領から頼まれ たといい、
意気揚々と会談に臨んだものの、 案の定、
「成果ゼロ」だった。
日本メディアは、安倍首相のイラン訪問
を<41年ぶり>などと持ち上げ、
ハメネイ師との会談を
<安倍首相への異例の厚遇>と大々的に報道
していたが、冗談じゃない。
NHKは
<ハメネイ師から『核兵器を製造も、 保有も、
使用もしない。その意図はない。するべきでは
ない』との発言があった> という安倍首相の
会談後の発言を速報。
さも、安倍首相がハメネイ師から新たな言質
を引き出したかのように「演出」していた
から呆れる。
安倍応援団のネトウヨは「大金星」
などと安倍首相を礼賛しているが、
ハメネイ師の姿勢は会談前から全く変わって
おらず、会談後も
「トランプ大統領はメッセージを交換するに
値する相手ではない」
「トランプ氏に返事はしない」――との
コメントを発表。 大ハシャギで報じている
のは日本メディア だけで、安倍首相の
“橋渡し役”は意味がなかったのだ。
「イランと米国の緊張関係が続いている
のは、米国がイランとの間で交わした
2015年の核合意を一方的に破棄して
制裁を加えているからです。ロウハニ大統領
もハメネイ師も『合意を履行する用意がある』
と一貫して言い続けているので、安倍首相が
本当に説得すべきは米国です。説得する相手
を間違えている時点で、今回の訪問は仲介
ではありません」
(元外務省国際情報局長の孫崎享氏)
いつもの「やっているフリ」だったワケ
だが、安倍首相が計算外だったのは、
日本の海運会社「国華産業」が運航する
パナマ 船籍のケミカルタンカーがホルムズ海峡
で攻撃された事件だろう。
現地には緊張が走り、 安倍首相の囲み会見の
ニュースもたちまち かき消されてしまった
からだ。
米トランプ政権は訪問を狙ったかのように、
イランの追加制裁を発表。
安倍首相がイラン訪問中なんてことは、
すっかり忘れているのだろう。
要するに米国はハナからアベ外交の成果など
期待しちゃいないのだ。
【転載終了】
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海外紙も安倍首相のイラン訪問で、
米国対イランの関係改善の成果が
なかったことを報じていますね。
ネットゲリラ氏の言うように、
鉄砲玉なのは確かですね。
米国は、端から仲裁役など期待
していなかったのでしょうね。