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「宇田川源流 日本万歳!」 海洋立国日本と思える海洋探査ロボ国際コンペでの準優勝

2019.06.16 22:00

「宇田川源流 日本万歳!」 海洋立国日本と思える海洋探査ロボ国際コンペでの準優勝

 毎週月曜日は「日本万歳!」として日本のすばらしさを書いている。どうもこの日本の中には日本が嫌いで、日本を貶めたり辱めたりする人が非常に多くいるような感じだ。一部の政治の人々が恥も外聞もなく、自分の国内での政治的立場や献金をくれている団体の意向に従って「利益の代表者」をやっているだけの人がいるだけかと思っていたが、必ずしもそうではないようであり、日本を辱めるような人も少なくない。まあ、日本人の振りをした外国人かもしれないが、そこまで調査をしたり、経費をかけるつもりもないので、なんとなく見ていて不快になる。まあ、別にそこまで見なくてもよいのであるが。

逆に、日本を好きな人にとって、日本ほど良い国はない。

日本という国は、本当に素晴らしい国であるということを、この連載を始めて改めて感じることがある。何しろネタが多いのである。だいたい、そのネタをためておくのであるが、一週間に一回ではとてもとても足りないくらいなのである。日本を褒めよう。日本の素晴らしいところを探そうと思うと、こんなにたくさんあるのかと改めて思うことばかりだ。

日本人は、その「素晴らしいこと」を「当たり前」というような感じに考えてしまい、そのために、すばらしさを全く感じないというような感じなのである。だから、そのようなすばらしさが「日常」ではなくなった時に、日本のありがたさがわかるという人が少なくない。日本のすばらしさは海外に行って「日常ではなくなった」時に初めてわかるのである。

逆に、日本を辱めたり貶めたりする人は、だいたいの場合、日本から出たことがないか、あるいは、言っても観光旅行くらいでしかない。観光旅行というのは一過性であり、そもそも旅行という言葉自体が「非日常」であるために、海外に行ったことには含まない。そして、そのような人は、日本以外の情報をほとんど本屋マスコミの報道で手に入れてしまっているので、そのようなものに影響されやすいというような感じになってしまっているのである。

さて今回は「日本万歳!」になって、天皇陛下から離れた内容をやってみよう。

海底探査ロボの国際コンペ、日本チーム「Team KUROSHIO」準優勝

 昨年11~12月にあった海底の無人探査技術を競う国際コンテストの決勝で東京大や民間企業、海洋研究開発機構など8機関で構成する「Team KUROSHIO」が準優勝した。主催した米Xプライズ財団が5月31日夜(日本時間6月1日未明)、モナコで表彰式を開いて発表した。

 優勝は日本財団が出資し、海上保安庁職員も参加した米国のチームだった。

 決勝はギリシャ沖約20キロで実施され、日米欧5チームが参加した。最大水深4000メートルの海底で、24時間以内に地形を調べて写真も撮影し、その後48時間以内にデータ処理をして、地形図の広さと精度を競った。

 KUROSHIOは無人の洋上小型船と自律型海中ロボット2機を使い、小型船でロボット2機を調査地点までえい航し、切り離して深海に潜る作戦を展開した。ロボット2機が海底をソナーで計測し、小型船を通じて人工衛星経由でデータを陸上に送る仕組み。

 一度はワイヤが絡まって小型船からロボットを切り離せないアクシデントが起きたが、船体を急きょ改良するなどして、水深約1000メートルの海底で長さ33.5キロ、幅5キロの地形図を作った。コンテストでは、その広さや精度が高い評価を得たとみられる。

 中谷武志・共同代表(海洋研究開発機構技術研究員)は「着実に結果を出せた。ボタン一つで海底のデータを得られるよう、日本発の探査技術の実用化に向け研さんを続ける」とコメントした。帰国後の5日に報告会を開く。賞金は総額700万ドルのうち、100万ドル(約1億1000万円)が贈られる。

 国際コンテストは海底探査の技術革新が目的。地球上で3分の2を占める海は、底の地形が1割程度しか分かっていない。海底の地形が分かれば、津波対策や資源探査にも役立つ。【荒木涼子】

2019年06月01日 11時10分 毎日新聞

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-0601m040066/

 海底の無人探査技術を競う国際コンテストの決勝で東京大や民間企業、海洋研究開発機構など8機関で構成する「Team KUROSHIO」が準優勝した。その表彰式が行われたというニュースがあったのである。

さて、日本は海洋民族である。

日本人の起源として「北方騎馬民族説」と「南方海洋民族説」が存在する。まあ、大きく分けて日本に固有の民族がいたということと、北方から来た、南方から来たという三つのルートしか考えられない。まあ、私はそのすべてが混ざっているのが日本であると考えているのであるが、まあ様々な話をする人がいる。

騎馬民族征服王朝説とは、東北ユーラシア系の騎馬民族が、南朝鮮を支配し、やがて弁韓を基地として日本列島に入り、4世紀後半から5世紀に、大和地方の在来の王朝を支配ないしそれと合作して大和朝廷を立てたという説。東洋史学者の江上波夫が考古学的発掘の成果と『古事記』『日本書紀』などに見られる神話や伝承、さらに東アジア史の大勢、この3つを総合的に検証した結果、提唱した考古学上の仮説である。

これに対して民俗学者柳田国男は1961年(昭和36)「海上の民」を刊し、日本文化の源を沖縄を通して南方に求めようとした。とくに黒潮の及ぶ範囲で、太平洋岸は福島・茨城県あたり、日本海側は富山県あたりを北限とする地域に、タカラガイが分布している。中国の秦(しん)の始皇帝の段階に、銅貨が通用するようになったがそれ以前はタカラガイが最高の財貨であ20190617った。そこで人々は、陸に向かって吹く強風に助けられて、島や磯(いそ)伝いに小舟を操り、タカラガイを求めて渡来したのだろうという考え方である。そのおり大陸から稲の種子を携えてきたというのが柳田国男説の骨子でもあった。考古学上の検証は不十分であるが、日本文化の南方的要素を説明する場合に、日本人渡来の道筋を予想させる一つの考え方とされている。

1898年(明治31年)の夏、1ヶ月半ほど伊良湖岬に滞在した柳田國男が浜に流れ着いた椰子の実の話を島崎藤村に語り、藤村がその話を元に創作した「ヤシの実」の歌もある。

名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ

 故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月

旧(もと)の木は生(お)いや茂れる 枝はなお影をやなせる

 我もまた渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ

まさに、日本に多くのものが海から伝わってきたことを表すものである。九州において、天皇に関する「神宮」が多くあり、また、古事記日本書紀において、「わだつみ」をはじめとする海に関する神が非常に多く存在していること、三貴神といわれる中の一人スサノオノミコトが海の支配というように言われていることを考えても、日本の皇室は海と関係が深いことが見受けられるのである。

その「海の民」が力を発揮したのが、実は今回の内容ではないのか。

日本人は稲作の民としての「地上の民」と、このような「海上の民」の双方を併せ持った「世界でも稀有な存在」であるといえる。同時に太陽の神、土の神、海の神すべてに愛された民族である。この辺が、ほかの民族との違いではないのか。